「木が生えていれば、どんな斜面も上り下りできる」
そんなことを思って20年以上仕事をしてきました。
けれど、ああ、まちがいであることに気がつくのが遅かった。
直高15mの斜面で、目の高さが道路と同じくらいまで下がったところからの滑落なので
13m程落ちたことになります。上部8mは70゜,下部5mは垂直の絶壁ですが
今さらながら、凄いところから落ちたものです。
玉石がゴロゴロする、水深20cmくらいの河原に落下。
強烈な痛みが全身を貫きました。目から火花が出た。しかし、意外と冷静です。
まず、手足を動かしてみて動くことを確認。
脊髄は大丈夫。とりあえずはホッとしました。
立てるか?立てなくても水の無いところに行かなくちゃ・・・
と、立ってみると股間が熱くて(スケベな熱さではなくて)重くて痛くて
もしかすると骨折してっかもなぁと落胆(/_;)
おまけに胸の下をさわるとベコベコする感じもするし、肋骨もいってるかなぁと分析。
でも、しばらく横になると痛みはひくかも?でも、どうやって上るかな・・・
自力は無理だとして、どうしたら良いか。
午後の予定はキャンセルかな、、と、まだ事態の重大さに気がついてなかったりしましたが
車を近くの広場に置きに行った同行者が戻り、異変に気がついてくれました。
「おーいっ 大丈夫かぁ?今、オレも今行くぞぉぉ」
「ダメっ 無理!」(よく こんな声が出たと思います)
「んじゃ、救急車呼んでくるから 待ってろっ」
ひとり河原であお向けになり、青空と流れる白い雲を見上げるタケゴンなのであった。
休めば痛みも治まるとたかをくくってたけれど、それとは逆にどんどん痛くなってくるし、寒くなってくるし、体もふるえてきたし、もしかすると、ここで死ぬことになるのかな?
そんなことを思いはじめてました。
携帯を見ると圏外の文字が(>_<)
うがががっ
|