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投稿番号:102293  投稿日:2013年09月19日 05時38分31秒 パスワード
お名前:タケゴン

読書倶楽部

キーワード:本読んでますか
地域 :その他

本は文春くらいしか読まかったのですが
ヒマになったのを機会に図書館へ行って色々と借りて読むようになりました。

趣旨は「映画鑑賞倶楽部」と同じです。
どんな本を読んで、どんなところが面白かったかをお聞かせください。

読書倶楽部のきまり
「どこが面白かったか」を書くことは、ネタバレせざるをえないんだけど
そのあたりの匙加減は、その本の性質によりけり。
ネタバレしてでも踏み込みたいときは「ネタバレ」とか書いてツッこみましょう(*_*)

[1]タケゴンさんからのコメント(2013年09月19日 06時23分40秒 )
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図書館って初めて行ったのですが、すべて無料なのにビックリしました。
(安くヒマつぶしできる方法は何?と考えて行ってみたわけなんだけど)
妹夫婦が市内で貸本屋やってるんだけど、盆に飲んだとき
「公的機関なのに民間企業を圧迫してる」と憤ってました(-_-;)
しかし、マンガもあるし雑誌もあるし、もちろん本は貸すほどあるし
おれ的にはいいところを発見したと思っています。

●ブエノスアイレス午前零時:藤沢周
新潟と福島県境にある温泉宿が舞台。ここで働く主人公(カザマ)が、泊まりにきた老人ダンス愛好会について来た盲目の老女と出会い、ダンスをするお話。

1998年の芥川賞受賞作。新潟の内野(タケゴン棲息地域)から作家誕生ってことで当時は大騒ぎでした。新潟で もこさんとの対談もやりましたね。そのときだったか、いつだったかは定かでないけれど、もこさんはやさしい文体に惹かれたとおっしゃってた気がします。

「ブエノスアイレス」で午前零時。。なんだから、南米で汽車を待つ周の旅のハナシかと思ったら、全然ちがってて、なんと新潟が舞台らねっか。なまりが新潟弁らし、、タケゴンはアッというまに物語に引きこまれたのでした。
どこがどう良いのか、うまく書けないけれど、タイトルの意味を知ったときその情景がきれいな映画のワンシーンのように浮かび上がって、なんともいえない優しい気持ちになれました。

屋上という短編もあって、スーパーの屋上で働く男の話がありました。うんざりしながら仕事してるんだけど、そのうんざり感が半端なく伝わってきます。今回、仕事を辞めたすぐあとに読んだタケゴン的には「無理せず辞めたらいいのに」と思ってしまいました。

[2]タケゴンさんからのコメント(2013年09月19日 20時44分35秒 )
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●零戦のしくみ:新星出版社

この夏公開の「風立ちぬ」は零戦の設計を手がけた堀越二郎が主人公とのことで、観にいってきました。映画は零戦がほんの一瞬しか出てこなく、思っていた内容とは異なってましたが、とても良い映画でありました。

子どもの頃、戦闘機や戦車のプラモデルをよく作ってましたが、零戦はカッコいいなぁと、できあがった機体を下から・上から・ナナメから眺めたものであります。ゼロ戦レッドをまねて上面を赤・下面を水色に塗ったりしたこともありました。

零式艦上戦闘機、この名は日本海軍の機体命名の慣例からきている。それは「皇紀の末尾を冠して正式名称とする」というもの。零戦は皇紀2600(昭和15)年に採用されたのでレイ式となった。ゼロ戦ともいわれています。

とのことです。
そっか、ホントはレイ式と呼ぶのが正しいのか。開戦当初は圧倒的に強かったけれど(1:10)、高性能を引き出すために切りつめた設計となり、被弾に対しては弱かったんだそうですよ。
「流れる雲よ」で中島が特攻機仕様についてぶちまけるシーンがあって、そこはいつも泣かされるところなんだけど、もともと防弾に対する考え方が甘いのに、それをさらにまた・・・だったのかと思うと、胸が重くなります。

今まで不思議に思っていたことがありました。
プロペラが回っているのに、何故機関銃の弾はプロペラに当たらないのか?
高速回転してるのに、弾が当たらないワケがなかろうに・・・
と、扇風機を見ながら子どもの頃思っていて、未だにわからなかったけれど、それに対する図解も載っていて、ふーむ。そうだったのかと胸のつかえがとれました。
また、機関銃はブローニングM2というアメリカ製のものを無断コピーしてたとかも書かれていて興味深い一冊でありました。

[3]タケゴンさんからのコメント(2013年09月20日 21時38分26秒 )
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●いねむり先生:伊集院静

なんか、のんきなタイトルなのでスラムダンクの安西先生のような恰幅が良い先生と、ハナ垂れ小僧の物語と思いましたが、サブローという若者としょっちゅう居眠りしている作家とのお話で、麻雀したり競輪したり酒飲んだり旅したりの物語。で、読み進んでいくと、あっ もしかして先生とは・・・あの人で(よく知らないけど、名前は両方知ってます)、サブローは、、あなたでしたの?というな予備知識が全くない状態で読んだので、この小説の接し方としてはベストな状態で手にした一冊だったかもしれません。

昔々作者のことは女優さんの亭主。くらいの認識しかなかったのですが、数年前、、新幹線に乗ったときに座席にセットされてる雑誌(トランベールだったか)に伊集院静のコラムが載っていて、新幹線に乗るときはこれを読むのが楽しみでした。あるとき、海でなくなられた弟のことが綴られたコラムがあったんだけど、大粒の涙がボタボタと落ちて、一瞬焦ってしまった。

最近は文春で人生相談やってるんだけど、なんか、コラムのイメージと異なってます(それはそれで面白いんだけど)。そういえば、タケゴンの心の中では「女優さんの亭主」から「気になる作家」という位置づけに変わってから一冊もまともなのは読んでないなぁと思いつつ、図書館を散策。で、たまたま「いねむり先生」を発見しました。最近、テレビでドラマ化されましたね。弥彦競輪もちゃんと出てきたし、ドラマの方も面白かったです。

[4]タケゴンさんからのコメント(2013年09月21日 10時09分49秒 )
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●再起:宮嶋茂樹

タケゴンはこの人が好きで、本はいろいろと持ってます。イラクとかアフガンとかタケオとか南極とか、美女撮影記とか、見て読んで楽しい本ばかりです。が、「再起」は買ってなかった。ホントのファンならば、図書館で借りずに売り上げに貢献すべきであった。。。。<(_ _)>

3.11震災の写真集。
見るのもつらい写真がたくさんあるけれど、直視しなければなりません。「カメラマンになったことを後悔した」と書かれているけれど、心を傷だらけにしながら撮ってたことが伝わります。
また、車の救援を手伝った際に指を骨折したんだそうで、おまけに、手にチカラが入らないため、海にカメラごと落ちてしまったとか、まさに心もカラダも傷だらけだ。満身創痍で撮った写真から伝わる迫力に圧倒されてしまう。

F2戦闘機、ブラックホークの写真もありました。当時、戦闘機が流される映像を見て「もったいない」と思っていました。スクランブルの時はほぼ瞬間的に発進してるのに、何故飛び立たなかったのだろう。。そのあたりの「理由」もこの本を読んでわかりました。残念。。。

写真は悲惨なものだけでなく、子どもたちの笑顔もあって、ほっとします。どうしてだろう、人間って、知らない人の笑顔でも「笑顔」を見ると嬉しくなりますよね。再起という本のタイトルに込められた復興への思いに強く共感した一冊でした。

[5]タケゴンさんからのコメント(2013年09月21日 10時34分36秒 )
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●純平、考え直せ:奥田英朗

歌舞伎町に棲む坂本純平っていうチンピラが主人公。純平は敵対するヤクザの親分をねらう「鉄砲玉」に任命されます。ひょんなことから知り合った女がネットに純平のことを書いたところ、いろんな意見がせられます。煽ってみたり、茶化してみたり、考え直せといってみたり、、わたしは、そんな意見を送る本の中のヤツらと時間を共有しながら、ドキドキしながら読みました。

読んでいて、
「タケゴン、考え直せ」
という、メールを上司からもらってたことを思い出しました。

わたしは本社から150kmほど離れた営業所で技術部は1人で仕事していました(正確には辞める半年まえに部下が1人できたんだけど)。営業所の所長に「辞めたい」とハナシは一応とおしたものの、所長は直属の上司ではないため「う゛ぅぅん、そりゃ困るけど、、やっぱ、技術の本部長にハナシ通してよ」っつーことで「この業務が終わったら会社辞めたいんで、よしなに・・・」っていうような、メールをまず流しました。
そしたら「考え直せ」の返信で、あっさり「辞めてよし」と言われたら、それは、それなりにショックかも。なんて、考えてたところもあって、ちょっと嬉しかったりしました。そんなやりとりを何度かしたけれど、結局、タケゴンは考えをかえませんでした。わがままいって申しわけなかったです<(_ _)>

はたして純平は考え直すのか????

[6]タケゴンさんからのコメント(2013年09月21日 21時05分04秒 )
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●僕のハーモニカ昭和史:小沢昭一

タケゴンがまだ高校生で、まちがって入ってしまった空手部で日々鍛錬にハゲんでいた頃。OBが毎日のように練習に来て、我々をシゴいてシゴいてシゴきぬいていきました。この人たちはサドに違いない。そう思ってた。そんなOBの中に「鬼のウチヤマ」と称される方がいて、そりゃもう恐かったです。組み手で向かい合っただけで「降参」といいたくなるような迫力でありました。
でも、そのかいあって3年生2人、2年生3人のチームは県大会で優勝しました。苦労は報われるの好例か(タケゴンは補欠なので貢献度はゼロだけど)。

当時、空手部は夏休みは「休み」という不文律があって、ほかの部活動は休み返上で練習するけれど、空手部は休みということを先輩から聞かされてました。
が、、、あろうことか、、ウチヤマさんが「夏休み、ちょっと来てくれねぇかなぁ」ってことで、よばれたのがウチヤマさんの会社のアルバイト。部員の中で同じ土木科の3人は「オスッ 行きます」としか返答ができません。練習のときは2時間くらいだけど、こんどは一日中「鬼」といっしょか・・・とほほ。と、土木科に入ったことをお互いに慰めあったりしたものです。

しかし、当然ですが空手の練習と測量の仕事は内容が異なるわけで、普段とは異なる人間らしい一面を発見(*_*)したり、まんがを読んで笑っている姿を発見(@_@)したりで、思いのほか楽しいバイト生活だったです。
仕事の帰りにライトバンのカーラジオから流れる「小沢昭一的こころ」を聞くのが楽しみでした。ウチヤマさんも大好きで「こんなオジサンと一杯やってハナシできたら楽しいだろうなぁ」とか言っていて、あ、やっぱ、ウチヤマさんは鬼ではなかった。そんなことを教えてくれたのは小沢昭一だったかもしれません。

「僕のハーモニカ人生」
小沢昭一の子ども時代のハナシとか海軍兵学校に行ったんだけど、終戦になって引き上げてくるハナシ。また、軍歌について独特の語り口で綴られています。読むと声が聞こえてくるようで、途中ニマニマしつつもしみじみと読ませて頂きました。合掌。。。

[7]タケゴンさんからのコメント(2013年09月23日 05時14分37秒 )
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●週刊文春−9月26日号

・悩むが花
2020年オリンピック開催地決定。私はいまいち乗り切れません。54歳・女・主婦

タケゴン夫婦も全く同様なことを言ってました。汚染水問題が連日報道されていて、オリンピックどころではなかろうに。わたしたちは「選定されないことが正しい」というような認識でして<(_ _)>、素直に開催決定を喜べませんでした。

テレビではオリンピック会場のスケッチを見せて説明したり、関連公共事業が増えるので、景気は良くなる。等、浮かれたニュースばかりです。また「汚染水は完全にコントロールされている」発言に「えっ? そうなの??」と、耳を疑いましたが、それに対するツッこみは影が薄いようです。これについては「池上彰のそこからですか!?」に詳しい)
タケゴンは若気の至りで若い頃、2年間車のセールスマンをやったことがありますが、これ以外は全て土木関連(公共事業)に係わる仕事をしてきました。たしかに公共事業による波及効果は大きく、評論家がいってることは「正しい」のだろうけれど、すこし前の「番記者」で福島の災害復旧工事では落札者がなく「不調」で終わる入札が増えていることを紹介してました。
不調とは入札しても発注者が設定する上限価格以上の金額で業者が応札するため「工事する業者を選定できない」事態が発生するわけです。また、資材の高騰も深刻なようです。
ふだんであれば、このようなことはほとんど無いわけですが、少ない人員でやりくりしてる建設業者にしてみたら、増員するには高いお金を出して人を雇わなければならず「その工事をやるには役所の積算以上のお金が かります」という結果なのです。
そんな・こんなで、工事できる環境(建設会社:人:お金)は「被災地及び福島原発に集中すべき」と思ってました。

これに対する伊集院静の回答が明快です。
タケゴンは明るいニュースなんだ、、という認識に変えようと思ってます。

・さすらいの女王
うさぎさんのコラムも長い連載です。この人はタケゴンと同世代なので勝手に親近感を持ってますが、時々、、、ずいぶんとおばかなことをやっていて・・・「ほどほどにしとけ」と思ったり、ゲハハと笑ってみたり、でした。が、、ここんとこ体調がわるいようで、とくに、先週のを読んで少しゾッとしてました。

どっか遠くのほうで、誰かが私に「生きろ」と言っている。

うん、タケゴンは「生きろ」と、強く念じてる。
あんたの毒舌が大好きなんだ。どうか、来週も読めますように・・・・。

[8]タケゴンさんからのコメント(2013年09月23日 19時38分54秒 )
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>「僕のハーモニカ人生」
ちがった「僕のハーモニカ昭和史」でした。本とは関係のないところの記述がたーーくさん になっちまったので、あらためて本のタイトルを書きました。「新刊を紹介する」というような読書倶楽部ではないと考えてますので、余談が多くなるのはお許しくださいませ<(_ _)>

こうやって 書いてるといろんなことを思い出し、脳が活性化しているのがよくわかります。介護職員初任者研修の授業によれば、書いたり読んだりすることは、認知症にならない(進行を遅らせる)方策ってことで教えられたけど、うん。たしかにそうですね。書いていて、同級生2人の姿や夕日に向かって走ったライトバンの中の汗のにおいまでよみがえり、こうやって「書く」のはとても楽しい時間です。


●救命:海道尊 監修

東日本大震災の時に奮闘した医師たちのこと

今日は朝から風邪気味でした。
上の文春のことを書いたあたりまではそれほどではなかったんだけど(-_-;)
(たちの悪い夏風邪になってから、はや三週間。寝込むほどじゃないけど気管支がゼーゼーしたり、喉が痛くなったり、微熱が出ている。そんなんで呼吸器科に行って、次は耳鼻科に行って、おとといは治った!と思ったけれど、夕べからまた喉がヒリヒリ・鼻水ずーずーしとります)
で、処方された薬を飲んで、ベッドで寝ながら読みました。

実際にあのとき現場にいた人が見たこと、体験したことが医師の立場から綴られていて、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら読みました。途中、熱のためか何度か震災の夢をみつつだったけど、目が覚めるたび「夢でよかった」と安心してた。

とても多忙な先生が一人で奮闘していて、その診療所をやめる決心をした人の話がありました。
タケゴンも「労働過多。このままでは病気になるか、また事故を起こすに違いない」というような悩みがあって会社を辞めたんだけど、おれにはちゃんと寝る時間はあったし、少なくとも週に一度は「休み」にしてたし、なんだか自分は あまちゃんだったなぁ、、と少し恥ずかしくなります。

また、被災者の心のケアについても触れられていて、タケゴンが大けがしたとき、眠れなくなってしまったことなんかも思い出しました。なるほど 人の心というものはそういう仕組みになってるのか、、ということも教えられ、とてもためになる一冊でありました。

[9]タケゴンさんからのコメント(2013年09月24日 20時43分41秒 )
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●心中抄:藤沢周

登場人物は気怠い雰囲気の男とその女。そして、思い出の中に出てくる人々です。男はなにやら心が弱っている雰囲気で幼い頃の思い出から物語が始まります。舞台は、新潟市内野町。どうやら男は周さんがモデルのようです。

町は、三区の神社であり、隣の松野屋という割烹であり、よく遊んでくれた若い芸者さん達であり、いつ見てもミルクコーヒー色している新川であり、風の強い日には波の音が聞こえてくるほど近くにある日本海だった。

このフレーズが何度となく出てきますが、四区在住のタケゴンはよくわかります(新川の右岸が三区、左岸が四区。芸者さんのことはわかんないけど)。
子ども時代の「事件」。タケゴンが覚えてるのもありました(周さんはタケゴンの1学年下)
で、、じぇじぇじぇ あの事件の真相はそうだったの?本の中では表沙汰にならなかったってことだけど「そんなことをしてはいけません」というような注意を先生から聞かされたことは覚えてます。ただ、同級生で同様行為を自慢するバカモノもいたし(>_<)先生が注意しにきたのは物語とは違う事件かもしれません。
ま、何よりも、ここに書かれていることは小説なので、どこまでがホントのことかは作者しかわからないところでしょう。しかし、うちの兄ちゃんは、10円玉をベロンと大きくして喜んでたバカモノだったし、、むかしはバカがいっぱいいたような気がします。

キャンデー屋のヒロミチとかオオタケ君が出てきます。この二人は彼らがモデルなのであろうってのが推定できるし、すぐ目に浮かぶ町の情景描写が豊富でとても不思議な気分で読むことができました。
タケ兄もこの小説が好きでした。遙か彼方、イバラキの空の下で内野のことを想いながら本を読む姿が目にうかびます。「ミルクコーヒー色している新川ってのは、やっぱ、作家にしかできない表現だれやのう。なーも今度読んでみればいいこて」と、生前言ってたのを思い出します。

新川は、むかしは豚の死がいが流れてくることがあって、その強烈な臭いは忘れられませんが、養豚農家のモラルも向上し、今はそんなことはありません。
この川は江戸時代、地元のエラいひとが提案して作った人工河川とのことです。一帯の水田の排水を集めて日本海に流しているので、いつも茶色というか黄土色というか、そんな感じなのですが、ミルクコーヒー色ってのが一番ぴったりハマります。
途中、高さ数十m、幅1km程の砂丘があるんだけど(物語に出てくる皆楽館があった周辺)新川は、この山をオープン掘削して横断しています。当時はユンボもダンプも無く、全て人力だったろうに、かなり大規模な土木工事だったでありましょう(現代やったとしても、大規模土木工事です)。
そんな工事関係者は夜になると酒で疲れを癒したのだそうで、その名残で内野には割烹が多い。ということを聞いたことがあります。松野屋もこのうちのヒトツで、大工@大酒飲み だった父ちゃんいわく「松野屋がやっぱ一番らの」とか言ってた。

数年前、中学の同期会を松野屋でやりました。
煮物・焼き物・刺身のどれも たいへん美味しかったです(^o^)
新川は今日もミルクコーヒー色で静かに日本海に注いでいます。

[10]タケゴンさんからのコメント(2013年09月25日 23時59分01秒 )
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●奇蹟のようなこと:藤沢周

学ラン着てボンタンはいて、新潟の田圃のあぜ道をクラシックギターを抱えて歩くゲン。財布には使うあてのないコンドームを忍ばせ、「俺は女を知っている」とうそぶき、時には高校の屋上のヘリで逆立ちして仲間を仰天させる。

主人公の名前はゲンってことになってるけど、これも自伝的小説のようですね。そんなわけで舞台は新潟です。ゲンは越後線で(内野から)20分の白山駅近くにある明訓高校生。
当時、新潟市内で共学の私立高校は北越商業と明訓高校のふたつしかありませんでした。タケゴンは新潟工業を落ちたら北商を受験するつもりでしたが、土木科すべりこみセーフになったので土木の道を歩みました。しかし、おいらの性格的には商業を学んだ方が良かったんではないかと高校時代にも思ったし、就職してからも何度も思ったりしたもんです。
明訓は最初からここ一本ってヤツもいて偏差値的にはレベルが高い学校という認識でした。ゲンはツッパリハイスクールロケンロール的青春を謳歌してたようで、明訓では少数派だったと思われます。これに対し北商はツッパリ度が高かった。

明訓対北商の乱闘事件、バイクでケガした仲間のこと、ギターの練習に通ってたこと、お父さんが亡くなられたときのこと、シーサイドラインに仲間と行ったこと、雪の降る万代橋で同じクラスの女の子とバッタリ。んで・・・なことの物語などからなります。
どこからフィクションなのかはわからないけど、高校になってもバカやってたのねんと感心しながら読みました。風景がわかる所ばかりなので情景が頭の中に見えてくるようです。
シーサイドラインにスカGで行った話。タケゴンは悲しみが後からやってきた自分自身の体験を思い出して号泣してしまいました。

BSのブックレビューに出てる温和な姿や もこさんとの対談の様子などからは真面目な文化人という印象だったけれど、本を読んで少し変わりました。その内側にはとても激しいマグマみたいなものを持っていて、小説はそれを外に放出する一つの手段にすぎないのではなかろうか。時々綴られる過激かつ赤裸々な表現に接すると、そんなドロドロしたものを感じます。

新潟が舞台ということで「心中抄」「奇蹟のようなこと」を読んでみましたが、こんどは新潟抜きで別の本を読んでみたいと思ってます。

[11]タケゴンさんからのコメント(2013年09月28日 18時16分24秒 )
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●週刊文春−10月3日号

・「あまちゃん」を忘れない!
もはや国民的な番組となった「あまちゃん」文春メルマガ読者から寄せられた「あなたの心に残る名場面・名ゼリフ」ほか、清水ミチコさんや三又又三さんなどのコメントがあります。

タケゴンは7月からプータローになったこともあり、どれどれ と見はじめました。文春でもいろんな人がとりあげていたり「じぇじぇじぇ」はドラマを見ていなくても聞こえてくるし、国民的番組と称されのは納得できる面白さです。
盆ころだったら、3夜連続で夜中に今までのまとめをやっていて「アキが上京する列車に大漁旗を振る夏ばっぱ」を見て、じぃぃぃ〜んとしました。最終週以前ならば、タケ的にはそこがNo.1に推薦したい。

最終週、鈴鹿ひろ美がついに歌いました。この歌を「薬師丸ひろこ」本人の歌唱で聞きたい。あの、きれいな透きとおった声で歌ってくれたらどんなに素敵だろう。先週までは、その寸前でストップがかかり、わたしの頭は欲求不満になりました。カラダが薬師丸ひろこを求めている。。。。しょうがなく、介護職員初任者研修の通学の友は、けいこのCD(注釈:水越けいこ)から薬師丸ちゃんに変え、渇きを癒したのですが、完全には癒されません。

もうね、泣きました。ええ、泣きましたとも。あまりにも期待どおり、いや、期待以上。求めていたピースが脳内でピッタシはまった満足感。

うぅぅ〜ん か・い・か・ん♪

今日で終わってしまったけれど、多くの人の こころ に残るドラマであることにまちがい無いと思います。

・週刊芸人春秋
おもしろすぎます(*^_^*)

うさぎさんはお休み。再び誌上でお目にかかりたいです。

[12]はのすけさんからのコメント(2013年10月02日 01時54分24秒 )
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山崎豊子さんが亡くなられたことがショックです。
「白い巨塔」や「華麗なる一族」とかは読まなかったのですが、「沈まぬ太陽」を初めて読んで、この方の並みならぬ取材量の多さに脱帽しました。
それからですね「大地の子」「運命の人」やらを呼んだのは。

間違った事、理不尽な事をそれこそとことん糾弾する社会派作家の山崎さんがお亡くなりになって、やっぱり寂しい限りですね。

ところで、7月からプーってどうしたのさ?

[13]タケゴンさんからのコメント(2013年10月02日 07時40分45秒 )
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はのさま おはようございます

>ところで、7月からプーってどうしたのさ?
えーっと、ひとことでいえば「会社を辞めた」のでプー太郎ってわけです。

わたしは、これで(小指)会社をやめました。

というようなCMがありましたが、タケゴンの場合は いろいろな理由があって辞めました。ひとことでいえば「もうイヤになったから辞めた」なのですが、何がイヤなのかについて語ろうとすると、一晩あってもたりません。

もこ伝のいくつかに書いたけど、今、介護職員になるための研修を受けてます。研修後の試験に合格し、運良く採用してくれる事業所があれば再就職するつもりですが「職務経歴書」に「何故やめたのか」を上手に書かなくてはいけません。
いろんな参考資料によれば「前向きの理由で辞めた」と書かなくてはいけないようなので「イヤになったから辞めた」と書くわけにはいかず、う゛ぅぅん、どのように書くか、、について、心の整理が必要です(-_-;)

[14]タケゴンさんからのコメント(2013年10月06日 13時39分41秒 )
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●Jwing-11月号

・ブルーインパルスをとことん楽しむ大特集!
この秋、晴れ渡る空の下でみたいもの それはブルーインパルスだ!!
「キューピッド」のハートは5、6番機が描く。
4番機のスモークがこれを射抜くと、男性ファンでもぐっとくる!?
<ブルーインパルス機体のアップと青空にハートの飛行機雲の写真>

ブルーインパルスは、航空自衛隊第11飛行隊に与えられた名称とのことで、パイロットや整備士たちの顔写真も紹介されてます。もちろんブルーインパルスの写真もたっぷり、曲技飛行の全てが説明されていて興味深く読みました。読むと、じっさい飛んでるところを見たくなる一冊です。この他に、9月8日の百里基地の熱血!航空祭レポートもありました。が、百里基地では雨のため飛行展示は中止になったことも紹介されてました。

はたして、小松基地航空祭はどうなるか・・・

Jウイングは本屋で立ち読みする程度で買ったことはなかったけれど「10月5日の小松基地航空祭にいく」と決めた8月くらいから買って読むようになりました。
会社を辞めたとき、上越と本社で送別会をやってもらい、それと有志の人たちから送別会をやってもらったのですが、有志の送別会のときオヤブンとみんなに呼ばれてるご夫婦から「これで奥さんと旅行にでも行ってきてよ」と餞別を頂きました。
これから収入が途絶えるのに「旅行なんて、とてもできない」とは思いましたけど、厚意にきちんと感謝するには「楽しい旅行に行くことが大切」と思い直しました。そんな気分で新聞のチラシの旅行案内を眺めていると「小松基地 航空祭2013 日帰り 大人7980円」を見つけました。
頂いた餞別は、一泊二日温泉旅行が楽しめるくらい、いっぱいもらったのですが、節約思考的気分と旅行に行きたい気分のちょうどよい折衷案的な料金設定です。ツマは戦闘機に興味は無いヤツですが「ブルーインパルス見たいんだけど、どぉ?朝4時出発なんだけど、これ、いってみようか?」と聞いてみると「うん 行こうじゃないか(^o^)」という返事が返ってきたので、ネットですぐに申し込み。

バスは、戦闘機オタクみたいなのばっかしじゃないかと思ってましたが、あにはからんや、似たような年代のご夫婦や後期高齢者風のオジサングループ、子ども連れのファミリーが多かったです。30代前後のいかにもなオタク風の方々は少数でした。Jウイングを持参し、あらかじめプログラムをネットでダウンロードして「F-15はどうたらこうたら、F-2は国産の戦闘機で、、ブルーインパルスのパイロットはエリート中のエリートしかなれないのだよ」など、ツマにレクチャーするタケゴンは「あのハゲオヤヂって おたく?」と思われてたかもしれません。

小松インターには8時ころ到着。7時45分から始まる飛行展示には間に合わず「もうちょっと早く出る行程にするか、途中の休憩は10分にした方がよかったのでは・・」と小声でブツブツ文句をいうタケゴンなのでした。
が、高速道路を降りて渋滞中のバスに向かって飛んでくる黒い点のような編隊が、みるみる大きくなって、あっ、あの美しい機体はF-15だ!!と、確認でき、それが轟音とともにバスの頭上を横切って東の空へ飛びさる様子はこの位置でないと見れませんでした。さては、、この感動も計算済みの行程であったか・・と、行程にケチをつけた自分を恥じたりしました。
ツマは初めて見るF-15に思いの外コーフンして、すごいね すごいねを連発。

車で行くことも少し考えたのですがバスで正解。車は郊外の駐車場からシャトルバスで会場に行くしかないけれど、バスは用意された基地内まで入れます。8時半に到着し、地上展示されてるF-4,F-15,そしてF-2等を間近で見ながらメイン会場に陣をとりました。
急上昇、急降下、編隊飛行など、次々に繰り広げられる飛行展示はホントに行ってみないとわからない感動です。小松空港は自衛隊と民間が共同使用していて時々普通の旅客機も発着します。戦闘機が飛ぶスピードを見慣れると、旅客機は空中で止まっているようにさえみえてしまいます。

ブルーインパルスは午後からのスケジュール。小雨が少しパラついて少し心配しましたが、予定通り実施されました。訓練と自衛隊広報活動の一環とはいえ、あんな飛び方したら危ないですよ。と、万が一のことを心配したりしましたが、心配ご無用な様子ですごかった(^^)/~~~(拍手)
欲をいえば、曇り空だったのでスモーク(飛行機雲のようなもの)と空の色がハッキリしないので、こんどは真っ青の空の下で見てみたい。飛んでる姿を見れただけでもラッキーだっかもなのに、そんな欲深いことも思ったりしました。

[15]タケゴンさんからのコメント(2013年10月06日 18時47分16秒 )
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●週刊文春−10月10日号

・薬師丸ひろ子“最強のアイドル”の証明
世間の注目を集めた「あまちゃん」の最終週。「潮騒のメモリー」を見事に歌い上げ、視聴者を感動の渦に巻き込んだのが薬師丸ひろ子だった。

です。週刊文春−10月3日号で書いたように まったく同感。これについては『「あまちゃん」に会えてよかった!』でも触れられていて、「どこかだめな人々がたまらなく好き」という平松洋子さんのコメントに、うんうん。そうそう。とニマニマしながら読みました。『夜ふけのなわとび』でもこのシーンのことが書かれていて、久々に「時代の流れの中に自分もいるのだなぁ」的なことを実感してます。

・この味
平松洋子さんのコラムも毎週の楽しみです。文章は食べ物に対する愛情であふれ、おどっています。知っている食べ物は読むだけでクチの中に唾液があふれてきます。また、食べたことのない食べ物は、どれほど美味いんだろうと、頭の中で想像して楽しみます。
今週は、いちじく祭り。いちじくは、昔は庭に生えていたため「買って食べる」という感覚が乏しいため、先週ツマが買ってきたときは少し驚きました。食べてみると、うちで食べてたものの甘さより薄く、ややがっかりしたものの、このコラムを読んでからまた食べたくなりました。そんなわけで、今日は別のスーパーで少し色が濃いいちじくを購入。今晩のデザートとして、、これから食べます。

[16]はのすけさんからのコメント(2013年10月07日 01時26分17秒 )
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タケさん、そうだったんですか。
存じませず、こりゃまった失礼しました。
まぁ、お子ちゃまも独立されているわけですし、焦らずご自分のやりたいことに邁進してくだされ。

[17]タケゴンさんからのコメント(2013年10月07日 17時38分25秒 )
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はのさま ご心配頂きありがとうございます。

お子ちゃまは独立っていうか、ふたりとも私が在籍したどの会社(転職歴5回)よりも大きな会社に入ることができ、トンビがタカを産む。。ではなかった、カラスがトンビを産んだって感じでありまする(親ばかでスミマセン)。
そんなわけで、親の責任の大半は果たせたかと思っているところです。が、ふたりとも独身でして、嫁さんの心配が残ってます。親が無職では嫁さんの来てもなかろうと、今、立派な介護職員になれるよう一所懸命勉強してるところなんであります。

チチさんのスレッドにも書いたけど、それほどの覚悟もなく研修に申し込みましたが、勉強していくうちにマジメにこの職につきたいと思うようになりました。

[18]タケゴンさんからのコメント(2013年10月08日 07時40分53秒 )
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>行ってみないとわからない感動です。
えーと、追記します。
ものすごい飛行技術に感動なのですが、その飛行技術は日本の国を守る最前線の最高の技術だからです。

タケゴン土木科時代の同級生の1人(仮称:柔道部のゴリ)は建設会社には行かず「空の守りはオレにまかせて みんなはドカタ仕事にがんばってください」と航空自衛隊に行きました。卒業後、何度か同級会で会いました。湾岸戦争のころ「日本も行く」となったらどうするか?とか色々と彼の心情を聞いたんだけど、その回答がすがすがしく、ゴリも立派になったなぁと、こういうヤツが同級生で誇らしいと思った程です。

ゴリはいいました。
「日本は平和だけど、おまえらが想像している以上にスクランブルしてるんだぜ。むこうはこっちが手を出せないの知ってて、悠々としてっけどな」
戦闘機のパイロットはスクランブル発進して「これ以上こっちに来るな」という意思表示を他国に対して常にしているわけで、まさに命がけの仕事を今も実行中なのじゃよ。

ということを聞かされていたため、このような優れた飛行技術で私たちは守られている。そんなことをあらためて実感したことによる「感動」でした。

[19]タケゴンさんからのコメント(2013年10月10日 16時07分51秒 )
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●14階段:窪田順生

2000年1月29日、新潟県某所で行方不明となっていた女の子が9年2ヶ月ぶりに「発見」された。

衝撃的なニュースでした。犯人は自宅の2階に9年2ヶ月もの長期間、女の子を監禁してました。母親と同居ですが、母親は気がつかなかった。と、、。そんなことが可能なのか、ウソなのではないか。タイトルの14階段とは、犯人と母親の住む家の2階への階段のことです。著者は当時フライデーの記者で、事件の深層に迫ります。これによれば、犯人(息子)は絶対権力者であり、母親に2階に入ることも、階段を見ることさえ許さなかったようです。

タケゴンは、貧乏ながらも良いことは良い・ダメなものはダメを教えられ、育てられました。私自身も子どもには良いこと・わるいことはその都度教え、育ててきました(子育て後半は、子どもに教えられることも多々あったけど)。なので、親に対し、奴隷のように怒鳴る・暴れる等の行為がとても信じられません。

何故そのような人に育ってしまったか、、著者は取材を重ね、ついに核心に触れる部分を見つけます。が、真実は犯人(息子)にしかわかりません。

甘やかして育てることと愛情を持って育てることは、全然ちがってることなのだと改めて思いました。甘やかされてばっかり育っても、どかで是正され、普通の人に育つこともあるとは思うけど、やっぱり、叱るときはガツンと叱ることが正しい愛情であります。
いつか、孫ができても甘やかすだけのジイさんにはならないように注意しようと思いました。

被害者側は「一生出すな」と思っているでしょうけれど、法律で決まった刑期をつとめれば、出てきます。模範囚であれば、すでに娑婆に出てるかもしれません。犯人は、この事件をおこす前に類似事件で捕まっていて、著者はそのあたりの危険性についても触れています。
法律で「出す」のであれば、再犯から市民が守られるよう法律で対応して頂きたいと感じました。

[20]タケゴンさんからのコメント(2013年10月10日 17時40分13秒 )
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●フェアレディZファイル[改訂版]H15,2:(株)スタジオダッククリエイテブ

フェアレディ、その名はメーカーである日産のみならず、日本を代表するスポーツカーとして海外でもよく知られている。

[改訂版]とはいえ、10年前の本なのであります。
SP系と呼ばれるオープンカーからZ33(当時の最新型)までのフェアレディが写真とともに紹介されてます。
オープンボディからクーペボディに変わった最初のカタチがS30系の「フェアレディZ」です。それから、S30に似たカタチでのモデルチェンジとなったS130になり、三代目はライトがパカッと開くZ31型。四代目はフロントノーズが短く、ワイドで低いプロポーションのZ32型。Zはここで一旦生産がおわりますが、平成14年7月にZ33型が登場(この本はここまでのZ。現在はZ34型好評発売中)。

高校3年頃、車に興味を持ち始めたものの、金額的には絶対に手は届かないし、二人乗りの車は実用的ではないけれど、S30の流麗さに惚れ惚れしてました。そして、いつの時代も常にあこがれの対象であったフェアレディZ。
数年前、当時乗ってたシビック・ハイブリッドを次男坊に貸与する事態が発生し、我々夫婦は新たに車を調達する必要に迫られました。
ツマは当時新発売の「ホンダ CR-Z」が気に入ってしまい「パパ、次の車はこれにするべ」と提案。わたしも結構乗り気でカタログを見て見積もると、、300万オーバー(色々なオプションを含む)。300万出すんなら、本物のZ(中古)が買えるかも、、と調べてみると思いの外安いことが判明。そんな中に、ビビビとくるものがあって、見た日に即契約となりました。「買う」と決めた日、ついにZのオーナーになれる興奮と嬉しさで ほとんど眠れませんでした(*_*)

そんなわけでタケゴンは今、Z33に乗ってます。
歴代のフェアレディZは皆カッコいいんだけれど、Z33よりカッコよいと思うのはS30のみ。240Z-Gのオーバーフェンダーに太いタイヤとワタナベのアルミホイールを履いた姿の美しさは空前絶後といえましょう。

しかし、タケゴンZも相当カッコいいです。とくに、ナナメ後ろからのアングルは素敵です。前後フェンダーの美しく盛り上がったふくらみと、ほぼツライチにハマった極太タイヤが醸し出す迫力に見とれてしまいます。車庫で洗車してると「カッコいいっすねー」と知らないオジさんやお爺さんが寄ってくる程です。さっき信号のところで小学生自転車軍団が「かっけー(かっこいい)」と、こっちを見ながら通り過ぎて行きました。また、介護職員初任者研修の同級生にも「タケゴンさん、すごい車ですね。何て車なの?」と聞かれたりします。

さて、何故中古で買った頃の古本(当時も)をまた引っぱり出したかといいますと、退職するにあたり、手放すか・どうか、、少し悩んだからなのであります。
少しでも家計の負担を少なくするには軽に乗り換えるのが一番。と、客観的に考え、買い取り専門店で査定してもらったところ、40万との回答(>_<)
がーん。。40万では気のきいた軽に乗れません。であれば、やっぱ、このまま乗ろうかと、Zの良いところを再発見しようじゃないかっつー意気込みで読みました。
結果、再就職できなければ、スパッと車を手放すし(車所有の必要性が無くなることもあります)どこかにちゃんと採用してもらえたら、大好きな車なので、おじいさんになっても乗っていようと結論し、この本を閉じました。

[21]タケゴンさんからのコメント(2013年10月13日 11時18分24秒 )
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●週刊文春−10月17日号

・ワイド特集 人間・この劇的なるもの
「そして父になる」赤ちゃんとり違え事件の実在モデルは映画に違和感

映画見ました。
映画鑑賞倶楽部に感想は書きましたが、とても考えさせられる内容でありました。あのあとどうなるんだろう。と、ツマとその後の家族たちの未来について語ったりしましたのですが、映画とは異なる結論とその後の家族のことが書かれています。この記事を読んで、ホッとしたような気がします。また、映画を見てから続いていたモヤモヤ感(あれからどうなるのだろう)が薄くなったように感じました。

・人生エロエロ 連載67さらばパンティ
人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。今や「パンスト」などと味気なく呼んでいる商品は、そもそも“パンティ・ストッキング”の略称。もう、「パンティ」までしっかりと発音する者は少なくなった。

うーむ。連載67ってことは、一年以上続いているのですね。硬めの記事が優勢する文春の中でエロ度(含む・おバカ度)の高いコラムで欠かさず読んでます。みうらじゅんもタケゴンと同世代なので、昔の赤裸々な思い出などは時代の空気感がわかったりして、関係ないのに思わず恥ずかしくなったりしたこともありました。今週は「パンティ・ストッキング」に焦点があたってます。

今、介護職員初任者研修に行ってます。研修には「実習」もあり、その中でいろいろな道具を持ってくるような指示があります。「前開きパジャマ・被りパジャマ・ヨーグルト・スプーン・ペットボトル・バスタオル2・ハンドタオル2・フェイスタオル3・シャンプー・櫛・・等」そんな中に「新聞紙1日分 ストッキング1足」がありました。

「先生ー 質問でーす(^^)/ 男は靴下でいいんでしょうか?」
「いえ、はかせたりするのではありません。パンティストッキング。いわゆるパンストです」
「・・・・・」
「奥さまの 破れたものでかまいません。無ければコンビニで買ってきてねん」

帰宅後

「ママー パンティストッキングの破れたの貸してー」
「なーすんだ(何するの?←不審な顔)」
「足が不自由になった人の気持ちがわかることと、その人を介護して歩行する練習をするのです」
「破れたのは捨てるし、これ(長めのストッキング)じゃダメ?」
「先生はパンティっていってたよ パンティストッキングじゃないとダメ」
「パパが パンティ っていうと、いやらしく聞こえるぅ(と、白い目)」
「んなこと言ったって、破れてなくてもいいからさ、パンティストッキング」
「(しぶしぶ)はい、これ」
「ほぅ、こうやってみるとエロいのぅ(蛍光灯にすかしてみる)」
「やめれー(>_<)」

といった、パンティに関する会話があったばかりということもあり、非常にタイムリーな題材です。また、スキャンティがスキャンダラスなパンティの略語であったとは知りませんでした。それにしても、パンティという響きはグッと来ると薄々感じてはいましたが、みうらさんに「特に男にとって」と断定され、おれのスケベ心はマッスグなのだと再認識しました。

[22]タケゴンさんからのコメント(2013年10月15日 08時31分11秒 )
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●目の玉日記:小林よしのり

結局、この時のわしは失明を奇跡的に脱した少女と同じような反応を示すことになった。この感動は、見えることが当たり前だと思っている一般人には到底わかるまい。

漫画家。最近ではAKB関連でメディアに登場することが多い小林よしのり。
もこ伝で「戦争論」についての論争がありました。わたしは、あれから数年後までは比較的熱心な小林よしのりファンであり「わしズム」や「○○論」が出るのを心待ちにして読んでました。
しかし、ここ数年は古本屋で買うことが多くなってます。よしりんが眼を患い苦労したハナシは「目の玉日記」に詳しい。ということを何かの本で読みましたが、ついにブックオフで発見したのがタケゴン白内障手術の1ヶ月前でした。この本は、目医者を転々とした苦労話や手術に至るまでの紆余曲折が おもしろおかしく語られ、手術の様子や「よく見えるようになった感動」が綴られてます。

−タケゴン目の玉日記−
不肖・タケゴン。半年まえに右目の白内障手術をして今、人工レンズが入ってます。
5年くらいまえに小さな字がボヤけて見えることに気がつき、目医者に行ったところ老眼も少しあるけど白内障も少し。。。とのことで、老眼鏡の処方箋を出してもらいました。また、「白内障は1年に1回検査すること」も言いわたされてしまったです。
が、その後、ほぼ ほったらかしにしてましたのですが、ちょうと1年前の今頃、、仕事で測量してたときレベル(望遠鏡で高さを測る器械)をのぞいたところ、、
ゲッ 見えない!! 左目だと見えるのに(^^;)
右目は読み取り不能(*_*)であることに気がつきました。

当時の赴任先の上越市で「手術が得意そうな」目医者を検索。
目の検査をしてもらうと「問題ない 白内障です(キッパリ)」との回答。
(緑内障は問題が大きい)で、どうします?と聞かれました。

「あのぅぅ 薬で治らないでしょうか」
「進行を遅らせることはできるけど、治りません(キッパリ)」
「では、手術をたのみます(日帰りも可能とのことなので、すぐにできると思った)」
「えーと、予約がいっぱいで、いつにするかは院長と相談してください」

・・・と、若先生が去り、しばらくしてヒゲの院長が来る・・・

「(検査の写真を見て)右目だけですね。普通の白内障とは違う。昔、ケガした?」
「空手してたとき、何度かパンチがあたったことはありますが・・」
「いや、もっと、、何かガツンとしたのがあったはず。でも、手術すれば治りますよ。」
「じゃ、明日とかあさってに・・・」
「無理。ずっと予定が埋まってます。来年の4月なら割り込めるかも。。。」
「えっ もっと早くは・・・」
「急ぐなら、新潟あたりだと早いところもあるかもです。ここはいろんなところから来られるので、手術の予定がいっぱいなのです。」
「(また眼の検査をするのがイヤだったので)では、4月でたのみます」
「巷では<日帰り>等簡単な手術だという風潮がありますが、決してそうではありません。手術の説明には奥さまを同行してください」
「はい わかりました」

院長先生は日本海側ではオレが一番といった風情で とても頼りになる方でした。手術まで何度か通い、そして手術の1ヶ月まえに「目の玉日記」を購入したわけです。まさに、むさぼるように読みました。
院長先生は「90歳のばぁさんも平気で手術してるし、何の痛みもありません」と言ってたけど、マンガでは とても痛そうな場面もあって少し心配しました。しかし、技術の進歩とは素晴らしいものです。本では手術の際に注射する場面がありますが、私は点眼の麻酔だけであり、全く痛みはありませんでした。

ちょうど1年前の今頃「手術を決意をした」ことを思い出し、再読しました。
しっこ漏らしてパンツを汚したなど、目とは直接関係なく書かなくてもよいことなども書かれていて、やっぱ よしりんのマンガは面白い。

[23]タケゴンさんからのコメント(2013年10月19日 06時59分29秒 )
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●箱崎ジャンクション:藤沢周

東京の小規模タクシー会社に勤める室田が主人公。彼は普通のタクシー乗務員なら避けて通る「箱崎ジャンクション」を走ります。それには彼なりの理由がありました。

「ジャンクション」ということで、車が関係するのかと(してることを期待)思いましたら、タクシー運転手の話でありました。新潟から離れた藤沢周を読んでみようということで、手にした一冊です。
室田は藤沢周なのか?と想像しつつ読んだけど、あまりにも共感できない主人公なので、読むのが途中で辛くなります。で、心配になって(^^;)ネットで著者のプロフィールを検索。が、タクシーやってたとは書いてないので少し安心しました。そんなわけで、途中で室田の姿・カタチをリセットして読み進めました。
ついでに「箱崎ジャンクション」ってホントにあるの?あるならどこ??と、ネットで検索しました。で、東京の大動脈的ジャンクションなのねん。ということも、そこで知りました。

「東京のタクシー運転手は世界一運転が上手い」ということを聞いたことがありますが、そんなテクニック(といっていいのか)が綴られていてちょっとスリリングです。
物語の舞台は東京と横浜。それぞれの位置関係はわかるものの、じっさいに車で走ったことはないし、詳細位置はわからないので情景を想像しながら物語を追いかけることに。タクシーで東京から横浜までだと結構な距離なんだろうになんてバカなことを、、と、よけいな心配を室田にしつつです・・・。

室田はタクシー運転手となる前の会社がとても苦痛だったようで、その精神的苦痛があって、そういう人になったのかと思うと切なくなります。タケゴンも色々と悩んで前の会社を辞めましたが、ここに綴られる室田の精神的苦痛と比べれば、、、ここでも「おれって あまちゃんだったのかも」と思い知らされました。
登場人物の誰もに感情移入できず、楽しい物語ではありませんが、この人たちの行動がスリリングすぎて(-_-;)ページをめくる手が止まりません。また、わたしも、、じつは、会社を辞めたらタクシー運転手になろうと思っていたこともあり、一気に読んでしまいました。

室田が勤めるタクシー会社はタケゴン生息域に実際ある小さなタクシー会社と同じ名前であり、重要な役割で登場する川上という男が勤める中規模タクシー会社も新潟では同じ名前の中規模タクシー会社があって、そんなところに周さんの遊び心を感じます。

[24]タケゴンさんからのコメント(2013年10月19日 15時28分01秒 )
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余談です。

>会社を辞めたらタクシー運転手になろうと思っていた
子どもの頃「タクシーの運転手は毎日車に乗れて いいなぁ」と思ってました。が、実際のタクシー業界をみれば、街は乗車待ちのタクシーであふれかえっているし、待遇も良くないらしいことは、わかっているつもりです。
ただ、前の会社にいた頃、色々なストレスに押しつぶされそうになると、タクシーは季節や天候に左右されない仕事だし、むしろ天気が悪いときは商売になるだろうし、客待ちの時は「待つのも仕事」と考えれば楽かも、、いや、やはり楽な仕事ではないけれど、次、もし転職するんなら「タクシー運転手」がいいかなぁとは、事ある毎に漠然と考えてました。

前職を続けていく気力と体力に限界を感じ、ついに辞めることについてツマの了解を得たのは2月の中旬ころだったか・・・。
「年金もらえるまで、月に10万程度の仕事はしてきてねん(^o^)」
がツマから言いわたされた「辞める」条件だったので、本気でタクシー運転手への道を考えるようになりました。しかし、免許もないし、求人が出てるかどうかもわかりません。出てたとしても56歳では採用してくれないかもしれません。そんなわけで、正式に決意表明するには、まだまだ悩まなくてはいけませんでした。

では、辞めるなら何時それを表明するか。タクシーに転職するには円満に退職することが、まずクリアすべき大問題です。そうするには、平成24年度の仕事が片づく平成25年3月であることは、時期的にベストなタイミングでありました。それは十分わかっていますが、やはり、いまさら違う仕事に行って良いモノか・・と、グダグタでした(>_<)。
3月に近づいてもなかなか決心できずにいた頃、テレビでは林先生が「今でしょ」を連発し、でもでも、3月初旬には退職願を出さねばのぅ、、と色々と思案してた時です。

>タケゴン生息域に実際ある小さなタクシー会社
室田が勤める会社と同じ名前のタクシー会社に「乗務員募集(二種免許養成制度有り)」の看板を発見しました。ツマによれば、その看板はずーーーーと前から出ているそうですが、今までは私の目に入らなかったのです。酒屋の支払の時、となりの隣にある小さな会社の門をタタキました。

「たのもー」
「どぉぉぉ〜れ」

「あのぅぅ、、表に乗務員募集の看板ありますが、年齢制限はありますか?」
「え? あなたが、、ですか??」
「はい。タクシー運転手になりたいのです」
「免許は有ります?60過ぎると不採用の場合もありますが・・」
「いえ、無いです(養成制度の年齢制限も含めて聞いたつもりだったのに)」
「あー、免許がないと、タクシー乗れないし、免許取ってからの話かなー」
「そうですか(-_-;)」
「とりあえず、職安から紹介状もらって、履歴書を持ってきてください。」
「いえ、まだ今の会社辞めてないんで、辞めたらお願いしてみようかと・・」
「また、いつでも問い合わせしてください(^^)/」

なにやら、60歳前ならば、免許さえあれば雇ってもらえそうな雰囲気。んじゃ、とりあえず、辞めて、それから二種免許取りに行こう♪♪そしてタクシーに乗るんなら、やっぱし新潟大手の会社がええかのぅ、、など、いろんな妄想がふくらみ、目の前にパッと道が開けた感じでありました。
そんなワケでホントに辞める決意の肩を押してくれたのは、小さなタクシー会社の求人看板だったりします。その後も色々と悩みましたが、3月の中旬に「今でしょ」というキッカケがあって、正式な「決意表明」に至りました。

でもね。。。

いざ、ホントに辞めることが確定すると、本当にタクシー運転手が勤まるか不安になりました。またまた悩める日々の始まって、もんもんとしてたかな。「流れる雲よ」のオフ会で、神奈川県でお聞きの制御屋Sさん(今朝、読まれましたよ)にも「タケさん、タクシーはキビシイよ」と指摘され、やっぱそうだよねぇ等と悩みの種がつきることはありません。

正式退職日の一週間まえには身辺整理がついたため、有給休暇で休みをとって、とりあえず職安へ行くことに。
そこで発見(*_*)したのが「デイサービス送迎運転員として働くための講習会」の案内でした。近所のデイサービスでも運転員を募集していたし、これなら普通免許でいけるし、介護の資格も不要です。それが俺の進む道かと思い、また、パッと目の前が明るくなった感じで応募。
じつは、講習終了時の面接会でもタクシーへの道をあきらめきれずにいましたが「介護職員初任者研修」を受けてみる道もありますよ。ということで応募しました。で、新潟会場の研修生として選定され、現在に至ります。

この研修は大詰めを迎え、22日には筆記試験が待ってます。
どこかに書きましたが、勉強しているうちにふらついていた気持ちに一本筋金が入り、今は採ってくれるところがあれば「介護職員」になりたいと思ってます。

さて、勉強すっか。。。。

[25]タケゴンさんからのコメント(2013年10月19日 20時41分44秒 )
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●週刊文春−10月24日号

・おねがい!!オヤジ様(はぁと)
きれいにならなくてもいいんだよ! 〜かるたで贈るアメとムチ〜

いつのまにか始まってた感のあるコラム。連載7回目とのこと。。どうやら今までは読み飛ばしていたようです<(_ _)>じつは、不肖は文春の1/3くらいしか読んでなかったりします。めんどうそうなのはパスしてるので、もったいないといえば、もったいないかも。今回は、つい、、さし絵の素敵さに目を奪われて読んでみました。

(喩えが非常に悪く申しわけありませんが)

、、この先は、もこ伝上では過激すぎて書けません(*^_^*)この近辺の文章とコラム最後の三行で(これも、ここでは書けません)瀧波ユカリさんに心は鷲掴みにされてしまいました。おまけに「絵」もこの人の作品のようであり、過去のコラムもちゃんと目を通さなきゃと反省しとります。オヤジ族は必見のコラムです。


・「認知症コスト」10年間で1000万円という現実
認知症ケアは他の病気の「看病」とは大きく異なる。最も大切な家族の顔が分からなくなり、過去の記憶が薄れて自分自身が不安でたまらないから様々な問題行動(BPSD)を起こす。

認知症について、研修で学びました。
その授業の際「あなたが認知症になったらどうしてほしいか」と冒頭に聞かれ「私は施設には行きたくないけれど、父は病院に入れました。」と答えました。

じつは、介護職員初任者研修テキスト付録のDVDを見て「こんなところ(特別養護老人ホーム)に父ちゃんの面倒を見てもらえたら、よかったのになぁ」と自宅学習の際思ったら、精神的に参ってた日が続いていたせいか、不覚にも涙がとまらなくなってしまいました。そこでスイッチが入ったせいで、涙腺が弱くなってました。
「病院に入れた」と答えたことで、涙腺にスイッチが入ってしまった(T_T)でもこらえてはいました。しかし、すぐに講義が始まり「認知症は病気なので・・・・」と、当方もそんなことはわかってはいたけれど、あらためて病気であることを説明され、父の「問題行動」は病気なのだから、叱ったり怒鳴ったりしてはいけなかったのに、そうしてしまった自分を恥じ、、そう思っているとハナのあたりがツーンとして、、授業中なのに涙が落ちて困ってしまいました。涙をこらえると鼻水としてしたたり落ちます。で、これ幸いと鼻をかんでごまかしましたので、たぶん誰にも気づかれなかったと思いますが。。。

記事では「問題行動」と書かれてますが、一般にわかりやすく書かれているためと思います。少し前までは「問題行動」と介護の現場でもよんでいたそうですが、認知症となった本人は「問題のある行動」とは思っていません。
「問題」と感じるのは、その後始末をする介護する側が勝手に感じることであり、そのような思いを持って介護することは、良くないことだと教えられました。最新の介護職現場では「行動心理症状」と呼ぶのだそうです。

認知症になった場合、お金持ちは良いところで面倒を見てもらえるかもですが、一般人は特別養護老人ホームが経済的には良いみたいです。ただ、新潟でも数百人待ちの施設が多いようであり、どのように終末を迎えるか、なかなか難しい時代になりつつあります。
タケゴンは就職の第一希望はデイサービスなのですが、特養に行ってコネを作って自分がボケたら入れてもらうようお願いしようか(ボケても家に居たいけど、それはみんなの迷惑になっちまう)、、、など、この記事を読んで思いました。

[26]タケゴンさんからのコメント(2013年10月23日 10時17分31秒 )
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>この研修は大詰めを迎え、22日には筆記試験が待ってます。
試験終了しました。100点満点にて合格っす。
いちおー、70点以上で合格なんだけど研修生24人全員合格でした。
100点満点なんつーのは、タケゴン生まれて初めての快挙!!だったりする。
全員合格かつ8人が満点なので難易度は高くないっちゃないんだけどね。

え、文体が変? ですか??

それは、試験前なのに手にしてしまった本のせいかも。
プロローグだけ読んで、あとは試験後に・・・と思ってページをめくったら
あまりの面白さに半分くらい読んじゃって、勉強時間が少なくなっちまった。
で、試験後に残りを読んだんだけど、まっ、100点とったし、結果オーライで良いじゃん。って感じ。

●清須会議:三谷幸喜
プロローグ 天正十年六月二日 朝
燃えさかる本能寺本堂における織田信長断末魔のモノローグ(現代語訳)

熱いな。だいぶ熱くなってきた。

それにしても、まさかこんな形で死を迎えるとは。だって昨日の夜まではごく普通の一日ったんだ。

>だって昨日の夜までは
すごくいい。
信長にこんなセリフ(モノローグ)をいわせるなんて・・

戦国時代。本能寺の変で信長がたおれ、その後、秀吉が天下をとった。
ということは「全国の優しい日本人」ならば常識的に知っていることと思います。しかし、信長の家来は秀吉だけではありませんでした。現代に置きかえれば株式会社織田家の末席重役って感じでしょうか。筆頭重役(柴田勝家)を押し退け、やがて株式会社豊臣家をつくっちゃうわけですが、その道筋をつくるべく開催されたのが「清洲会議」です。

タケゴンは秀吉がアッと驚く裏技を使ったことは知ってましたが、どのようないきさつでこうなったかは知りませんでした。この本は著者の想像と妄想で脚色されていると思いますが「大河ドラマ 新撰組!!」から推測される「著者のひとがら」より、登場人物の心情なんかは きっとそうなんだろうと思ったりしてる。
違うかなぁ、、歴史家は「違う」というかもね。でも、わたしは信じたい。だって、だれもそのときの事を見た人はいなし、直接インタビューした人なんていないんだもん。特に、犬千代の複雑な心情は読んでいて感動したりした。喜劇なのにね。

三谷監督の映画は全て見てます。どれも面白いんだけど、いまだに「十二人の優しい日本人」が最高と思ってます。しかし「清須会議」は超えるかも。
この映画のことはずいぶん前に知ったんだけど、もう少しで公開のようで期待してます。が、20日に図書館に行ったら偶然「本」を発見してしまいました。ホントは試験後に読もうと思ってたけど(23〜28日まで研修は休み。29日から「有資格者のためのスキルアップ研修」が始まる)、ちょっとページを開いたら・・・・文字が魔物のようにわたしを誘う(^_^;)

試験が終わって今、全部読み終えたんだけど、マジ超面白かったです。そして、映画のホームページも発見しました。
秀吉は大泉洋で柴田勝家は役所さんのようですね。池田つねおきは佐藤浩市ですか。これは美味しい役どころ。期待大。犬千代に浅野忠信。ハマル。これ以上の人選はなかろう的な配役。こんどは映画の俳優さんの顔を思い浮かべて再読しようと思ってます。

[27]タケゴンさんからのコメント(2013年10月25日 06時21分40秒 )
本人によりコメントは削除されました。 2013年11月05日 21時06分41秒

[28]タケゴンさんからのコメント(2013年10月27日 11時41分55秒 )
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●気まずい二人:三谷幸喜

あとがきにかえて
ドラマの仕事をしていると、しょっちゅう女優さんと食事したり、お喋りしているように思われがちです。実際そういう作家もいらっしゃるみたいですけれど、僕の場合は、ほとんど撮影現場に顔を出すこともなく、、、

とのことです。
話し下手(らしい)三谷幸喜がホスト。この本は、女優さん・歌手・アナウンサー・タレントの方たちとの対談集です。清須会議が面白かったので、わが家の「書庫(タンスの上の本の山)」よりこの本を発掘し、再読しました。たしか、会話が途切れると、枝豆と大豆の関係について語っていたような・・・・・

桃井かおりさんの「走る女」は古畑任三郎のとき、DJが番組中に殺人事件を実行し、そのトリックが見破られないように「走った」ことを覚えていますが、そのときのことがサブタイトルになってます。走ったときの様子や犯行時、台本に書かれてないことまでやった事などが明かされていて興味深い。また、桃井さんがアフリカに行ったときのことを語ってます。で、どひゃー、、そんな動物まで食べたのですか(>_<)と思ったりしました。

平野レミさんの「喋り続ける女」は、読んで字のごとし的な内容で、読んでるとレミさんの声が聞こえてきます。っていうか、このまえ清水ミチコさんとテレビに出てました。この人は「料理が得意でよくしゃべる女芸人のひと」と思ってましたが、本業はシャンソン歌手とのことです。
レミさんとお友だちになるには宦官について知ってないとダメなことや、ご亭主の帰りが遅かったときのエピソードは爆笑だったりします。友だちになるハードルは高いけれど、こんな人が友だちにいたら楽しそうであります。

[29]タケゴンさんからのコメント(2013年11月01日 09時08分08秒 )
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●紫電改のタカ:ちばてつや

時代は太平洋戦争末期。主人公は少年飛行兵の滝城太郎。滝は戦闘機(紫電改)で日本に迫る敵戦闘機をバッタバッタと撃墜します。何度も死にかけますがボロボロになりながらも基地に戻ります(普通なら死んでるけど、マンガなので死にません)。そして彼は新戦法をあみだし、撃墜王と呼ばれるまでになりますが、、、

図書館ではマンガ本は貸出しないため、図書館通いの度に少しずつ読みましたが、全4巻をやっと読了しました。このマンガが連載されたのは昭和38年〜昭和40年のようです。ということは、タケゴンが保育園〜小学校低学年時代なわけです。
わたしは戦争が終わってから生まれているので時代の空気を読み取ることはできませんが、当時の人たちにとって、戦争はついこのまえの出来事であったと思われます。
ただ、観光地などで傷痍軍人の方がハーモニカをふいて、募金してもらっているのを何度か見たことがあるタケゴンは、戦争の残り香を体験として持ってます(傷痍軍人の伯父は「国からお金をもらっているはずなので、あんなことは禁止されている」と憤慨してたのも覚えてます)。

そんな時代ですから、物語の大半は敵を撃ち落とす滝と仲間達の活躍からなります。当時の読者(小中学生)は胸を躍らせたんだと思いますが、戦争によって絶たれる夢があること、明日がなくなってしまう現実があったことを教えてくれたのは「紫電改のタカ」だったのではないでしょうか。

この本は、子どもの頃貸本屋で何度か借りて読んでますし、ウィンドゥズ95の時代、電子書籍となったCD版を購入して読みました。わたしの人生のいろんな時代に読んでることになりますが、ラストシーンの印象は変わることがありませんでした。

[30]タケゴンさんからのコメント(2013年11月02日 07時04分48秒 )
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●週刊文春−11月7日号

・さすらいの女王:中村うさぎ
「死の淵から生還」いやはや心配してました。よかった よかった\(^o^)/
あの女サイテー!の発言は元気復活の証と判断させて頂きました。ただ、絶好調時代ならば、最後のガーン!は無かったと思われます。そんなわけで、来週はさらなる毒舌を期待したい。

・書いていいかな?
ごちそうさん杏のツッコミにタジタジ
パッと見出しを読んだとき、今週のとある場面を思い出しました。先週までは二人が自分たちの恋心に気がつかないでぶつかり合ったりしてたのに、今週はドラマが急展開。そのとき、通天閣が め以子に放ったセリフが印象的でありました。
通天閣は「桐島、部活やめるってよ」に出てた人ということも、この記事で知りました。日本アカデミー賞をこの作品が取ったころ「タケゴン、会社やめるってよ」を悩んでいたこともあり、レンタルで鑑賞。少し変わった構成の物語になっていて、とても面白かったです。もうすぐ研修が終わって選考会なんだけど、うまく就職できたらもう一度鑑賞してみようと思ってます。

[31]タケゴンさんからのコメント(2013年11月05日 07時38分33秒 )
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●龍馬のもう一人の妻:阿井景子

よしが桶町の千葉家に奉公に上がったのは安政五年の春である。

「よし」という十歳の少女が、千葉道場に奉公に行くところから物語は始まります。もうひとりの妻というのは千葉佐那さんのことで「竜馬がゆく」の中では「さな子」さんのことです。
竜馬がゆくを読んで、坂本竜馬と さな子さんのファンになったタケゴンは昔、この本も買って読んだ記憶があります。今はもうどこへ行ったかわからなくなったけど、懐かしさもあって借りて再読しました。

よしから見た佐那さんのお話のため、竜馬の登場回数はそれほど多くありません。しかし、市井の人の視線から浮かび上がる竜馬の側面は興味深いものがあります。
よしの先輩奉公人で、きみという人が出てくるけど、佐那さんを惑わす竜馬のことが大嫌いです(^^;)。ですが、この人たちの立場でみると「そうだよね」と思わず相槌をうってしまいます。竜馬は物語の中間くらいで舞台から消えますが、その後の千葉家の人たちの事が綴られていて何度かウルウルしながら読みました。

「あとがきに代えて」の中に、
竜馬は おりょうをもてあまし、佐那と所帯を持つつもりであった。。
という記載がありました(本編の中では、これをもとに とあるエピソードが創作されています)。

え゛っっ そうだったの??

もし、そうであったら、それはそれで素敵な気がします。が、命の恩人を捨てることが はたして竜馬さんにできたであろうかと、そんなことを妄想し、今もタケゴンの頭の中には3人が三角関係で居座ってます。

[32]タケゴンさんからのコメント(2013年11月05日 21時10分16秒 )
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今、スモーク・オン・ザ・ナイフを読んでますが、死亡遊戯の感想を一部訂正して再投稿。

●死亡遊戯:藤沢周

周さんのデビュー作。そもそもは「ゾーンを左に曲がれ」というタイトルのようですが、改題して「死亡遊戯」になったみたいです。
死亡遊戯というと、ブルース・リーが思い浮かぶので、カンフーの道を歩む男の物語と思いましたが、歌舞伎町でキャッチをやってる男の物語です。

「俺はキャッチだ。パイラーじゃねえ」
「どっちでも同じだ」

とのセリフがありますが、タケゴンはパイラーの意味がわかりません。その他、わからない単語や場面。もこ伝上はわからない事にしておこう、、というような、いやらしい場面が多く、そんなところは想像力にチカラが入ります。
みうらさんの人生エロエロにおける「いやらしい比率」とほぼ同様、この本の2/3は いやらしいことが綴られてるんだけど、官能小説ってわけではないようです。いえ、その、、文学小説と官能小説の違いは何?と聞かれてもわかりません。それに関するタケ的考察を開チンしても良いのですが、ここは健全な読書倶楽部なので、それは飲み会の席にとっておこうか。。と、そんな感じです。
残りの1/3はバイオレンスな場面の描写になっとります。周さんの温和な外見に惹かれ、うっかり手にしてしまうと火傷してしまうんじゃないかと思うほど過激な印象です。

DS(ドミネーション・サブミッション)
人妻と不倫する男の物語もありました。これも2/3はいやらしいことが綴られていて、残りの1/3はコンピュータ・ウィルス的ハッキング関係のことが綴られてます。いやらしい関係はある程度は想像できるものの、コンピュータ関係は全くわかりません。わかる人が読んだら面白いのかもしれませんが、タケゴンにはハードルが高かったっす。

[33]タケゴンさんからのコメント(2013年11月15日 04時54分24秒 )
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●スモーク・オン・ザ・ナイフ 藤沢周

藤沢周のエッセイ集。
第一発目が「『ゾーンを左に曲がれ』の頃」次が「歌舞伎町という生き方」 で『死亡遊戯』が書かれた背景のようなものを知りました。また、パイラーは括弧書きで(ポン引き)と書かれていて、タケゴン的にはあまり理解できなかった物語ではあるけれど、ある程度の読書力がある人には魅力的な作品なのであろうか。ということもわかりました。そのようなわけで

>今、スモーク・オン・ザ・ナイフを読んでますが、死亡遊戯の感想を一部訂正して再投稿。

としました。

スモーク・オン・ザ・ナイフも読み手の読解力や趣味、波長があわないと難しいかもしれません。タケゴンはVの「原点」「わが心の町 新潟・内野」「調子が悪い」などに出会えて良かったです。「調子が悪い」で本人の風貌について語ってますが、笑ってしまった。

先週、越後線に乗ったら、よく似た人を見た。
もしかすると本人かもしれない。小型のスーツケースを股に挟み、シーンズに黒いブーツ、黒いジャケットでちょっと洗練された感じがあって「あっ藤沢周だ」と思ってしまいました。「今、おれは読んでます」といいたくなったけど、人ちがいだと困るし、本人なら本人で「だから何?」といわれるのも困るので、一人ただドキドキしてました。

[34]タケゴンさんからのコメント(2013年11月29日 06時15分06秒 )
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●雪闇 藤沢周

東京の不動産屋に勤める男、高木幸彦が故郷新潟に出張するところから物語が始まります。幸彦は祖母の形見の三味線を手にして新潟駅に到着。そして、競売物件を巡り奔走する中でロシアの女・エレーナ、バーのマスター渡辺と出会います。エレーナはピアノ、渡辺も音楽に造詣が深いようです。。。

文庫本。顔写真も載ってます。やはり、越後線で見たよく似た人は本人だったんじゃなかろうか。ほぼ全てが新潟でのお話でありました。裏表紙付近に注釈があって、この物語は新潟日報に連載されてたようで、タイトルは「ダローガ」だったようです。タローガは、物語の中に出てくる「お店」の名前なんだけど、ロシア語で「道」を意味するらしいです。

「ひまわり」という映画を高校のとき観て「結婚するんならロシアの女性(ひと)」と思ったことがあるけれど、ああ、またロシアの人に恋してしまった。エレーナちゃん素敵
新潟が舞台なので文章を読むと頭の中に景色が思い浮かびます。昔、デパートの屋上から見た、巨大な弘法大師の姿までよみがえりました。また、幸彦の友だちが住んでたという設定で「内野」のことも書かれています。「鶴の友」「朗」は内野の地酒(朗は今は無い)、ミルクコーヒー色の新川、松野屋、内野霊園、越後線など、ちょっとしたキーワードが読んでいて嬉しくなりました。

ただ、物語は とあるビルを巡って、スリリングな展開になっていきまして、のほほんと してられません。後半はページをめくるスピードも速くなり、一気に読んでしまいました。

[35]タケゴンさんからのコメント(2013年12月01日 06時28分25秒 )
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●週刊文春−12月5日号

・アベノミクス版 臆病者のための資産運用入門 連載30
ああ、このコラムも今まで読んだことがなった。運用するような資産が無いってこともあるけれど、経済関係のことは、まるでよくわからないってのもありましょうか。
ただ、今回のタイトル「詐欺にあわないための“魔法の言葉”」は興味があって、読みました。で、それはおれも言ったなぁと思い出した次第です。
今は全く来なくなったけど、昔そんな感じの「(大豆とか砂糖とか金とか)投資しませんか?」の電話が来るたびに受話器の向こうの相手に言ってました。そんな上手いハナシを、何で人に教えるのだろう?素朴な疑問。

タケゴンにとってのうまいハナシはジャンボ宝くじのみ。昨日、年末ジャンボを買ってきましたが、これで一ヶ月間は「あたったらどうしようか(?_?)」と楽しく悩むことができたりします。当たったら、半分くらいは何かに投資してみるか・・って、ああ、やっぱ、余計なお金を持つと正常な判断能力がなくなるかもですね。

・ワイド特集 未熟と成熟
「ごちそうさん」絶好調を支える杏への【あんたは女中】嫁いびり
あまちゃんを録画して見ていた習慣が残り、そのまま見ている「ごちそうさん」これがけっこう面白い。「ご馳走さま」の意味を ぬか床になるまえのおばあちゃんが語ってました。それからは「ごちそうさまでした」というときの気持ちというか、ベクトルが少し強くなったような気がします。

東京編では洋食屋のお嬢様だった『め以子』が大阪編では嫁として扱われず、すんごい苦労してるわけですが、大阪編の第一話を見てビックリしたのが和枝さんの嫁いびり。いやはや、ドラマとはいえ、なんて憎々しいんだろうと心が痛くなったりしましたです。
が、きっと、それには裏があって、やがては和解のときが来るんだろうな。。と、そんな場面を想像して今からじぃぃぃ〜んとしてみたり(まだ早い)、とりあえず、この強烈なキャラクターから目が離せない毎日です。

[36]タケゴンさんからのコメント(2013年12月15日 15時07分40秒 )
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●逃げる中高年、欲望のない若者たち 村上龍

成功を考えてはいけない。
考えるべきは、
死なずに生き残るための方法である。

というような事が書かれています。政治・経済のことやサッカーのことなんかも綴られたエッセイ。表紙には「村上龍の挑発エッセイ!」とあり、キッパリと言いきる文体が気持ちよいです。
「定年」の一歩手前でリタイヤすることをきめたタケゴンは、ある意味「脱落者」でありますが、それでも病気になったりケガするよりは良い。そのあたりが退職決断の決め手だったりするけれど、これに通じる文章を発見し、そうだよね。と思ったりしました。

幸いにして再就職できましたが低賃金労働者のため、今まで貯えたものを少しずつ削りながら生活してます。「逃げ切る中高年」という言葉が本の中で出てきますが、タケゴンの場合は「逃げ切れる(かどうか微妙な)中年」になりましょうか。
若い人の就職についても書かれてました。わたしは「高度経済成長時代」があって、なんとかここまで来れたけど、今の若い人たちには、そんなものは無いわけで、、、、、そのあたりのことも興味深く読みました。

「越の景虎」の一升瓶を抱えたおじいさんと出会ったハナシもありました。
じつは、退職してから日本酒はスーパーで売っている紙パックの低価格酒を「景虎」の一升瓶に移して飲んでました(わが家では これを「ニセ景虎」と呼んでた(*^_^*))。しかし、美味しい酒を飲みたい欲望も大切であることを、この本は教えてくれました。
そんなわけで、半年ぶりに「景虎」を配達してもらい本物を頂きました。飲みくらべなくても美味いんだけど、久々に飲む「景虎」は本当においしかったです。

[37]タケゴンさんからのコメント(2014年01月29日 06時17分19秒 )
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●一瞬でわかる 日本と世界の領土問題

本のタイトルどおりの内容です。

タケゴンが子どもの頃「領土問題」といえば、沖縄県はまだ「アメリカ」であったものの、北方領土しかなかったように記憶してます。ところが、最近では尖閣諸島(日本は「領土問題」としていないけど)、竹島、北方領土、それに沖の鳥島が「問題」になってるようです。
教科書では尖閣諸島も竹島も「日本の領土です」と記載されることがニュースになってましたが、どのような経緯でこのような事態になったかまで書かれていないと少しあぶなっかしいような気がします。
中国、韓国、ロシアの言い分もこの本には書かれていて、領土問題が簡単には解決しないことがよくわかりました。

[38]タケゴンさんからのコメント(2014年01月30日 08時48分42秒 )
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●それでもわたしは恋がしたい 幸福になりたい お金もほしい 村上 龍

タイトルに惹かれて手にしてみました。雑誌「SAY」に連載された「あなたにしかできない恋愛」「お金に好かれる女 仕事で磨かれる女」と『私は甘えているのでしょうか?27歳・OL』をもとに再構成された内容とのことです。

女性と思われる悩める人たちへ村上龍が回答するんだけど、少々突き放した冷たい感じがします。が、とても現実的であります。タケゴンのような中年オヤヂからは、若い女性はキラキラ輝いて見えるけど、彼女たちはそれ相応の悩みを抱えてることを知りました。
とあるツァーで若い女性と昼食を一緒にとりましたが「給料が安くて結婚できません」と言っていたのを覚えてます。冗談だろうと思ってたけど、まるっきりの冗談ではなかったのかもしれません。


●自由とは選び取ること 村上 龍
『BIG tomorrow』に連載された人生相談。
年収が低くて結婚できません(33歳・男性) 共働きをやめて、生活が一変(40歳・男性) 正社員になったものの生活はカツカツ(36歳・男性)
これに対する回答は「たくさんのお金を得る鉄則はハードに働くこと」とあります。早朝、新聞・牛乳配達し、昼は普通に働き、夜は水商売につけば、必ず収入は増えます。が、身体を壊すリスクも抱えると指摘してます。
この本は、それでもわたしは〜と異なり、男性からの人生相談もあったりして参考になりました。

[39]タケゴンさんからのコメント(2014年01月30日 09時19分05秒 )
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●世界一わかりやすい 放射能の本当の話 別冊宝島編集部編

「汚染水は完全にコントロールされている」と首相がいってたけど、ホントなのか、、でも、海に出たものはその後どうなってるのだろう?放射能がカラダに良くないことは知っているけれど、何がどうして良くないのか?は漠然とした知識しかなかったので読んでみました。

海に出た汚染水は、排水が続いてる間は危険ですが、止まったら海は浄化されていくのでそれほど問題ではないようです。「それほど」というと語弊がありますね。未来永劫、海が放射性物質で汚染されたままにはならないということのようです。うーーむ。よかった。
また、何故「放射能がカラダに良くないか」についても書かれていて、子どもや妊婦は特に注意が必要なことも、改めて納得しました。

従兄弟が電力会社に勤めていました。20年くらいまえに法要の席で「原発」について教えてくれましたが「廃棄物の処理方法は研究中なんだよ」というようなことを言ってました。「答えがでないとどうなるの?」と聞くと「ムカシは無かった原子力発電の技術も日々進歩してるんで、解決するさ」とのことだったけど、さて、、どうするんだろ・・・

[40]タケゴンさんからのコメント(2014年01月31日 09時16分44秒 )
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●テクノカットにDCブランド みうらじゅん

人生の2/3はいやらしいことを考えてきたという みうらさん。若い頃のおばかでいやらしいエピソードなどが赤裸々に綴られてます。
美大に2浪して入り、入ってからも授業よりも遊びを優先してたようで、なんともうらやましい青春を送ってたようであります。そんな彼にも悩みは当然のようにあったようで、師匠と呼ぶ方々とのお話は笑いつつもマジメに読ませて頂きました。

[41]タケゴンさんからのコメント(2014年02月12日 10時40分23秒 )
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●世の中それほど不公平じゃない 浅田次郎

表紙に「浅田次郎 最初で最後の人生相談」と赤字で記されていて、とても目立ったので思わず手にしてみました。週刊プレイボーイに連載されてたようで、悩みの種は「フランスで金髪美女の彼女をつくりたい」「彼女に隠していたAVを見られて幻滅された」など、いかにもプレイボーイ的なものからバクチ、人生についてなど多彩であります。
次郎さんと太郎さん(27才の編集者)の対談形式で読者の悩みに回答していきます。チャラい質問にもけっこうマジメに回答していて、真摯な人がらというか、人としての深さを感じます。また、太郎さんのボケっぷりもなかなか素敵。いろいろな回答を読んで、ますます浅田さんを好きになりました。

「終わらざる夏」を読んでからしばらく浅田本を読んでないけれど、また何か読みたくなりました。今日は振りかえで休みになり まったりしてますが図書館で浅田本を探してこようかと思っています。

[42]タケゴンさんからのコメント(2014年02月20日 08時46分23秒 )
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●健康の味 南 伸坊

健康の味とは何か?

健康の時に味わえず、健康の損なわれた時にはじめて味わえる。

健康の味とはつまり、ありがた味のことである。

・・・等々
雑誌「壮快」に連載された伸坊さんのエッセイ。「壮快」は新聞の広告欄でどんな雑誌か知ってましたが、まだ俺的には縁がないかと思ってました。ただ、この「健康の味」は、いろんな生活習慣病とともに生きるタケゴンの腑に落ちることばかり書かれていて、面白かった。

「ガンの疑い」・・健康の味は生きてる味わいかもしれない。
とあって、伸坊さんが「ガンかもしれない」と心配したときのことがおもしろおかしく綴られていています。
タケゴンも前職時代、とてもおなかが痛くなったことがありました。それはそれは今まで感じたことのない痛さでありまして、正面から背中に槍で刺されたような(そんな体験は無いのであるが)、この原因はガンかもしれない。いや、わが家はガンの家系なのでガンに違いないと自己判定。かかりつけ医に相談したところ「胃カメラ持ってる専門医に診てもらえ」とのことで、ネットで検索して赴任先近くの専門医にかかりました。で、胃カメラ飲んで調べてもらったところ、、。
「少し出血したあとがあります。ま、たぶん大丈夫だと思うけど、ガンを否定するには組織検査が必要なので、やりますね」
とのこと。。。「たぶん大丈夫」というのは俺を心配させないための方便なのではないか、、結果が出るまでの10日間ほどは、まさに伸坊さんの心情と同じでありました。もしかすると、もう もこさんに会えないかもしんない。。。と思ったときのせつない感情は、うまく書けません。
結果、ガンでも胃潰瘍でもなく、胃酸が多く出たために胃壁を傷つけたらしいとのことでした。ストレスがたまると胃酸が出るのかどうかまで聞かなかったけど、原因はストレスであろうことは自分がよく知ってました。このような胃痛に2度悩まされ、「このまま仕事を続けてたら今度こそガンになるかも」と思ったことも前職を辞めようと思った大きな要因だったりします。

そのあたりの右往左往の決着がついたころ、昨年の「流れる雲よ」を見にいったわけですが、もこさんが よりいっそう素敵に見えたのは「健康の味」を知ったことにもよるかもしれません。

[43]タケゴンさんからのコメント(2014年02月20日 09時31分10秒 )
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●介護退職 楡周平

とても衝撃的なタイトルです。
男の介護職員が結婚するために介護職から離れざるをえない。という話は聞いたことがありますし>●自由とは選び取ること 村上 龍 にも同様のことが書かれていましたので、一瞬そっちかと思いましたが、親の介護のために退職することになる男の物語。

タケゴンも「親の介護」を理由に会社を辞めたことがありますが、ツマと共稼ぎだったからできた選択でありました。介護生活は入院期間を入れると4ヶ月くらいだったけど、最初の1ヶ月はいつまでこんな生活が続くのかと とてもどよんとした気持ちになったものです。
オヤジの手と不肖の手をヒモで結んで夜中に動くとわかるようにして寝て、病院から仕事に行き、夜はまた病院で寝る。。そんな生活をしてたとき、ラジオから聞こえてきたのが「時代」でありました。このあたりのエピソードを中島みゆきさんのスターソングランキングに書き、ヒルアベで初めて読んでもらったのが懐かしいっす。
ボケたオヤジは肺ガンから生還した母が面倒をみることになり、タケゴンは社会復帰できました。当時はまだ歳も若かったし求人も多かった時代なのですぐに再就職できてよかったです。

本作の主人公は一流企業のエリートです。タケゴン事例を出すまでもなく、親の介護のために仕事を辞めざるを得ない事情は一般の中小企業の労働者にもあたりまえのようにあるのだろうけれど、そんな話を読みたかった気がします。

[44]タケゴンさんからのコメント(2014年03月11日 09時17分17秒 )
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●おサケについてのまじめな話 西原理恵子×月乃光司

新潟県に関連のある人のコーナーに置いてあったので「旨いお酒の」話かと思ったら「アルコール依存症という病気」という文字も表紙にありました。

西原さんは知ってますが、月乃光司さんは知りません。どうやら富山県に生まれ、新潟在住の人のようです。本人がアルコール依存症になったことがあり、当時のことや、どうやって克服したかが記されてます。

西原理恵子さんを最初に知ったのはラジオ番組でした。前職の営業時代、FM新潟が入らなくなるとNHKに切り替えたりしてたんだけど、たまたま元亭主のアルコール依存症について語っていました。それがとても面白く、あまりにも飄々とした語りクチが印象的だったので帰宅してから「どんな人か」をネットで検索したほどです。で、妹夫婦のやってる貸本屋で何冊か借りて読んだりしてプチファンになったです。

タケゴンの父は酒を飲むと乱暴になったりしてたのですが「アル中」まではいきませんでした。ただ、「お酒はキケンな飲み物」という認識は物心つくころに学習しましたし、自分は「酒に飲まれるような大人にはならない」と心に誓ったりしましたので、父は反面教師にはなったかと思います。
そんなわけで、酒を飲むと急に語気が荒くなったり、飲んだときのことを言い訳に好き勝手な乱暴狼藉に出る人は今でも嫌いです。また、そんな人が好きな人はいないと思います。

この本は、西原さんの元亭主と月乃さんのアルコール依存症当時の様子も当然綴られていて、とても赤裸々です。いい人も簡単にわるい人になってしまうお酒。。。

お酒が大好きなタケゴンですが、あらためて、節度をもってつきあっていきたいと心に誓ったのでありました。

[45]タケゴンさんからのコメント(2014年03月12日 21時27分25秒 )
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●15歳の東京大空襲 半藤一利

15歳のとき、東京の大空襲に遭うも命からがら助かった半藤少年の物語。

朝の連ドラ「ごちそうさん」で「空襲なんぞこわくない」と広報されていたことや「重要施設の周りは強制的に建物を壊す」という場面がありました。そんなハナシは初めて聞いたんだけど、ホントのようであります。

本書は、開戦当時は小学校(当時は国民学校と改称されたとの記述あり)5年の半藤さんが終戦を迎えるまでに体験したことがメインですが、当時の世相やアメリカの事情等も書かれていて、そうだったのかと初めて知る内容も色々とありました。
昔、近所で火事があって家が燃えるときの凶暴な熱さは身をもって体験したことがありまして、その恐ろしさに鳥肌が立ちました。空襲の恐怖はその比ではないと思いますが、3月10日の東京大空襲では人々の逃げ場がないようにして爆弾を落としてきたようであります。そんなことをしたアメリカに腹がたちますが、こんなに好き勝手に爆弾を落とされてもまだ「降参」しなかった日本の指導者は何を考えていたんだろうと、そんなところにも腹がたってしまいます。
明治維新から太平洋戦争に負けるまで、ほぼ77年間は常に戦争が身近にあった時代です。これに対し、終戦から現時点までの平和期間はまだ70年弱。私たちは平和でいることがあたりまえな感覚ですが、領土問題などであたりまえでなくなる可能性もあるかもしれません。この本は、戦争体験者が少なくなっていく今だからこそ、戦争を知らないわたしたちが読んでおくべき一冊だと思います。

[46]タケゴンさんからのコメント(2014年03月23日 20時32分52秒 )
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●刑務所なう。 堀江貴文

すこし前の文春の「この人に会いたい」を読んで、ちょっと興味を持った一冊です。

刑務所はわるいことをして捕まった人が入れられ、とてもキビシイ環境の中で自由がなく、一般社会に適合するよう矯正させられる施設。なのだろうと思ってました。
しかし、この本を読むと自由はないものの、刑務所生活はそれほど厳しくないのではなかろうかという印象です。だって、ご飯は旨そうだしテレビも見れるし、本も読める。体調がわるいと医者が診てくれる。自由はあるけれど食事、寝るところの心配が常に必要なホームレスの人よりも良い生活なのではないかと感じました。
たぶん、タケゴンは刑務所に入ることは無いと思うのでいえることかもしれないけど、刑務所はもっと罪人を懲らしめてしかるべな施設にすべきじゃなかろうか。

[47]タケゴンさんからのコメント(2014年03月25日 08時47分48秒 )
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●鎌倉古都だより 藤沢周

新潟日報に連載されたエッセイ。時事ネタ、何故に北鎌倉に住もうと思ったか、小説のこと、、等々が鎌倉百景の写真(大仏やお寺)と共にあります。地方紙の読者が対象の随筆なので、とても読みやすいです。内野(タケゴン生息域)のことも色々と書かれていて、そんなところはニマニマしながら読みました。
出版社の方と初めてあったときに、内野小学校の校歌を歌ったエピソードも書かれてます。このハナシは、兄から何回か聞いたことがあったけど、その出典はこの本であったかと、読みながら久しぶりに兄ちゃんのことを思い出しました。
「ブエノスアイレス午前零時」のことも書かれています。小説では新潟と福島県境の温泉地という設定でハッキリとした地名が書かれていたかどうかよく覚えてないけれど「舞台は津川、上川辺り」とのことです。内野からは一般道で2時間、高速道路だと1時間弱程度の距離か。周さんが子どもの頃親父さんと行ってたとのことですがなかなか渋い。

タケゴンは最近「温泉」に興味を持ち始めました。新潟県には湯沢や月岡のようにメジャーな温泉だけでなく、中小様々な温泉があります。温泉宿は平日が安いことを発見!し、平日休みのシフトを利用して2月は咲花温泉、3月は村杉温泉に行ってきました。
咲花温泉はエメラルドグリーンの湯でその日の気温によって透きとおったり深い色になったりします。村杉は日本有数のラジウム含有量なのだそうで、とてもカラダが温まりました。
楽天トラベルで検索すると津川は麒麟山温泉がヒット。小説の舞台の地、、こんど行ってみっかな。でも、せっかく行くのなら雪が積もった頃が良いですね。

[48]タケゴンさんからのコメント(2014年04月03日 21時07分41秒 )
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●ポックリ死ぬためのコツ 佐藤琢磨

とても魅力的なタイトルに思わず手が出てしまいました。
著者は「佐藤琢磨」え?あの、レーサーの彼なので?(旧タケゴン愛車「シビック・ハイブリッド」のCMにも出てました)と一瞬思ったけれど、同姓同名の ちゃんとした医学博士のようです。

「ポックリ」の語源は長く久しく永久にご利益を持つ浄土宗の「保久利」という言葉からきているそうですが、本書では「ポックリ死ぬこと」は「長生きして自分も苦しまず、家族にも迷惑をかけない死に方」ということと定義しています。

「太く短く、ポックリいくんだ」と、飲み放題・食べ放題、タバコもプカプカ吸ってる人がいますが、そういう人はなかなかポックリとはいけないようであります。ポックリいくためにはまず、健康で平均寿命より長く生きなければなりません。本書は、どうすれば「ポックリ」といけるかの指南書であります。いろいろと書いてありますが「ポックリ死ぬための七ヵ条」は次のようでありますよ。

1.長生きするように心がけましょう
2.古脳を鍛えましょう
3.下半身を鍛えましょう
4.バランスのよい食事をとりましょう
5.疲労の管理に注意しましょう
6.がん検診や健康診断を受けましょう
7.頑張りすぎないようにしましょう

とのことです。うーむ、、想定どおりの内容といえばそんな感じ。。。。

さて、だいたいは理解できると思いますが「古脳を鍛えましょう」の古脳とは何?であります。人間の脳がほかの動物と比べて優れているのは大脳新皮質と呼ばれている脳の部分が発達しているからなのでそうで、人の高度な精神活動を支えています。これに対し動物にほぼ共通してあるのが大脳縁辺系などの古くからある脳の部分は食欲・性欲・睡眠などの本能を司る機関で、本書では前者を「新脳」後者を「古脳」と呼んでます。
で、「古脳」を鍛えるベシとのことですが、これを活性化させるために次の習慣が有効らしいです。

1.早寝早起きを心がける 2.三食をきちんと食べる 3.身だしなみを整える 4.趣味を持つ 5.コミュニケーションを積極的に図る

そっか、早寝・早起き、三食はすでにOK。タケゴンの唯一の趣味は「もこ伝」の読み書きなんだけど、これはもうちょっと頑張らねばならんか。。。身だしなみは整えてるつもりだったけど、これもまたもう少しがんばって かっこいい中年オヤジになるよう努力するのはポックリのためには良いことなのか等、これからのライフスタイルの指針が明らかになったように感じました。

さ、ポックリを目指し、今日も早寝しよ・・・

[49]タケゴンさんからのコメント(2014年04月04日 06時22分55秒 )
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●フォーク名曲辞典300曲 富澤一誠

〜「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話〜著者はジャパニーズポップス専門の音楽評論家のようです。よく知られているフォーク300曲に関し、本人や関係者の証言、インタビューなどから どのようにその曲が生まれたかをわかりやすく紹介した一冊。

読むと、このハナシは知っている(帰ってきたヨッパライ、悲しくてやりきれない 山谷ブルース、等々)ありますが、ほぅぅぅぅ、この曲はこんなふうにして生まれたのかがわかって面白かったです。
「名曲」と称されるだけあって、知ってる曲が多く読むとそのメロディや歌詞が頭に流れます。漠然と「フォークが好き」と思っていましたがここに示される曲のおおむね7割はカラオケがあれば歌える程度に知っていることから、やっぱ、おれはフォークソングが好きなのだと再認識。曲の紹介とともに歌詞とコードがついてりゃ より良い「辞典」になるのになぁとそんな欲深いことを思ったりしました。

[50]タケゴンさんからのコメント(2014年04月04日 08時30分09秒 )
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●ロマンアルバムエクストラ 風立ちぬ 原作・脚本・監督 宮崎駿

映画観ました。ゼロ戦開発秘話からなる物語と思いましたが違ってた。

当初A案−恋愛中心 B案−飛行機作りを縦糸とし恋愛を横糸に紡ぐストーリーとのことで、宮崎さんはA案にしたかったらしいけど、B案になったようです。
原作のマンガを読んだことがありますが、それはA,Bのどちらでもなく、まさにゼロ戦開発秘話からなります。堀越二郎はブタ顔(紅の豚風)で自社エンジンではなく、より性能の良い他社エンジンをゼロ戦に載せるんだ!とか、とても興味深い内容で、今思うと あの本買っておけば良かったのぅと・・少し後悔。

本書は映画のパンフレットの超々豪華版で285ページもあります。ストーリーや絵コンテ、映像が完成するまでの流れが詳しく紹介されていてワクワクします。また、監督が首尾一貫していないエピソードなどもあって、そりゃ、、下の人は大変だ。。でも、観客としては結果がよければそれでよしでありますよ、、等とニマニマしながら読みました。

[51]タケゴンさんからのコメント(2014年04月05日 18時09分31秒 )
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●赤猫異聞 浅田次郎
舞台は明治初期の東京。「赤猫」は放火犯の俗称であり、総じて火事を指すのだそうですが伝馬町牢屋敷においては火の手が迫った際の「解き放ち」をそう呼んでいたのだそうです。
「解き放ち」とは、火事の際は一旦牢屋から出して逃げさせるけれど、鎮火後は必ず帰ってくることを罪人に申し渡し、正直に帰ったら罪をひとつ減じてやるシステムのようです。
ただ、物語の核となるワケあり囚人3人は逃げられたら困るため「3人が揃って帰ること。一人でも帰らない場合は帰った人も死罪とする」という条件をつけられてしまいます。
この人たちは身分も立場も罪状も全く異なり、横のつながりも全くありません。なので、非常に難しい条件であり、これを機会にとある目的を遂げようと考えている人やマジメに帰ろうと思ってる人がいるようです。

物語は、当事者からのインタビューで構成され、明治元年暮の火事の際に起こった「事実・当事者の心の動き」が少しずつ明らかになります。全容を知るのは浅田次郎と読者だけなわけですが、全てのピースがスッポリはまった爽快感はたまりません。語り口調で綴られる文体が読みやすく、厚い本ですが一気に読んでしまいました。とても面白かったです。

ぜひとも映画で観てみたい。
タケ的に配役を考えると・・・
中尾新之助(牢屋敷同心)・・・瑛太、小出恵介、斎藤工
白魚のお仙(夜鷹の元締め<女罪人>)・・・鈴木京香
繁松(渡世人<重罪人>)・・若い頃の菅原文太、赤井英和、村田雄浩
岩瀬七之丞(武士<重罪人>)・・坂口憲二、阿部寛、玉山鉄二
杉浦正名(牢屋敷同心)・・柳沢慎吾、伊原剛志
丸山小兵衛(牢屋敷同心)・・・小日向文世、佐藤B作

こんな感じでいかがでしょうか(^_^)/~

[52]小川もこさんからのコメント(2014年04月08日 00時40分20秒 )
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佐江衆一さんの江戸ものを かたっぱしから読んでます。
7月3日の語りの公演は、このあたりでいく予定。

[53]タケゴンさんからのコメント(2014年04月25日 16時52分24秒 )
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●動かぬが勝 佐江衆一

>佐江衆一さんの江戸もの
不肖もお供したいっす(^_^)/ の意気込みで読んでみました。

「動かぬが勝」上州屋幸兵衛さんが主人公。油問屋のご隠居さんですが剣術道場に通ってます。富岡八幡宮の奉納試合に出るため精進していますが、老妻は出てほしくありません(-_-;)
冒頭、入れ歯が合わずに・・・という下りがあって、江戸時代に「入れ歯」が存在したのか?と、ふと疑問に思いましたが、ちょうど読んだその日の夜「タイムスクープハンター」で「大江戸入れ歯事情」をやっていたので録画しておいて見ました。
なるほどっ!!江戸時代でもとても精巧な入れ歯があったようであります。ただ、幸兵衛さんの入れ歯職人は腕が良くなかったのかもしれませんね。。。さて、動かぬが勝とは、動いた方が負けっつーことなのか、、幸兵衛さんの試合はどうなるのか??

この本は短編集でした。
この他に剣術モノは「峠の剣」「最後の剣客」があります。いずれも短編ながら緊迫のクライマックスが用意されていて読み応えありました。
また、市井の人たちの物語の「江戸四話」「木更津余話」「水の匂い」「永大橋春景色」があり、ほのぼのとしてみたり、もの悲しくなったりと多彩です。

いずれも情景描写が繊細なので、読んでる間は江戸時代にタイムスリップした気分になれます。当時の景色や雑踏を頭の中に思い描きながら読みました。
一番心に残ったのは永大橋春景色か。江戸(東京)の地理がわかる人は、より面白いんだろうなぁと思ってみたり、映画にするのならどの俳優が良かろうかのぅぅ・・など読後の余韻を楽しんでます。

[54]タケゴンさんからのコメント(2014年04月29日 09時59分08秒 )
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●マンチュリアン・リポート 浅田次郎

志津中尉は「治安維持法改悪ニ関スル意見書」を配布した罪で、陸軍刑務所に収監されている。ただ、この文書は正論であることや、とある人の目にとまったことから「張作霖爆殺事件」の真相を探る密命を受けます。本作は、依頼主にお手紙で調査報告する項と擬人化した列車「ドラゴン・フェニックス」の独白からなる項が交互して綴られ、事件の真相に迫ります。

中国の方のお名前が読みにくかったり同じ人物でも呼び方が異なる方がおられたり、登場人物もやや多いため、きっと思い違いしている所もあるんだろうけれど、一気に読んでしまいました。面白かったです。
「蒼穹の昴」はかなり昔に読んで大半は忘れてますが、その登場人物も本作に絡んできて、おお、ひさしぶりっ!と思いつつ、そのあたりの推測というか想像というか妄想というか関連づけというか物語の構成に浅田小説の醍醐味を感じます。読んでいて鳥肌が立ちました。
「張作霖」の名前は知っているけれど、どんな人かは知りません。本作ではとても魅力的な人物に描かれています。「中原の虹」は彼が主人公のようですが、あまりに長そうなので敬遠してたけれど、今度読んでみようと思ってます。

[55]はのすけさんからのコメント(2014年05月01日 13時22分00秒 )
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タケさん。元気そうでなにより。

ジャカルタに居ると日本の書物は日本の倍以上の値段がするので、読書量は驚くほど少なくなっています。
ipadでダウンロードして読んでいるのもありますが、バカになっている自分をひしひしと感じています。

悲しい哉私の人生も終盤(まだ早いか)に差し掛かり、一度リセットして古典から読んでみたいと思っています。漱石、鴎外、龍之介。はたまたシェークスピアからとか(苦笑)。


[56]タケゴンさんからのコメント(2014年05月01日 15時48分29秒 )
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はのさま ごぶさたです。
今朝、テレビで「ベトナムに単身赴任してる父を娘が極秘で訪ねる巻の前編」をやってました。そういえば、ジャカルタに単身赴任してる はのさんはお元気だろうかと思ってたところです。は〜のさん、帰国したら もこりすとの集いに参加してねん♪
てゆーか、そのために一時帰国っていう手もありますだよ(^_^)/~

●週刊文春−5月1日号

・テレビ健康診断 “貧しくとも健気”なだけじゃない朝ドラ
>顔はまっ黒で、〜〜明るくて、本が好きな、はな。もう観てるほうはイチコロだよ。

そうです。子役の山田望叶ちゃんにイチコロでした。「ごちそうさん」に続き、録画しといて夜、筋トレしながら朝ドラを観る習慣が続いています。はじまって2週間ほどは子役のかわいさに心を奪われました。
カヨちゃまはリアルタイムで観ています。いよいよ次週は、はなが吉高ちゃんに代わるという週末は「残念だね」と子どものはなちゃんが観られなくなることを嘆いたものでした。ツマは黒木華さんがかよちゃん役なので嬉しそうです。
ナレーションに違和感がありましたが「ドラマに陰影と笑いを与え、批評性さえ産んでいる」との指摘があり、そういうものなのかと納得しとります。

・おねがい!!オヤジ様 ムッツリスケベもアリですよ!
不肖・タケゴンはあからさまなスケベ顔といわれることが多々ありますが、ぼくもムッツリスケベと見られるよう精進したいと思います(*^_^*)

[57]タケゴンさんからのコメント(2014年05月09日 16時24分00秒 )
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●不良のススメ 瀬戸内寂聴 萩原健一

ショーケンが好きでした。テンプターズ時代ではなく(エメラルドの伝説はカラオケで歌ったら思いのほか上手く歌えた記憶があるけれど(のような気がする))、繊細で多感な高校時代に「傷だらけの天使」と「前略おふくろ様」に出会えたことは、人生における幸運といって良いかもしれません。

就職して真っ赤なカローラクーペSLに乗りました。8トラックだったかカセットテープだったか忘れたけれど、いつも彼の歌を聞きながら運転してたです。「酒と泪と男と女」「大阪で生まれた女」等は作詞作曲の本人たちが歌ってヒットしましたが、私にとってはショーケンの曲として心にインプットされてます。また、「前略おふくろ」には田中絹代さんのセリフも入っていて、つい、ほのぼのとしたものでした。「兄貴のブギ」いまや大御所俳優の風格が漂う水谷豊さんですが、アニキー〜っていうセリフも入り、サイコーに良かった。

で、、本です。この本は、ショーケンが「とある悪いこと」をして捕まったあと、瀬戸内寂聴さんに匿われたことを中心に二人の対談やそれぞれの方の随筆等で構成されいます。決して一般人が不良になることをオススメしているわけではありません。あくまでも、不良なショーケンに魅力があるという感じ。
お寺での修行の様子もありますが、そんな中で余暇に絵を描いたエピソードがあります。その題材がとてもぶっ飛んでいて、この人は根っからの不良だなぁと感じました。真面目な顔で黙々とそれを描く姿を思い浮かべると、微笑ましくもあり、なかなか奥が深い人よのぅと思ってしまいます。

[58]タケゴンさんからのコメント(2014年05月15日 04時43分23秒 )
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●私が見た戦争 石川文洋

著者は1938年に沖縄で生まれた人。フリーカメラマンとしてベトナムに滞在、その後朝日新聞社カメラマンになって、現在はフリーのようです。
ベトナム、ラオス、カンボジア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ソマリア、アフガニスタン等の写真とその説明からなります。太平洋戦争後、日本はずっと平和でしたが飛行機で数時間、かかっても十数時間離れたところでは戦争が途切れることなくずっと続いていることを再認識させられました。

今、大河ドラマでは毛利に味方するか織田につくか、、いえ、私・謀反します。の渦中にあって、まさに戦国時代です。日本は、江戸時代は平和だったようですが明治〜昭和と戦争が身近にあったわけで、戦争が好きな人はいないのだろうけれど無くなりません。
戦争に負けて「二度としません」と誓いましたが、誓っただけで平和が保たれているわけではなく、今の平和が保たれているのは世界で一番の武力を持ってるアメリカと仲間になってることが大きな要因と思われます。ただ、そのアメリカはいろんな紛争にかかわっているわけで「日本は戦争とは無縁です」と胸をはることはできません。ベトナム戦争時、沖縄の基地から飛び立つB52の写真を見てそう思いました。

「人間はDNAを運ぶ舟のようなもの」というようなことを聞いたことがあります。タケゴンが今生きているのは父と母がいたからなのだけれど、父と母にはそれぞれの父と母がいてずっと辿っていくと、明治・江戸・戦国時代以前のご先祖様もいたわけです。わたしのご先祖様たちはそんな過酷な環境を生き抜いてきました。で、さらに辿っていくと、いつかは微生物みたいなものになるんだと思います。そんな、気が遠くなるような昔から今も続いている「私の命」は運の良さもあろうし生物として生き残ってきた強さもあるのだろうと思います。
人間も生物である以上「争いの中でも生き残ることがことができる、より強い生物しかDNAを次世代に残せない」というような本能があるのではないかと、この本の写真・文章に接し、そんなことも思ってしまいました。

[59]タケゴンさんからのコメント(2014年05月23日 20時47分19秒 )
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●ラジオのこころ 小沢昭一

・・・後のことは明日のこころだァ。と、声に出して言ってみたり、心の中の自分に申し述べ、その日の仕事を終えたことが何度もあります。そのセリフの原点は、言わずもがな「小沢昭一的こころ」なのでありますが、、今回は『「ラジオのこころ」を読みました』の こころだァ。

「小沢昭一的こころ」との出会いは高校時代のバイト体験だったことは前述しました。前職時代の初期以前は、仕事で使うライトバンにはAMラジオしかついてなく「小沢昭一的こころ」は現場からの帰路によく聞いた番組です(放送時間帯も夕方であった)。
しかし、いつしか仕事車にもFMチューナーが付くようになりました。FMイコール音楽(それもクラシック)しか流れてないという偏見(編耳か)もあって、しばらくはAMリスナーだった気がしますが、民放FMができてその呪縛から解き放たれ、ヒルサイド・アヴェニューで もこさまに出会った頃からいつしかFMファンになったタケゴンです。

そんなこんなで小沢昭一から耳も心も離れて幾年月がすぎた、とある日、手伝いで同僚管理車(この人は民放AMファン)に乗っけてもらった時、思いがけず「小沢昭一的こころ」を聞くことがありまして、まだ続いてたのかとビックリ(*_*)しました。お囃子やハナシっぷりが昔と少しも変わってなかったのに驚いたのは、それほど古い記憶ではありません。
この本は「小沢昭一的こころ」の放送開始40周年にあたり、小沢氏自らが厳選した10編からなります。

TPP,AKB,アルファベット三文字について考える まぁ中高年にとりましてね、大事なアルファベット三文字というのは、なんと言っても、TPPよりもPPKでしょうな。このPPKっていうの、ご存知ですよね。エーッご存知ないの?「ピンピンコロリ」のPPKですよ。なんでも三十年ほど前に、、、、

というような感じ。その他、おじさんの秋葉原について考える メイドカフェは「冥土の土産」、、人生のはじまり、おっぱいについて考える ブッダが食べた牛乳がゆ/お乳とおっぱいは違う、、等々、活字を追うと お囃子や小沢昭一の声が聞こえてくるような気がします。
ラジオを聞いたことが無い人はわからないかもしれませんが、何度か聞いたことがある人は、頭の中で「声」を聞くことができる不思議な一冊です。

[60]タケゴンさんからのコメント(2014年05月27日 20時54分36秒 )
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●星をつくった男 阿久悠とその時代 重松清

阿久悠を知ったのは、たぶん、スター誕生(おれも出たかった)。審査員席での個性的な風貌は印象に残ってます。その後、テレビの歌番組を見るたびに、これはあの人の歌詞、あれもそうかと気が付くことがあって、突出した感性の持ち主であるよのぅと思ったことがありました。

この本は「阿久悠」について重松清が書いてます。彼の生いたちと、どのようにして作詞家になったか、何故あのように人の胸を打つ曲の作詞ができたのか、、著者は本人との接点はほとんど無かったようですが、ご遺族や歌手本人、周辺関係者への取材、そして、本人が書き残した自伝から鋭く迫ってゆきます。

これによれば、淡路島時代はほとんど目立つことがなく、東京の大学でもそんな感じだったようであります。当時、不況で就職難だったようですが、広告業界だけは人材募集が多かったようであり、あまりパッとしない成年が広告代理店に就職したことが「阿久悠」の始まりだったようであります。この会社と巡り会わなければ「津軽海峡冬景色」「勝手にしやがれ」、、また、ピンクレディーが生まれることが無かったと思うと、よくぞそこに就職してくれましたと思ったりします。

「瀬戸内少年野球団」のことにも触れてます。映画は、かなり昔レンタルで鑑賞しました。しかし、ほとんど内容は忘却の彼方(^^;)。夏目雅子が綺麗だったこと、渡辺謙、郷ひろみが出てたことは覚えてます。原作が阿久悠であり、自伝的小説であることは知ってたけれど、直木賞の候補に上がっていたいたことは初めて知りました。
本書によれば、それ以後の小説も「候補」になることはあっても受賞には至らなかったことが書かれています。受賞できない理由については、著者の推測もありまして、で、ふーむ、、そういうこともあるのだろうかと思ってしまいました。

[61]タケゴンさんからのコメント(2014年06月12日 17時43分21秒 )
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●別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った 宇都宮直子

三國連太郎を知ったのは「復讐するは我にあり」だと思います。たぶんそれ以前にも見たことはあるのだろうけれど、倍賞美津子とのフロのシーンは衝撃的でした。その後もあまり意識したことはないけれど、晩年の「釣りバカ日誌」は社員旅行のバス内で見たような気がします。ただ、週刊文春で「すごい役者であった」とのコラムを読み「飢餓海峡」はいつか観ようと思ってたところ、この前放送してたので録画しといて観ましたが面白かった。

ツタヤで本書を見たのはそれほど古い記憶ではありません。タイトルのインパクトが強く、パラパラと立ち読み。わりと面白そうだったけれど、当時失業中だったので購入には至りませんでした。が、このまえ図書館で発見したので借りてきました。このように新しい本も無料で読めるというのは庶民にとってはありがたいことだけど、本屋さんにとっては迷惑な事なんだろうと思ったりします。

著者は、三國連太郎夫妻とのつきあいが20年以上のノンフィクション作家のようであります。読んでると親戚のおじさん夫婦にかわいがられている姪っ子みたいな雰囲気が伝わってきます。プライベートのほんわかした様子だけでなく、三國さんの出自やいろんな遍歴もソフトに触れられていて、そんなことをちっとも知らなかったタケゴンには程よい刺激でありました。

[62]タケゴンさんからのコメント(2014年06月14日 20時49分07秒 )
本人によりコメントは削除されました。 2014年06月14日 20時53分09秒

[63]タケゴンさんからのコメント(2014年06月14日 20時54分20秒 )
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●55歳からのハローライフ 村上龍

2011年12月2日、タケゴンは仕事中にガケから落ちて大ケガしました。
落ちてから病院に着くまでは1時間弱(救急車の到着は早かったけど、崖下から引き上げるのが大変であった)。
ヘリコプターじゃないと無理じゃね?と、落ちた当初は青空を見ながら思ったけれど、消防隊員5〜6人と集まってくれた地元の方々が協力して引っぱり上げてくださいました<(_ _)>
さて、救急車に乗ったはいいけれど、息がだんだんできなくなるし、全身に激痛が走るし、こんな危機的状況は未だかつて体験したことがありません。もしかすると、病院に着くまえに死ぬかもな(^^;)と真剣に思いました。
この数日前「パパがケガした夢をみた」といって電話をくれたカヨちゃまは悲しむだろうか(ホントです)。もこさまにもう会えないかな、チャバさんとタケゴンはホントに何やってんだと叱られるかな。Zのタイヤをスタッドレスに代えたばかりなのに、もう運転できないのは残念かも・・・。とか、そんなことを思いました。しかし、小さい頃からの事を走馬燈のように・・・とは思わなかった事や わたくしの日頃の行いが良いこともあってか助かりました。
「いやはや死ぬかと思ったよ」と心配顔で駆けつけたツマに軽い調子で言ったら「ホントに死にそうだったんですよ。運ばれたとき、麻酔をするか、先にメスを入れるか少し迷いました」と主治医に言われ、ゾッとしたものです。
手術後しばらくは痛み止めの点滴が続いていて、天井がゆがんで見えたり、四六時中眠かったりしてボーとしてるのが精一杯でしたが、一週間ほどで大部屋に移されたころは新聞を読む元気も回復しました。
そんなときに始まったのが『55歳からのハローライフ』です。なにしろヒマなので普段読み飛ばすような記事もフムフムと読む生活の中、この小説を読むのは入院中のささやかな楽しみでありました。

「結婚相談所」中米志津子は熟年離婚したけれど、生活に不安があることや、別の男を知ってみたい興味があって、結婚相談所に登録します。しかし、ろくな男がいません。前の夫から連絡があったりもします。はたして中米志津子はどうするのか??

というあたりで、不肖は退院して自宅療養になりました。当時は単身赴任してました。わが家では、タケゴン以外は新聞を読まないので単身生活が始まる頃「新聞やめます」と販売店に連絡したところ「やめないで」と言われ(ま、当然ですが)「土日は帰るので、土日だけの配達なら・・・」という交渉が成立。そんなわけで、自宅では土日しか新聞が来ませんでした。
自宅療養最初の土曜、テレビ欄や三面記事をすっ飛ばして中米志津子を探しました。しかーし、中身は「空を飛ぶ夢をもう一度」に変わっていて中米志津子の結末はわからずじまい。このたび、単行本を読んで胸のつかえが取れました。

「空を飛ぶ夢をもう一度」出版社をリストラされ交通誘導員をやっている因藤茂雄が主人公。腰が痛くて休みたいけれど、働かなくてはならないため無理して仕事に行ってます。腰が痛いときの様子が詳細に書かれていて、その辛さを文字で表現するとこうなるのかとウンウンとうなずきながら読みました。因藤茂雄は仕事中、小学校の同級生と会います。それほど親しかったわけではないのに・・・ある日、山谷の旅館から電話が来て、彼を連れ出すことになります。自分に余裕が無ければ人助けなんてできません。人に助けられたばっかしなのに「そんなヤツに係わるな」と念じながら読んだわたしはとても身勝手なヤツだと思いました<(_ _)>

「キャンピングカー」早期退職した男が主人公。定年後はキャンピングカーで妻と旅に出るつもりでしたが、かんじんの妻は乗り気ではありません。再就職しようとするけれど、それがとても困難であることが切実です。
わたしは前職と同じ種類の仕事に就こうと思わなかったので、この人のような屈辱を味わうことは無かったです。でも、介護職員初任者研修の修了試験で100点とったのに、就職希望の1番目のところには不採用となったときはかなりショックでありました(^_^;)

「ペットロス」高巻淑子は夫と二人暮らし。夫は犬に興味がありませんが、淑子は柴犬のボビーに夢中です。が、ボビーはお星様に。。。。。
ゴンを喪って数年経ちます。ゴンを埋めたバラは今年も綺麗に咲きました。高巻夫妻の場合、わが家のペットロスとは異なる物語ですが、とある場面で号泣しました。

「トラベルヘルパー」下総源一は長距離運転手。60歳になって会社から切られ、ヒマなので古本屋に行くとホリキリさん(人妻)と出会います。そして、紆余曲折があります。こんな人は困ったもんだと思う行動もしたりしますが、サブタイトルが「トラベルヘルパー」であるように
>これからの介護業界、このような高齢転職が主の職場になる
http://djmoko.tip.ne.jp/moko_slink/102285_29.html
を示唆しています。が、どうだろ?介護業界に入って半年すぎたけれど、人手不足だから誰でも簡単に就職できると思うのは大間違いです。世の中そんなに甘くはなかろうに。というのが正直な感想です。

以上、全部で5話からなります。ストーリーにすんなりと納得できるところが無いハナシもありますが、物語を構成するエピソードのいろんなところで共感できたりします。主人公の年代が近いこと、また、いずれも人生を再出発する人たちの物語であり、今のタケゴンにタイムリーな一冊でした。

[64]タケゴンさんからのコメント(2014年06月19日 09時46分25秒 )
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●半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義

どちらも気になるオジさんです。そんな二人の「愛国談義」。とはいうものの、漱石の話とかお互いのお父さんについて、子ども時代の話、ゼロ戦の美しい機体や「風立ちぬ」の製作裏話などが主体です。対談は、半藤さんが「風立ちぬ」を観る前とあとの2回行われたので「風立ちぬ」を鑑賞した方にはオススメの一冊かもです。

かつて日本はドイツと同盟しました。日本はドイツ大好きのようでしたが、ドイツ側はそれほどでもなかったようです。だって、三国干渉してくるし、第一次大戦は敵国だったし、ヒトラーの「我が闘争」では日本はくそみそに書かれてたようです。ただ、国際連盟脱退後は軍事的には日本と仲良くしなければなりません。で、ドイツ側はどうしたか?
半藤少年はドイツの近代兵器、飛行機や戦車にあこがれたそうですが(「今でもそんな大人がいます」と、宮崎さんが合いの手)
「日本海軍が何故親独になったか」について、当時ドイツに留学してた人、駐在してた人に色々と取材したそうです。その結果について、半数は否定したけれど、1/3の人は「あんなことがあった」と回答したそうで、ほぅぅそうだったのかと新たな知見を得ることができました。

日本が世界史の主役に立つことはない。日本は脇役、小国主義でよい。「腰ぬけの愛国論だったあるのだ」と、へっぴり腰で主張するお二人の意見に深く同意するタケゴンでした。

タケゴン少年もドイツ戦車のプラモデルをよく作りました。カッコいいです。じつは、今も机の脇にタイガーとヤークトパンター(少年時代は「ロンメル」と呼んでいた)のミニチュアがあったりします。
ドイツの拳銃も魅力的で子ども時代はずっとワルサーP38、ルガーP08(のモデルガン)が欲しかったのを覚えてます。中学時代、これらの人気銃はすでに友だちが持っていて「買うのならみんなが持ってないヤツ」を研究し、ブローニングハイパワーを購入。美術室の机と椅子を前と後ろに分けて砦をつくり、撃ち合いをして楽しんだものであります(弾は出ないけど、爆音と炎が出るので撃たれた(と自覚した)人は ヴゥゥゥ〜と、いって倒れなくてはいけません)。このピストルは、グリップを握った感じは他のどれよりも手になじみ、撃ってほれぼれ、握って・ながめてうっとりしたものであります。
今、机の脇にはガスブローバックのM9A1があります。ブローバックの感触はけっこう楽しいけれど、音と炎は出ないので、モデルガンがまた欲しいかもなぁと、、時々思ったりしています(遠い目)。

[65]タケゴンさんからのコメント(2014年06月20日 05時51分54秒 )
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●会田誠 MONUMENT FOR NOTHING

会田誠の作品集。森美術館での展示は、もこさんの音声ガイドでしたね。
ちょうどこの時期、NHKラジオにゲストで出演されてました。なんか、声とかしゃべり方は穏やかだけど、かわった人だなぁぁ(@_@)と、途中から聞いたので最初は誰だかわからなかったけれど、会田誠さんご本人で、少年時代は教室でじっとしてられなかった子どもで新潟出身であることもラジオで知りました。
で、どんなものを描いているのかを知りたくなって帰宅後にネットで検索すると。。。
うひゃ(*_*) こりゃ、、趣味合わんぞと思ったのが第一印象です。

これ以前にも、森美術館で近代美術の音声ガイドを もこさんはやられてましたね。タケゴンは、東京に用事があって行ったとき「もこさまガイド」が開催されてるときは、音声ガイドを主目的で何度か行ってます。
何がどう良いのかわからない作品も、もこさまの解説を聞きながら観ると「うむ。芸術とはそういうものなのか」と思ったりしたこともありました。

昨日、図書館で作品集を発見ました。
パラパラとめくってみると、面白そうなパフォーマンス写真(一人デモマシーン、等々) 、美術の教科書にも採用された絵(あぜ道)、ヘタウマ風マンガなんかも掲載されていて、借りてみました。
趣味が合わない絵とか何がどう良いのかわからない作品もありますが「うむ。芸術とはそういうものなのか」とのフィルターをかけて鑑賞しました。ただ、題材はともかくも絵の緻密さに驚くことも少なくありませんでした。

「天才でごめんなさい」の開催期間に東京遠征がなかったので行かなかったけれど、これらの作品のガイドを もこさんがどのように解説したか、聞き逃したのがとても残念です。

[66]タケゴンさんからのコメント(2014年06月28日 17時21分38秒 )
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●江戸職人綺譚 佐江衆一

>不肖もお供したいっす(^_^)/ の意気込みで読んでみました。
お供します。っていうか、行きます(^_^)/~ やっほー
http://djmoko.com/data/katari/keyaki2014_A5O.jpg
希望休を2ヶ月連続で申請して良いモノかどうか・・・と少々思案しましたが、ダメでもともとの意気込みで出したところ、すんなり通りました。楽しみがあると仕事にもチカラが入るためか、最近はミスして叱られることも少なくなってます(*^_^*)v
来週の予習で読んでみました。江戸の職人9人の物語であります。錠前師、凧師、葛籠師、人形師、大工、化粧師、桶師、女刺青師、引札師。う゛ぅぅむ、いろんな職業があるもんだ。

「江戸の化粧師 化粧師・代之吉」
一番最初に読みました。「化粧師」とは何ぞや?ま、読んで字のごとしなんだとろう思いつつ物語を追いましたが、やはりそのとおりで現代では美容師がこれに近いでしょうか。流行をリードするのは今も昔も先端を走る一握りの人たちだと思いますが、代之吉もそんな一人であります。少し艶っぽい場面があったりしますが、もこさまがどのように捌くのか楽しみであります。
「水明り 桶師・浅吉」
あれ?読んだことが無いのに知ってる物語だ。何故だろう・・と思案。あっ、たぶん、秋田かな?もこさまの朗読で聞いたことがあったかもと思い出しました。この2編と「昇天の刺青 女刺青師・おたえ」は、ややもの悲しい雰囲気が漂います。物語そのものは作者の空想なんだろうけれど、実際にそんな場面もきっとあったんだろうと江戸時代に想いを馳せたりしました。

「思案橋の二人 引札師・半兵衛」
「引札師」とは、、何?わからなかったので調べてみましたが、現代では広告屋さんのようであります。二人とは、若い男女ではなく隠居した初老の武士を指します。
半兵衛は小藩の剣術師範でしたが隠居して「引札師」を目指します。六右衛門は今まで事務方だったけれど、隠居後は武士として「剣術」を学びたいと半兵衛に弟子入りします。しかし、なかなか上達しません・・・。運動神経が人より劣ってるとカチコチになって滑稽さもあったりします。まるで、タケゴン空手部時代のようじゃ、、と苦笑いもしましたが、彼は真剣です。時代小説は、やはりカタナが出てくると緊迫感があって良いですね。派手なお話ではないけれど、緊迫のクライマックスもあって痛快でした。

「対の鉋 大工・常吉」
常吉は親方からもらった大切な鉋を紛失し、誰かが盗んだのではないかと推理します。はたして犯人は誰?人を疑うとき心に芽生える黒々とした「疑惑」、これが解消されたときの、あたたかい気持ちを彼と共有できました。人情の機微は今も昔も変わらないのでありましょう。良い物語に巡り会った満足感で胸がいっぱいになりました。

[67]タケゴンさんからのコメント(2014年07月05日 22時03分23秒 )
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>お供します。っていうか、行きます(^_^)/~ やっほー

行ってきました。

ラジオの番組内で投稿を読むもこさん。投稿には「いろんな人の もの語り」がリアルに詰まっていて、それを読むもこさんに惚れてファンになった人は大勢いると思います。
朗読会は「作家による もの語り」を聴くことになるわけですが、これは落語に近いけれど、それとは少し異なる芸術なのではなかろうかと感じました。
「朗読」はアナウンサーが持っているべき基本技術なんだろうと思いますが今回のような「もの語りの世界」は講演者と観客がいて成り立つ世界であり、真剣勝負であります。

幕が開くとき、漠然と「本を持つアナウンサーの姿」を思い浮かべてましたが、最初の方が登場したときに本を持ってないことに少し驚きました。と、同時に、、あのとき(もこさま秋田朗読会)も、、そういえば暗唱してたことを思い出しました。
今朝のオカズは何だったっけ? 増毛トニックはつけたっけ?と思うことが多々ある不肖からしてみると、すごい記憶力だと感心してしまいます。もしかすると、暗唱することも「アナウンサーが持っているべき基本的技術」なのかもしれません。それを「すごいと感じました」と感想を書いたのは、失礼だったかもと思い反省しとります。

と、いいますのは、、、
タケ義姉はピアノの先生をやっていますのですが、、ムカシ・昔「もしかすっと、オタマジャクシみたいなのがいっぱいある譜面も読めますの?それを見ただけでメロディとかわかりますの?」と聞いたことがありました。すると、結婚して子どももできて、、ずいぶんマルくなってた兄が久々に立腹し
「おまえね、いかに弟とはいえ、、そりゃあまりにも失礼ってもんだ。国語の先生に字を読めるか聞いてるのと同じようなもんだぞ」と叱られたことがあります。
だって、メロディを聴いてから譜面を見ると何となくそういうことを表現しているのかと思うことはあっても「聞いたことのない音楽」を記号を読むことで具現化できるっていうのは特殊才能だ(それは今でも思ってます)と言い訳して、謝ったことがあったのでありますのです。。。。
そんなわけで、ベテランのアナウンサーの方にしてみれば、失礼だったかもしれない感想を書いてしまいました。ごめんなさい。

もこさんの「江戸の化粧師 化粧師・代之吉」良かったです。聞き慣れた声ではあっても「ものがたりを語る」特別なオーラは出ていて、もこさんが代之吉に見えたり おしまに見えたり、、もこさんの背景には江戸の雑踏が見えたりもしました。

今日、少し読み返してみましたが、、おおっ不思議!活字を読むと もこさんの声で聞こえてきます。この本は今週返さなくてはいけないけれど、他の物語も もこさんの声による脳内変換で読み直してみようかと思います。

[68]タケゴンさんからのコメント(2014年07月11日 10時08分06秒 )
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●るるぶ東京スカイツリー完全攻略 2012年8月1日初版発行

東京スカイツリーの見学ガイド。ネットやテレビ等でほぼ知りうる情報ばかりだと思いますが、ここに「行こう」と思うときはあらかじめ目を通しておくと、現地がより楽しくなると思われます。

数年前「流れる雲よ」のついでに工事中のスカイツリーを見にいったことがあります。当時勤務の業界誌に基礎構造や本体について書かれた記事があって「作る過程」にも興味があったわけですが、完成前の姿は「今しか見られない」という思いや、野次馬的気分もありました。で、「完成したら来るぜよ」と言い残しその場を去ったのであります。
今回の「もの語りの世界」は平日開催のため、スカイツリーとの約束を果たすには絶好のチャンスと考えて行ってきました。
地上350mの展望デッキ、地上450mの展望回廊がありますが、展望回廊からの眺望はすごいです。めまいがするようですが、風の強い日は揺れてめまいがするかもしれません。
ソラカラポイントで写真を撮りました。平日で空いてたので順番待ちが楽でしたが混雑時は楽しく撮るのは難しいかもしれません。帰宅して本を見直すと「浮遊間や地球の円みを感じられる不思議な空間」と紹介されていて、おっ、ちゃんと撮っておいて良かったと思いました。

平日は空いていることに気をよくし、翌日は東京ディズニーランドへ行きました。平日に行くのは初めてだったけれど、結構な混雑っぷりでビックリです。
数年前までは毎年のように行ってましたが、今回は4年ぶり。ファストパスの発券がバーコードに変わっていて少しとまどいましたが、楽しさは変わりません。
ビッグサンダーマウンテンが一番好きですが、スタンバイで40分で乗れました。その脇のシューティングギャラリーで10発10中!名ガンマンバッチもゲットしてご機嫌なタケゴンなのであります。
カヨちゃまはパレードの王子さまに目が はぁと になって「うぁぁぁ キレイぃぃ」と舞い上がって、とてもご機嫌でありました(^o^)
外国人客が多く、ざっと4割はアジア系外国人の印象です。言葉や国が違っても等しく笑顔になれる、ここはまさに「夢の国」だなぁと、そんなことも感じました。

[69]タケゴンさんからのコメント(2014年07月15日 09時56分21秒 )
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●ヤクザと原発 福島第一潜入記 鈴木智彦

福島第一原発の復旧作業員として潜入したジャーナリストのレポート。どうやって作業員になったか、作業員の中にはホントのヤクザも働いていること、下請け会社にはヤクザのフロント企業も存在することなど、原発復旧工事におけるアンタッチャブルな側面を知ることができました。

著者はヤクザ専門誌の記者とのことですが、身分を偽って「作業員」として原発内に入ります。バレたら取材できなくなってしまうため、一生懸命働くわけで、やがて他の作業員と同様に「おれたちが原発を止める」という使命感を持つようになったようです。
自分の立場を隠すことの後ろめたさを吐露するところにこの人の魅力を感じます。また、別れの場面はつらいけれど、そんな時に人の大きさとか懐の深さが出るものだとも思いました。

今、凍土壁を作る工事が難行していると報道されてます。この作業員たちも日々被爆しながらやってるんだろうけれど、今働いている人たちが皆被爆限度を超えたらどうするんだろうと心配になります。
それと、事故を起こすとこんなに面倒なことになる原発は「要らない」とは思うけれど「今日で原発やめます」で終わりになるような単純な技術では無いはずであり、どう終わらせるのか、、のため、原発技術の後継者養成は必要不可欠です。そうすると「原発はやめられない」ということになり、とても面倒です。
「原発反対」ということは正しいのだろうけれど、それだけではすまない問題があることは、国民が全体で共有しなきゃならんだろう。そんなことを考えつつエアコンのスイッチを入れました。

[70]タケゴンさんからのコメント(2014年07月22日 20時57分55秒 )
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●おいしい話に、のってみた 多田文明

今日も「おいしい話」のメールが届きます。おいしいハナシなど存在するはずがないと思っているので、毎朝必要なメール以外は全て削除する毎日です。必要なメールは何かのイベント参加時かネット通販を利用した時以外は無いので、ほぼ毎日全てのメールを削除してます。
それにしても「どんな方法で私からお金を盗ろうと思っているのかしらん」と思ったり、あまりにも巧妙なタイトルに思わずクリックしそうになることは希にあったりします。本書は“問題商法”潜入ルポであり、そんな「おいしい話」にのってみた著者が時間とお金をかけて体験した実録なのであります。

「ブレスレット」「競馬」「パチンコ」「求人広告」などは特に興味がある所でしたが、なるほど、、、そのようにしてこの世界は成りたっているのかと知識の幅が広がりました。潜入過程で「もしかすると、儲かるかもしれない」と一瞬思ったりしたことも赤裸々に書いてます。もちろん、読み手のリアクションを考慮してのことだと思いますが、その文体に著者の人柄を感じます。
また、一瞬であっても悪人をネタにするライターでさえそう思ってしまうのだから、マジメな人、疑うことを知らない人は欲に目がくらむと簡単にお金を盗られてしまうのだろう、、とも感じました。
あらためて「おいしい話など、絶対に存在しない」ことを再認識した一冊です。

[71]タケゴンさんからのコメント(2014年07月24日 09時01分48秒 )
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●今日、ホームレスに戻ることにした 風樹 茂

「55歳からのハローライフ」の中で、お金、家族、健康を失うと簡単にホームレスに転落する。というようなことが書かれていたように思います。
新潟は冬が厳しいので路上生活を営むのは困難と思いますが、東京に行くと公園や屋根付きの通路、地下に世捨て人のような、いわゆるホームレスの人たちがいて、この人たちは「働いてちゃんとした生活をしようと思わないだろうか?夜は寒くないのだろうか?どうしてここまで落ちぶれたのか?」と思いつつ、かかわり合いにならないよう、物理的にも精神的にも距離を持って見てました。

著者は「戻ることにした」とあるように、一度はホームレスになった人のようです。国費留学したり政府のコンサルタントとして働いたこともあるエリートだったとのことで、ツマも子どももいる人です。読んでいくと、家族を自宅に残してホームレス生活をしてたようであり「準ホームレス」と称してます。生粋のホームレスの人からしてみれば、それは違うんじゃないの?といわれそうですが、ホームレスの人と同化することによって見えてくることが色々と書かれていて、決して特殊な人がホームレスになるわけでは無いことを知りました。

わたしには守るべき家族がいるし、もこりすと として凛々しく生きてゆかねばならないし、今の仕事ではわたしの迎えをたいそう喜んでくれる利用者さんもいらっしゃって、そんなことのヒトツひとつが慎ましくも小さな幸せであります。
このような小さな幸せを「幸せ」と思えるわたしは「とても幸せ」なのだ。そんなこともこの本を読んで感じました。

[72]タケゴンさんからのコメント(2014年08月06日 17時17分29秒 )
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●どーいんソレ…!! 妊娠・出産はじめての育児編 ちゃい文々

「どーいんソレ」とは、新潟弁で「どういうことソレ?」という意味です。ツッこみを入れるような場面で使われることもあります。。。と書かれてますが、タケゴンも日常的に良く使ってますし、日々の仕事の中でも声に出して言ってみたり、それがはばかられるときは、心の中でつぶやくことも多々あったりします(^^;)

毎年、ゴールデン・ウィークにタコ焼きパーティが古町のドイツ風居酒屋にて催されます。友だちの友だちは皆友だちでいいとも的な関係で招待(費用はワリカン)され、今年2年ぶりに行ったところ、ちゃい文々さんも来ていて いっしょにスワンレイクビールを飲んだり、たこ焼きを食べました。
本書は著者が子育てで、いっぱいいっぱいになった時の事などをマンガで綴った単行本です。図書館の新潟県関連コーナーに置いてあったので、おっ!!と思い借りてきました。これから子どもを産みます。また、子育てに悩み有りの人は一読すると心が軽くなるかもしれません。

ちゃいさんは地方紙付録のフリーペーパーに子育て応援漫画エッセイを連載していますのですが、お会いしてから読むのについチカラが入ってしまってます。この連載は、少し子どもが大きくなってからのエピソードが多いのですが、本書はタイトルのとおりであります。

タケゴンは子育てに協力的だったと自負してますが「協力」という言葉が自然と出てくることは、子育ての主体ではなかったことの裏返しであり、きっとツマは色々苦労してたんだろうと、、時々、わたしにとっては理不尽なことで噴火してたけど、それには相応の理由があったのであろうのぅと、、そんなことも思いました<(_ _)>

[73]タケゴンさんからのコメント(2014年08月13日 18時23分15秒 )
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●ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日  ちばてつや 豊福きこう

「あしたのジョー」連載中のちばてつやの発言(インタビュー記事や文章)を時系列に編集したもの。

「力石の死はマンガとして間違いではなかったか」と、マンガ大好き少年たちは議論しました。タケゴンが小学校高学年の頃でしたが「人の死(マンガだけど)」という事件について、心に刻まれた最初の喪失感といっても過言ではありません。

リング上で死ぬことになる理由は、力石が減量してジョーと対決して決着をつける。ということにその一旦があるわけですが、力石登場時に大きなガタイでちばてつやが書いてしまったことに起因してるようです。このエピソードは梶原一騎の本だったかを読んだときに知ったんだけど、ここでも同様のことを語ってます。また、ふたりで「力石は死ぬことにしよう」と深夜、飲み屋さんで相談したエピソード等もあって興味深く読みました。

力石の死後、カーロス・リベラが登場するまで、あまり面白くなかったような記憶があります。ただ、カーロス・リベラも愛すべきキャラだったのに、、、、と思うと、力石以後のあしたのジョーは、誤解をおそれずにいえば面白度がやや色あせたように感じたのも事実です。
そんなこんなを考えると、やっぱり力石の死は間違いだったのではなかろうか・・・・・等、、今も思い悩ませてくれる「あしたのジョー」はやっぱ、マンガの名作であるよのぅと改めて思いました。

ちょうどこの本を読んでた頃、力石役声優さんの訃報があって驚きました。マンガのイメージにピッタリあってる声で印象深かったです。ご冥福をお祈りいたします。

[74]タケゴンさんからのコメント(2014年08月23日 06時28分38秒 )
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●日本のいちばん長い日 決定版 半藤一利

昭和20年8月14日正午から8月15日の玉音放送までの24時間の出来事。

ヒルアベ時代、この映画の感想を投稿して読まれた。はのすけさんやちちさんは投稿ネタで高打率でしたが、低打率のタケゴンは久々に読んでもらえて嬉しかった記憶があります。

毎年、夏が来るとこの映画のことを思い出します。「ポツダム宣言を受諾します」という決定がなされるまで、日本のいちばんエラい人々の間で協議を重ねたこと、やっとのことで結論が出たこと、なのに、暴走将校がクーデターまがいの事件を起こしてあやうく終戦にならなかったかもしれない事などが描かれてました。
現代の戦争映画には黒沢年男役のような熱すぎる人は珍しい気がしますが、そんな事が有ったことなど何も知らずに観た衝撃は大きかったです。「いかにして戦争を終わらせたか日本人は観ておくべき映画」というような感想だったように思います。

原作は登場人物も多く、相関関係が時にわからなくなったりしましたが、もう一度映画を観たくなりました。

[75]タケゴンさんからのコメント(2014年08月30日 10時10分24秒 )
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●軍事・防衛は大問題  東アジアの冷戦は終わっていない 長谷川慶太郎

終戦の日前後には毎年のように戦争について考える特番やドラマがあります。今年はペリリュー島の「狂気の戦場 ペリリュー〜"忘れられた島"の記録〜」や「命ある限り戦え、そして生き抜くんだ」がありました。小さな瓶の中にサソリを入れて戦わせたようなものだ。という当事者の証言が印象的です。
また「戦後69年 いまニッポンの平和を考える」では集団的自衛権について語っていて、一国平和主義は幻想なのだ。と思ったりしました。

「流れる雲よ」で天野中尉が「戦争反対です」と語る場面があります。「戦争反対」は現代においても全ての人が一致した意見と思いますが、どうすれば「戦争しないですむか」については多様な考えがあるようです。
「憲法九条がある。軍隊を持たなければ戦争のしようがないから軍隊を無くせば良い」〜「チカラの侵略にはチカラで対応します。そこで平衡を保って平和を維持する」というような両極でしょうか。世界の常識的には後者だと思うし、わたしもそうだと思ってます。

今、普天間でボーリング調査が始まりました。それと同時くらいにジュゴンの生態がニュースになってます。以前ほどでは無いもののメディアは「ここに基地は不要」的な色合いで報じてます(地元ローカル紙はそうです)。でも、米軍がホントに沖縄からいなくなったらどうなるか??たとえば、フィリピンの米軍基地が無くなったら南沙諸島に中国が居座りました。
終戦特番で「集団的自衛権の行使に反対」と訴えていたジャーナリストは「日本は日本で守れば良い」と言ってました。そうすると、米軍無しで極東の平和を日本が維持しなきゃなりません。この場合、自衛隊の大規模増強が必要になりそうです。

この本は、何故沖縄に米軍基地が必要なのか、海兵隊の抑止力とは何かについて等、多くの人が漠然と知ってる事が素人にもわかりやすく書かれています。平和について考える場合、どのようにそれを実現するかの指標になると思います。

[76]タケゴンさんからのコメント(2014年09月01日 19時20分31秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日

今日は休みだったので、車で15分ほどの日帰り温泉に行ってきました。夏休みが終わった平日なので空いてると思いましたが、それほどガラガラってわけでもなくて世の中には平日が休みの人がけっこういるんだと再認識。
本書はそこのライブラリーにおいてあって、湯上がりにまったりと読みました。「新選組!」の頃のエッセイなので、10年くらいまえのエピソードが綴られてます。

「近藤勇」がよりによって香取くんとは。。。と、タケゴンはこの配役を聞いたときにかなり落胆しましたし、世の中にはそんな声がたくさんあったようです。
でも、一回目の放送を観てから評価が変わり「わたしは策を弄するのがキライなのです」のセリフで完全に香取勇の虜になったことも良く覚えています。いまもタケ的大河ドラマのベスト1は「新選組!」なのですが、厳しい批評は実際にありました。

批評家はわかっちゃいないのぅ、、

と当時思ったりしましたが、三谷さんはかなり凹んだようでありますよ。本人いわく「褒められて育つタイプ」とのことで、凹んだ心を立て直すために高評価なサイトをネットで検索したとのことです。
ああ、、タイムマシンがあったら【未来倶楽部】内の「映画鑑賞倶楽部」で「映画じゃないけど「新選組!」のスレッドを立ててコーフンしつつ高評価してます」と教えてあげたい!と歯がゆく思ったりもしました。

ゆったりしたときに活字を追うと眠くなる習性を持ってるので半分くらいしか読めないと思いましたが、人柄がにじみ出る文体と面白いエピソードばかりなのでツルツルと読めました。こんな短時間に一冊の本を読了できるなんて、わたしにしては快挙です。

[77]タケゴンさんからのコメント(2014年09月16日 16時59分26秒 )
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●五郎治殿御始末 浅田次郎

映画館のチラシに「柘榴坂の仇討」を見つけました。
はて、難しい字だけどザクロ坂と読むようです。えーと、、でも、このタイトルは知ってる気がしますが・・・。チラシの小さい字の中に原作は浅田次郎の「五郎治殿御始末」と記載されていて、、おっと、この本は昔読んだぞと、書庫(タンスの上の本置き場)を探索して再読しました。

明治維新があって「武士」という職業が無くなったわけですが、明治初期のそんな人たちの物語。「椿寺まで」「箱館証文」「西を向く侍」「遠い砲音」「柘榴坂の仇討」「五郎治殿御始末」の計6話からなります。

とりあえず「柘榴坂の仇討」をまっさきに読みました。桜田門外の変という日本の歴史に残る大事件が物語の発端となってます。映画では中井貴一が阿部寛に仇討ちする展開になりますが、、、、そうであった。昔読んでいて結果は知っているけれど、おんなじところで号泣してしまった。もう頭の中で彼らが演じてる姿を思い描いてますが、スクリーンではどのようになっているか、そんなところが楽しみです。

「椿寺まで」と「五郎治殿御始末」も武士の矜持とはどういうものかが描かれていて、浅田節に感涙です。いつか、もこさんの朗読で聞けたらと、そんなことを思いながら読みました。

江戸時代以前まで日本で使われていた暦、時刻は明治維新によって西洋のものに切り替わり、現在に至るわけですが、それに翻弄される人たちのドラマが「西を向く侍」「遠い砲音」です。正午が何故「正午」なのかの説明に大納得のお話でした。

[78]タケゴンさんからのコメント(2014年09月16日 17時56分43秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 12 とび

9月7日の日曜日「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」が新潟市江南区文化会館の音楽演劇ホールにてありました。もこさま久々の新潟来訪っつーことで、希望休をとって出かけてきました。
第一部は地元出身のバイオリニストの演奏、第二部にビッキーズ出演っていう構成でした。コンサートホールに響き渡る美しいバイオリンの音色にうっとり。また、ビッキーズの方々の陽気な歌声は、心が明るくなる雰囲気です。

もこさんは司会の他に歌ったり、朗読したり、浜辺の歌では波の音の擬音も担当され、多才さが光ってました。もこさんのファンであることが誇らしい。そんなこともあらためて感じましたです。
11月8日には東北応援LIVE「希望!結ぼう!レインボウ!」が東京で開催されるようであります。新潟コンサートがとっても素敵だったので、この感動をもう一度味わいたく、かよちゃまと行く予定にしてます。東京ではゲストの方が大勢のようですね。タケゴンは、どぶろっくがどんな妄想を聴かせてくれるのか、とっても楽しみです(^o^)

さて「とび」なのですが江南区文化会館には図書館も入っていてコンサートの余韻を少し楽しむつもりで散策してみました。いつも行ってる図書館は県立で大きいのだけれど、ここは市立で小さめです。ですが、このまえ温泉施設で読んだ「三谷幸喜のありふれた生活」がダーーーと並んでいて思わず手が出ました。江南区で借りた本であっても西区(タケゴン棲息地域)の図書館で返しても良いといことで、今後は市立図書館のファンになりそうです。

「とび」とは三谷さんの犬の名前なんだけど、タケゴンはゴンをうしなったときを思い出し、とてもせつなくなりました。なお、「ありふれた生活」とのタイトルなのですが、とてもありふれたものではありません。いつか、三谷幸喜の舞台を観てみたい。そんなことも思いました。

[79]タケゴンさんからのコメント(2014年09月21日 11時53分20秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 11 新たなる希望

12の「とび」と一緒に借りました。
書き出しが「というわけで一人暮らしが始まった。」であり、離婚直後の様子から始まりますが、お仕事に関するエピソードが主体です。

「清洲会議」は小説も映画も両方面白かったけれど、「雲のない青空」をどのように書くか悩んだことに触れていて、それを清水ミチコさんに「ピーカンでいいじゃない」と軽くいなされたとのくだりに笑ってしまいました。

「本屋さんで手に汗握る」では本屋さんで「清洲会議」を目立つところにおいて、それを手にとる年配の男性の後ろに立ったエピソードもありました。つくづく面白い人だと感じました(~o~)

[80]タケゴンさんからのコメント(2014年10月02日 06時23分31秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 10 それでも地球は回ってる

そんなわけで、三谷幸喜さんのエッセーを最近のものから過去へ遡るように読み始めました。お仕事のことと一緒に生活しているペー、ホイ、とび。彼らとのプライベートの様子が綴られてます。

タケゴンは犬大好き人間なのだけれど、じつは犬アレルギーなのであります。ゴンと共に16年近く生活しましたが、濡れたゴンがカラダの敏感なところ(太ももの内側とか腕の裏側など)に触れると赤いブツブツができることがありました。
また、ずっとゼンソクの治療してたんだけど、先生からは「犬は外に出しなさい」といわれてた。しかし、家族にそれをいうと「パパが外に出てよ」ということをいわれたりして「犬アレルギーとゴンと共にわたしは生きる」というような決意をしたのは、、ああ、遠いムカシの話です。

著者も猫アレルギーがあることは三谷ファンの基礎知識として知ってましたが、本書にはそんなエピソードがあって、ムカシのわたしを思い出しました。

[81]タケゴンさんからのコメント(2014年10月02日 17時42分24秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 9 さらば友よ

「友よ」とは19歳近くまで生きた、猫の「おしまんべ」指してます(と思われる)。動物と生活していると避けられないのはお別れですが、最期の日々に思わず涙してしまいました。巻末には三谷家の素敵な仲間たちの写真もあって癒されます。

犬大好き人間のタケゴンですが、わたしも一時期猫を飼ったことがあります。
中学2年の秋頃、野良猫が家の周りをうろつくようになりました。車庫には時々魚の骨が散乱してます。たぶん、あいつのしわざだろうと推定し、猫を見つけると「シッシッ」と追い払ってました。
しかし、何でここで食べる??
「母ちゃん、、エサやってないよね?」と聞いたところ「そんなことはしてない!」とキッパリ否定してましたが、ある時、母が餌づけしてるところを発見してしまいました。
あのときの母の「見つかっちゃった」のテヘペロ顔は今も忘れられません(^o^)
そういうことならいっそウチで飼おうかと提案。「君は今日からボクのもの」と思った瞬間、とてもいとおしく感じ、心がジワッと温かくなったこともよく覚えてます。
がっ、何しろ臭いので(>_<) 嫌がる彼を連れてフロへ。そのとき、かなり痩せこけていることに衝撃を受けました。ガリガリで片手で握れるほどの胴体です。こいつはどんな過酷な人生を送ってきたのだろう、、それなのにオレは「シッシッ」と追っ払ってたのかと申し訳なく思いました。
「ゴメン これからは大丈夫だよ」と話しかけながら洗いましたが、そんな思いは通じないようであり、かなり強烈に拒否されて腕はひっかき傷だらけになりました。しかし、洗い終わってタオルで拭いてるときはわたしのひっかき傷をペロペロなめてくれまして、たぶん、そのとき初めて心が通じ合ったんだと思います。そして彼は「チョコ」と名付けられました。

飼ってから1週間くらいだったか、、わたしが風邪で学校を休んで寝てたら枕元に寄ってきました。で、カイロ代わりに一緒に寝てたんだけど、チョコの体温が、後ろ足の方が低いことに気が付きました。声をかけても朦朧としている様子です。わたしは自分が調子悪いのを忘れ、ガバッと布団から起きてすぐに母を呼びました。
「寿命なのかもしれないね」といいつつ縁側の陽当たりのよいところに座布団を敷いて彼をねかせ、なでてあげましたが冷たい部位が少しずつ広がっていきます。
こいつ死ぬのか、、と思ったら涙がとまりませんでした。せっかく幸せになれたのに、、でも野良猫の方が幸せだったんだろうか。。フロ入れたのがまずかったのか等、考えながら摩擦熱で温かくならんものかと一生懸命なでてあげたけれど、その思いは叶わず1時間ほどで逝ってしまいました。

飼ってたのは短い間だったけれど、喪失感はとても大きく家中がドヨンとしてしまいました。ペットロス症候群という言葉は当時なかったと思いますが、まさにそんな感じ。
それから一週間くらい経ったある日。家に帰ると巨大なネズミのようなモフモフしたのがコタツの脇に寝そべっていてビックリ(*_*)

あまりに家の中が意気消沈してたので、ペットロスには新しいペットを、、、と母が考えたようです。こげ茶色の子犬(雑種)を知人からもらってきました。そいつは「コロ」と名付けられ、わたしの多感な時期を一緒に生活することになります。
コロはゴンと異なり、犬が持っているべき愛らしさ、従順さを持っていて、利口な良い犬でした(ゴンは頭はよくないしナマイキで食いしん坊だったけど、それを補ってあまりある良さはあった)。
散歩のとき、やはり犬をつれて歩いていた幼なじみカヨコちゃんと会って、やぁ、おぅ、、と挨拶したりしたんだけれど、コロがいなかったらそんな事もなかったと思うし、その後カヨちゃまと結婚するには至らなかったと思います。
コロを飼うことになる、その発端となったチョコはわたしにとっては福の神だったんだと思ってます。あらためて、ありがとうチョコちゃん。

「さらば友よ」を読んで、とても古い記憶がよみがえり、心がきゅんきゅんしております(*^_^*)

[82]タケゴンさんからのコメント(2014年10月11日 06時35分53秒 )
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●すぐそこにある希望 村上 龍

ザ・ベストマガジンに連載されたエッセイ「すべての男は消耗品である」を単行本にしたもののようです。執筆された時期は2005〜2007年頃なので、かなり前の時事ネタが主体ですが北朝鮮・拉致関連は現在においても何も変わってないことを再認識しました。

“貧乏な老人はどう生きればいいのか”の項の書き出しは「やっと次の作品の準備を始めた。」であります。老後とか定年とか年金について調べ始めたとのことです。これが、わたしが村上龍を知ることになる「55歳からのハローライフ」になるのかなと思いながら読みました。

勘違いしないでほしいのだが、村上龍の存在を全く知らなかったというわけではない。ただ、本を読んでみようと思ったことが無かっただけなのであり、りゅーずバーは時々見ていて穏和な語り口に惹かれてはいた。しかし、穏和そうに見えたのはテレビだからなのだ。ということも本書で知りました。

こんど「半島を出よ」を読んでみたいと思ってます。

[83]タケゴンさんからのコメント(2014年10月14日 11時51分38秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 8 復活の日

「復活の日」とは東京サンシャインボーイズが一時的に再結成したことを指す(と思われます)。巻末には座談会の様子も紹介されていて、三谷幸喜の厳しい一面も知ることができました。

昔、、たぶんWOWOWだったと思うけれど東京サンシャインボーイズの「彦馬がゆく」を放送していて「竜馬がゆく」のパロディかと思って観たことがありましたが、パロディではなくて幕末の写真屋さんの物語でした。
詳細は、ほぼ忘れてるけれど三谷さんが大村益次郎役で出てきたのをよく覚えています(本人の人風にそっくり)。とても面白いお芝居だったので録画しなかったことを後悔しました。

「ありふれた日々」を読んで、三谷幸喜の舞台をいつか観たい!と思うようになったけれど、発売15分で完売の話とかあって、ちょっと無理っほいと再認識。再来年の「真田丸」が今から楽しみです。

[84]タケゴンさんからのコメント(2014年10月16日 06時02分41秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 7 ザ・マジックイヤー

「ザ・マジックイヤー」とは三谷幸喜 脚本・監督の「ザ・マジックアワー」の韻を踏んだタイトル(と思われる)。守加護(すかご)という架空の街が舞台の映画です。これを作ってるときのエピソードや種田陽平さんの絵などもあって、楽しいです。

↓観た当時の感想(2008/6/8)
ザ・マジックアワー ★★★★☆
「12人の優しい日本人」で三谷幸喜に惚れました。以後の作品は期待で胸をふくらませて鑑賞したけど、皆 微妙に期待をうらぎってくれてた。本作も、監督のテレビ露出度からすれば「中身は大したことは無いんじゃないか」と思われ、心のハードルを低く設定して劇場に行ったわけですが、あにはからんや 面白かった。
同じセリフでも立場によって受け取り方が異なる「お笑い」がすごくいいです。佐藤浩市が素晴らしい。欲をいえば、カラクリに気がつき、それがキモのセリフ(と思ってます)シーンは予告で使わないでほしかった。


そうそう、テレビにいっぱい出ていて「出たがり」なのかと思っていたけれど、本書によれば、そうではなくて「映画のためなら何でもやります」という動機のようです。そういえば、最近では「清洲会議」の頃もテレビにいっぱい出てました。この法則をあてはめれば、再来年あたりはNHKでの露出度が高くなると予想されます。

三谷さんを含む、昭和35〜37年生まれの俳優さんたちとのエピソードがあって、皆がそろって「シェー」の写真を持っていることが判明しました。不肖は昭和32年生まれだけれど、持ってます(^o^) おそ松くんの影響が幅広い年代に及んでいることもわかりました。

[85]タケゴンさんからのコメント(2014年10月25日 20時13分15秒 )
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●半島を出よ 村上龍

北朝鮮コマンド数名が密かに上陸し、福岡ドームの観客を人質にして増援兵士500人の侵入を成功させてしまう。北朝鮮政府は「反乱軍なので関知せず。必要ならば制圧部隊を送りましょうか」と宣うし、日本政府は対応に苦慮します。

九州には行ったことがなく風景がまったくわからないのですが、福岡ドームは「ガメラ 大怪獣空中決戦」のときにギャオス捕獲作戦の舞台となったところだと思った瞬間、頭の中に北朝鮮兵士、怪獣、中山忍のミニスカートがごっちゃに思い浮かんでしまいました。
怪獣に襲われるのも大変なことですが、テロリストに襲われるのも大変なことであります。
このような事態を経験したことがない政府の対応は、グダグダでどうしようもありません。緊急事態対応マニュアルはあると思いますが、想定外のテロに襲われた時、もしかしてこれに近いことが起こるのではないかと心配になります。

登場人物の中にイシハラという中年男がいて、問題行動を起こした少年たち集まってます。少年たちが起こした事件はこの本が書かれた当時(2005年)も実際にあったと思いますが、最近でも似たような事件が起こっていて、このような事件は繰り返されるのかとゾッとしました。
事件の根底にあるのは、それぞれの家庭の貧困だったりするけれど、北朝鮮の人々も貧困にあえいでいて「貧困」が無くならない限り世界中が平和になる事など有り得ないと思ったりしました。

こんなに厚くて2冊もあるし、中は字がいっぱい。巻頭の登場人物紹介欄を見てビビってしまいましたが、読み始めたら物語に引き込まれアッというまに読んでしまいました。

[86]タケゴンさんからのコメント(2014年11月01日 18時18分12秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 6 役者気取り

何故「役者気取り」なのかは巻末に書いてあって笑ってしまいました。
肩書きを「脚本家、監督、俳優」と紹介されたエピソードがあって「俳優ではありません」との思いが綴られています。しかし、インパクトの強いキャラなので俳優としての三谷さんを色々と観てみたいと思ってしまいました。

であれば「THE有頂天ホテル」のDVDを買えってことか。映画公開から数十年後の設定で三谷監督自身が当時をふり返る構成のインタビュー番組を作ったそうであり、DVDのおまけ映像に入っているとのこと。特殊メークでじいさまに変身して収録したようです。
三谷さんには奥ゆかしい一面があり、インタビューされる際に自分が何をしゃべりたいかより、相手が何を聞きたがっているかを意識するのだそうですが「84歳の三谷幸喜」なので人にどう思われようが構わないとのことです。
自分の語りたいことだけを語り、面倒な質問は聞こえないフリをしたようであり、まるでタケゴン勤務施設の利用者さんのようであります。認知症は「病気」ということを初任者研修で習いましたが、とても自由な人も中にはいらっしゃって思わず笑ってしまうことが多々あります(もちろん、ドッキリすることもあって気は抜けないけれど)。
一般常識のしがらみから解放された三谷さんを観てみたい。本編より笑いどころが多かったりしそうな雰囲気で興味津々です(~o~)

[87]タケゴンさんからのコメント(2014年11月11日 20時44分54秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活 5 有頂天時代

「THE有頂天ホテル」の製作発表の頃から公開一週間で100万人を超えたこと「古畑任三郎 三夜連続スペシャル」「新選組!!土方歳三最期の一日」が放送されたころのエピソード等からなります。

「THE有頂天ホテル」は公開初日に見にいきました(ということはタケカヨで2/100万になるわけか)。とても面白かったのはよく覚えてますがDVDは買ってません。
一度映画館で観た映画はよほどでないとDVDを買わない(最近は買ってない。新品DVD購入は「ボルト」が最後)ですが「役者気取り」で明らかになったDVDの特典映像が見たいため、このまえアマゾンで注文しました。
今度は製作に係わる裏話を読んでから見ることになるため、とても楽しみです(すでに到着してるんだけど、時間たっぷりある時に贅沢に鑑賞したいため、ライブラリーに保管中)。

山寺宏一さんとのエピソードもありました。
山ちゃん(と呼ばせてください)は声優の第一人者であり、「攻殻機動隊」ではトグサの声が凄くカッコよくて、「笑い男」シリーズではとても重要な人の声も担当されてます。今まではずっと遙か彼方の人だと思っていたけれど、もこさんと一緒に司会する姿を見て身近に感じるようになりました。
山ちゃんは「12人の優しい日本人」の舞台に出演されてたそうです。そうかー、、それにしても、どの人の役をやったんたろう?そこまでは書いてないけれど、山ちゃんがどんな陪審員をつとめたのか、、見れない悔しさがつのります。

>もこさんと一緒に司会する姿
タケ的には今回のびっきライブで3回目(仙台、新潟、品川)。ナマで3回も芸能人を見るのは、もこさんと水越けいこさんを除けばベスト1の頻度になります。
仙台と品川ライブは司会にウェイトが置かれてましたが、新潟ライブでは山ちゃんの持ちネタ時間も多く、今思えばすごく贅沢な良いライブでありました。テレビの物まね番組はほとんど見なかったけれど、これからは山ちゃんが出てたらチェックしなきゃと思ってます。

[88]タケゴンさんからのコメント(2014年12月13日 06時13分17秒 )
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●黒書院の六兵衛 浅田次郎

無血開城をきめた「江戸城」が舞台。城のひき渡しにあたり、先遣隊長として尾張徳川家の加倉井隼人が任命される。「なんでオレが?」という思いを胸に入城しますが概ね順調に事は運びます。しかし、的矢六兵衛という武士が一人居座っていて、対応に苦慮するお話。

続けて借りてる三谷幸喜の本が無かったので、どうしようかと図書館をブラブラ散策。「中原の虹」は戻ってるのであろうかと、浅田次郎のところへ行くけれど無く「黒書院の六兵衛」その他がありました。こんな小説があるなんて知らなかったのだけれど、少し開いてみると幕末モノであることが判明したので借りてみました。

面白いっ!!です。

上下巻ある長編小説だけど2日間で読了。途中、もしかしてだけど、この人はあのお方ではなかろうか?と推理するところがありました。すると、作品の中の人たちも似たように推理して行動するところがあって、とってもドキドキしながらページをめくりました。
映画にするのなら六兵衛は阿部寛しかいないだろうと思い、六兵衛のシーンはアベちゃんの姿を想像しながら読みました。読み終わると、なおさらそう思ったりしますが、、、この作品の映画化は極めて困難じゃろうのぅ。。。。

何故かはヒ・ミ・ツ <(_ _)>

[89]タケゴンさんからのコメント(2014年12月29日 06時07分02秒 )
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●陽炎の。 藤沢周

藤沢周の短編集。

・陽炎の
呉服問屋をクビになった営業マンの話。ハロワークで失業給付の事が出てきます。わたしが行ったとき、窓口の方々は低姿勢でいらっしゃいました。しかし、物語の中では対応がまずくてトラブルもあったりするようです。とはいっても、主人公もヒトクセあるタイプなので感情移入できるわけもなく、このような人の再就職は困難じゃろうのぅと思ったりしました。

・「海で何をしていた?」「砂と光」
彼の自伝的作品のようですが赤裸々です。穏和な外見からは想像できませんが過激な一面を持ってることを感じさせてくれました。

・「事情聴取」
心のヒダに棘が立つ感覚を味わいたくなり、久々に藤沢周を読んでみたのだけれど、これは読み手の読解力が求められるかもしれません。難しいので途中でやめようと思ったけれどどんなオチがつくのかと最後までページをめくりました。

[90]タケゴンさんからのコメント(2015年01月19日 21時05分51秒 )
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●やなせたかし おとうとものがたり

アンパンマンは子どもたちが小さい頃一緒によく見たアニメです。
あのテーマソングは子ども向けアニメとは思えない哲学的なことを歌ってるけれど、聞けばきくほど奥が深い良い曲であります。
勧善懲悪なストーリーと共に子どもたちの心をまっすぐに育ててくれる物語であり、きっと次の世代にも受け継がれるでありましょう。
いつか、孫ができたら一緒に絵本を読みたいものです。


ぼくが五歳 弟が三歳のとき父が亡くなった 父は三十二歳の若さだった

この本は、やなせたかしと弟との生いたちが詩と画で綴られています。
その後、伯父の家に住むことになった兄弟ではあるものの、弟は子どもがいなかった伯父の養子として育てられることになったようです。
やなせさんの弟に対する思いや劣等感も綴られていて、心がギュンとしてしまいます。

わたしにも兄がいました。ガンコな兄とお調子者の弟(タケゴン)。
親のウケはあからさまに弟が有利であります。兄は中学くらいから道を逸れはじめ、高校になるとバンド活動に精を出し「兄ちゃんは不良になったからおまえが家に残れ」と、母は事あるごとに言ってました。
兄が高校を卒業して縁もゆかりもない東京の会社に就職したのは、そのような母の発言も無縁ではなかったのではなかろうかと、この本を読んで思いました。



タケゴン(仮称:ススム)あに と ものがたり

音楽以外の成績が全くダメだった兄は行く高校が無いと言われてた。
その都度「高校行かなきゃ大工になれ」と、父はよく言っていた。

兄は大酒飲みの父が嫌いだった(と思います)。
酒を飲んで暴れる父。小さい頃は兄と手と手をつないで寝ていました。
父と母の口論を聞きつつ震えながら寝たふりをしていたものです。
口論だけですまなくなり、父が手をあげることがあると、兄が止めに入っていきました。
ススムも起きろと言われても、恐いので寝たふりしてしていて
戻ってきた兄に手をつなぐのを拒否されたこともあったかな。
もう少し大きくなると、妹も含め三人で仲裁に入ったり隣家のばあちゃんを呼んできたりしてた。

兄は大酒飲みの父が嫌いだった(と思います)。
そんな父の弟子(大工)になるのはとっても嫌だったようで
中三のラストスパートでやっと市立高校に入学し、卒業と同時に家を出た。
「おまえが父ちゃんと母ちゃんの面倒をみろ」と言い残したのだけれど
たいした覚悟もなく「あい わかった」と答えたススムをどう見ていたのだろう。

兄は最初の会社を辞めてピアノの調律師学校に行き、配属先が茨城県で日立の人となった。

兄ちゃんがガンになって余命わずかの知らせを受け、はじめて日立の家に行った。
こぢんまりとした家だったけれど、ピアノ修理の作業小屋もあって立派だと思った。
著名ピアニストの調律もやっていて、その人からの礼状も貼ってあって誇らしげだ。
ゼロから出発してよくやったもんだと兄を見なおしたのだけれど
時々作るというポテトサラダをふるまってくれたのだがこれがすごく美味しくて
その時はじめてポテトサラダの美味しさを発見したように思った。
それからはポテトサラダが好物となり、今も弁当のおかずには欠かせない一品だったりするが
兄ちゃんの作ったポテトサラダを超える味には出会ったことがない。

畑や田んぼが延々と続く常磐線の帰り道、こんな遠いところに一人で来て根をおろし
そしてもうすぐ茨城の土になるのかと思ったら悲しかった。
もしかすると俺が兄ちゃんを追いだしたのかもしれないという罪悪感が増幅して
ものすごい勢いで通り過ぎる見慣れない畑や田んぼを見ながら泣きながら帰った。


5月に兄の七回忌があって日立へ行きます。
すでに兄が亡くなった年齢を超えているけれど、心の中では兄も年齢を重ねているせいか、年齢を追い越した実感はありません。
そんなこともあって、この本を手にしたけれど兄とのいろんな記憶が掘り起こされて心が10倍くらい大きくなったように感じてます。

[91]タケゴンさんからのコメント(2015年01月24日 21時28分21秒 )
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●パリわずらい江戸わずらい 浅田次郎

今月から休みが多いシフトになったこともあり「中原の虹」を読むにはナイスなタイミングだと思い、図書館に行くも目当てのブツは無くて本書があったので、とりあえず借りてみることに。

タイトルからして「パリに行かないと具合がわるく」なったりする内容かと思いましたが「パリに行くと具合がわるくなる」ハナシを含めたエッセイでありました。
JAL機内誌に連載されたエッセイとのことで、旅にまつわるお話が多いのですが「カレーダイエット」の事や「夢」の話もあって面白いです。みようと思う夢は自在に見れるようであり、一時期「夢日記」も書いてたようでありますよ。

「夢日記」書いてます。
タケゴンは崖から落ちて大ケガしたことがあったんだけど、その数日前にツマがそれに似た夢をみていて「何かケガしてないか?」と心配して電話してきたことがありました。
崖下の河原に横たわり、救急車が来るまでの間「ママのいってたことが正夢になっちまった」と不思議な感慨に浸ったりした経験があって「夢は未来を予知するのか」に興味があります。

介護職員初任者研修で「血圧」について学んでから毎朝血圧を測るようになったのですが、その記録をパソコンに入力する際、覚えてる夢は書いてます。
ほとんどが支離滅裂なストーリーだけれど、ありのまま書いてます。不思議なことに読むとその内容を思い出したりするので「書く」「読む」ことの大切さを今更ながら思い知った次第です。が、今のところ「正夢」になったことはありません。
ヒルアベツァーでシンガポールに行ったけれど、このまえの「夢」でもう一度行ってきました(^o^)v これはいつか「正夢」なったらいいなぁと思ったりしとります。

[92]タケゴンさんからのコメント(2015年02月04日 17時46分21秒 )
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●流星ワゴン

永田一雄はリストラされ、奥様からは離縁を求められ、子どもは家庭内暴力で人生に絶望。もう死んでも良いと思ってます。そんな一雄のまえに一台のワゴンが停まり、人生の分岐点に連れてゆく。そこで不思議なことに(過去へ行くことも不思議ではあるが)一雄と同年代の父親が現れて「人生のやり直し」を手伝ってくれます。はたして最悪な「現在」を変えることができるのか?

井川遙さんが出てるテレビドラマなので見てます(おっと、来週は「花燃ゆ」にも出るようだ)。とっても美しい女(ひと)でタケゴンは「角」のCMで心臓を射抜かれました。
ふだんは「フォアローゼス」をメインに飲んでますが、付録のカレンダーほしさに昨年末「角」を久々に購入しました。「角」はムカシ駅前のスナックでよく飲んだウィスキーで、カヨちゃまとのデートの想い出の味だったりします。
だけど今はバーボン党です。飲んだとき、鼻に抜ける独特の風味がたまりません。寒かった日はお湯割りにしたりするけれど、刺激が強烈でそれもまた良しであります。
最近ではマッサンの影響で「ブラックニッカ・リッチブレンド」も時々飲んでます。口あたりが良く、とっても美味しいです。「竹鶴」も飲んだけど、ちょっとだけ高いのが難点か。おっと、これではウィスキーの感想になっちまう。

そんな不純な動機で一回目を観たところ、すっごく面白かったので本を購入しました。
文春以外の本を買うなんていつ以来だろう??時空を超えるっていう、ちょいSF風なストーリーがタケゴン好みなのですが、泣かせるエピソードも挟まれていて一気に読んでしまいました。
原作は、奥様のあやしい行動がちょっとナマナマしすぎてドキドキしたんだけれど、ドラマではどのようにオブラートに包むのでありましょう。。。。遙ちゃんの事が心配っす。
テレビドラマでは原作に無いエピソードもあるようです。オヤジが「黒ひげ危機一髪」を探すところはとっても良かったと思います。原作に対する深い愛情が感じられる脚本になっていて、ドラマの今後も楽しみです。

[93]パートタイム・武 権作さんからのコメント(2015年02月06日 20時14分52秒 )
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●[総特集]弘兼憲史 デビュー40周年記念号

弘兼憲史がいかにして漫画家になったか。の他、著名な方たちからの評論や評価がとても高い「島耕作」のページなどもあって、弘兼ファンなら読んでおきたい一冊です。
タケゴンも好きですよ。妹夫婦が貸本屋をやってたときは「人間交差点」とか「ハロー張りネズミ」を色々と借りたものです。また、ラーメン屋、マンガ喫茶、床屋のライブラリーにも置いてあることが多く、一度読んだハナシでも再び読んだりしています。

今のシフトは6:4で休みが多かったりするので(^_^;)
図書館、ゲオ、ツタヤと仲良くなってますが、このまえゲオに行ったとき「黄昏流星群」を借りてきました。
主人公の年齢がタケゴンと近いところに惹かれますが、現実にそんな浮いたハナシなんてナカナカ無かろうにのぅと思ったりします。ただ、認知症の女性の恋心のお話は胸にグッとくるものがあって、あのような優しさをタケゴンも持ちたいものだと改めて思いました。
なお、本書(デビュー40周年記念号)によれば、なにやらタイムスリップして「宮本武蔵と黄昏れる物語」もあるようなので、とっても興味深いです。今度借りてこよっと。

タケゴンは、もこ伝に「課長・武 権作」のハンドルネームで投稿したことが何度かありましたが、もちろん「課長・島 耕作」のパクリです(今、検索したらヒット数14件とのこと。あとで読み返そう。それにしても、ホントに良い掲示板ですね。管理者さまありがとうございます<(_ _)>)。

耕作さんは現在「会長」とのことで大出世したものであります。
権作はその後、、次長、所長、部長と、、無能な男としては過分な出世をしました。が、現在はパートタイム・武 権作に落ち着いてます。浮いたハナシが全く無いあたりも耕作さんとは異なりますが、永遠のライバルとして今後も彼の動向に注目していきたいと思う所存であります(^_^)/~

[94]タケゴンさんからのコメント(2015年02月17日 18時07分15秒 )
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●また次の春へ:重松清

「流星ワゴン」が面白かったので、別の本も読んでみたいと思って借りてみました。内容の予備知識は全く無かったんだけど、読みすすんでいくうちにわかりました。

本を読んで泣くことはありますが「グッときた度」はかなり高いです。
タケゴンは<何かできることはなかろうか>と思ってたとき、もこさんのホームページで「東北魂」を知って募金しました。そんな思いが凝縮された「おまじない」とか「記念日」はとくに「グッときた度」が高く、なおかつ心が温かくなった物語でした。



●ま、いっか。:浅田次郎

浅田コーナーで見つけたエッセイ集。読みやすい文章なのでツルツルと読めました。
「美人薄命」
>つまり、上がった額の面積はむごいことに顔の領域になるのである。
とのコメントがあって、うんうん そうなのねんとうなずきながら失笑。
タケゴンは頭頂部も薄くなってるのを目立たなくする目的もあって、去年から短髪にしてますが、そうするとヒタイがとっても目立ってしまいます。もとから面長だったのに超ウマズラ風になって、自分的オトコ前度は3割引になった感じがしてます。しかし、去年もこさまに「けっこう良いわよ」と言われたのが救いか。。。っていうか、以前のオトコ前渡がそれほどでは無かったってことでもありますね。ま、いっか。

「独眼竜の子孫たち」
仙台の人がいかに洗練されているかが記述され「仙台の町なかで見かける独眼竜の子孫たちは、まことにカッコいい。」と結ばれています。然り!!もこさまはまことにカッコいい。

「星と口笛」
浅田次郎の魅力が詰まったエッセイであります。カッコいい思想に感動しました。

[95]タケゴンさんからのコメント(2015年02月20日 20時21分58秒 )
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●吉田松陰:童門冬二

今年の大河ドラマは吉田松陰の「妹」が主人公であり、全国的にはメジャーな人物でありません。そんな人で大丈夫なの?と心配しましたが、けっこう面白いです。
視聴率が良くないとか評論家に酷評されてたりするけれど、評論家には見る目が無いのだと思われます。
吉田松蔭の純粋さは事実なのだろうし、家族が松蔭をかばおうと一生懸命なところはグッときてしまいます。
とくに、原田泰造さんは、お笑い芸人というよりも役者の方が才能ありそうな雰囲気で見なおしました(これ以前の大河でも見なおしてはいたけれど)。

本書は「吉田松陰が主人公の小説」と思って読みましたが、「小説」の部分と「事実の解説」の部分で構成されてます。
たとえば、松蔭は「野山獄」に入れられてしまいます。
「野山」なので、いわゆる自然の洞窟を利用したような、とても厳しい環境にある「獄」なんだろうと漠然と思ってました(「世に棲む日日」を読んだのが20代前半なので、35年以上はそう思ってた)。
しかし、大河では「獄」というより「中庭もついてる明るい建物」であり、囚人は比較的自由に中庭に出たり入ったりしてるようです。
また、井川遙さんも囚人役で出演してますが、女性も同じところに入れていて大丈夫なので?等、だいぶイメージと違うと思ってたところなのでありました。

しかし、そんな疑問は本書で一発解決。
ネタバレになりますが「野山」というのは名字でした。




その昔、野山清右衛門さんちの向かいに岩倉孫兵衛さんの家がありました。
あるとき、岩倉さんが野山さんを斬り殺してしまいます。当時、武士社会には「理由はどうあれ喧嘩は両成敗」の不文律があったそうで、両家は潰されてしまい、これを藩の牢屋として使うことになったとのことです。また、ここは必ずしも「罪人」が入れられたのではないことも知りました。

本書は、今まで疑問に思ってた事の他、疑問にも思わなかったことや知らなかったこと等が書かれていて「吉田松陰の参考書」として、とてもためになる一冊でありました。これを読んで、ますます大河から目が離せなくなったです。

[96]タケゴンさんからのコメント(2015年02月28日 06時46分18秒 )
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●三谷幸喜のありふれた生活4 冷や汗の向こう側

2004年〜2005年の頃のエッセイなので、10年前くらいの三谷さんの様子をうかがい知ることができます。

すこし前、テレビで「オリエント急行殺人事件」をやってましたが、現在の「ありふれた生活」ではそのことに触れているのでありましょうか?すごく読んでみたいです。
これは2夜連続放送でした。ただ、1夜目でストーリーが終わりそうな勢いで進んだので、2夜目は「ナイル殺人事件」の独自脚本でいくのかと思いきや、違ってた。
1夜目最後の予告編を見て、お゛っっ!そういうことだったのか(^o^)と納得。もしかしてだけど、2夜目のお話を作りたくて1夜目も作ったのはなかろうかと思ったりしましたが、それぞれがとても面白かったであります。

本書は「新選組!」の頃のエピソードもあって、懐かしい。
最終回での近藤勇のセリフは「香取さんにまかせた」とのことであり、脚本家の想像をはるかに超えていたものだったとのことです。タケゴンは勇の義母、野際陽子さんの声援が心に染みてるのだけれど、見応えたっぷりの大河でありました。う゛ぅぅむ、今から来年の「真田丸」が楽しみです!

理想に一番近いコメディとして「博士の異常な愛情」をあげてます。これはタケゴンも好きな映画であります。爆撃機パイロットの一直線っぷりと驚愕のラストが超バカッぽくて、すごく素敵(>_<)なんだけど、読んだらまたまた観たくなりました。

巻末には『<特別対談>三谷幸喜の真実に迫る!? 和田誠×清水ミチコ』があって、ふたりの目から見た三谷さんが語られてます。
これまた面白いのだけれど、原稿をもらって「絵」を書くまでどれくらいあるか?この回答へのミチコさんのコメントに思わず吹きだしてしまいました(~o~)

[97]タケゴンさんからのコメント(2015年03月05日 11時05分38秒 )
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●かわいい自分には旅をさせよ 浅田次郎

「旅をさせよ」なので、これまた飛行機雑誌のエッセイかと思ったらそうではなくて、いろんな雑誌に載ったエッセイでありました。「かっぱぎ権左」という短編小説も載ってます。

次郎さんは、徳川方の武家の末裔で家は裕福だったけれど、破産して一家離散。15才で自立し、雀荘で働いていたこと、三島由紀夫への思いなどは他のエッセイでも読んでたりしますが、そうでしたね。と、昔の知人と再会したような気分で読みました。

「蒼穹の昴」「壬生義士伝」などの裏話もあって、もう一度読み返したくなったりします。
「灰色のマトリョーシカ」でチェルノブイリは現在進行形なのだということも再認識しました。福島の廃炉処理の事を思うと心が灰色になりそうです。

「愚痴」の項に「自衛隊のイラク派遣に反対する声明」を代読したことも書かれてました。そのことは、当時のニュースで見ていて少し違和感を覚えたのだけれど、これを読んで納得できた気がしてます。

[98]タケゴンさんからのコメント(2015年04月16日 17時59分38秒 )
URL=http://8807.teacup.com/tkg/bbs
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●霧笛荘夜話 浅田次郎

ずっと読もうと思っていた「中原の虹」は少し読んだけれど、タケ的に難解でありました。もう少し読書力を上げてから挑戦します。しかし、このまま浅田次郎から縁遠くなるのも寂しいか、、、と思っていたところに目に入ったのが本書。

全七話の短編集です。纏足の女性が出てくるので、舞台は中国なのかと思ったけれど、どうやら日本の、とある港町のようです。時代は戦争直後の頃なのかなと思いつつ読んでると、それほど昔のハナシではないこともわかってきて、物語にずんずんと引きこまれてしまいました。

タケゴンは「第六話 マドロスの部屋」が印象に残りました。
近々「王妃の館」が映画館で公開されるようですが「霧笛荘夜話−マドロスの部屋」も映画でぜひとも観たいと思いつつページをめくりました。
主役(マドロス(園部幸吉))は、これはぜったい藤本隆宏。花子とアンのときは少しふっくらしてたけれど「坂の上の雲」に出てた頃のようにシェイプアップして挑んでほしい。

それにしても、よく「王妃の館」を映画にする決断をしましたね(誰に言ってるのでしょうか?)。あの世界観をどのように表現するのだろう。。冒険だなぁ。。。浅田ファンの映画好きはちょっとドキドキしております。

[99]タケゴンさんからのコメント(2015年04月21日 21時30分36秒 )
URL=http://8807.teacup.com/tkg/bbs
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●武骨なカッパ 藤本隆宏 松瀬学著

>主役(マドロス(園部幸吉))は、これはぜったい藤本隆宏。
「坂の上の雲」の広瀬中佐が素敵でした。それと、「霧笛荘夜話−マドロスの部屋」で終戦間際に特攻隊員だった園部幸吉の姿が重なってしまい、頭の中に藤本隆宏を置いて物語を読みました。で、読み終わると益々そのように思ってしまったので、どんな人なのかと知りたくなって検索したら本書がヒットした次第です。

「坂の上の雲」を3年かけて放送すると知って、ずいぶんワクワクしていた頃がありました。そんなときに新聞で広瀬中佐をこの人が演じることを報じてたことは覚えてます。異色の俳優で元オリンピックの水泳選手とのことですが、いくら明治の軍人だからといって、そんな体育会系の人を使うとは、、、せっかくの力作に水をさすような配役ではないかと心配したのも事実です。
しかし、待ちに待った放送を観て「スゴイッ本格派じゃんか!」と、いっぺんでファンになったのは私だけではないはず。原作は20代で読んだので、詳細は忘れてる事が多いけれど、テレビの役者さんはどの人も役柄にハマってたと思います。
とくに、正岡子規の香川照之は、もう本人の人としか言いようがないくらい、凄かった。「流星ワゴン」のチュウさんも役柄にハマってたけれど、タクシードライバーのロバート・デニーロに匹敵するほど(それ以上かも)、病におかされて弱っていく姿を演じてて、凄まじい役者魂を見せてもらった気がしてます。

そんなことより、藤本隆宏の広瀬中佐(^_^;)
もうホントに清々しくてカッコよかった。ロシア女性とのロマンスも良かったし、ちょうどその時期に藤本隆宏が役者をやってたのは、本人にとっても視聴者にとっても幸運だったといえましょう。
でも、その幸運は彼の努力と人柄のたまものであることを本書を読んで知りました。心の琴線にグッ迫るエピソードや挫折体験も綴られていて(タケゴンからしてみれば、そんなことで挫折するなと言いたくなるけど、トップに立つ人たちにはその人たちの譲れない基準があることも本書で知った。それくらいの気迫・根性がないと、オリンピックには行けないし、有名劇団のテストにも合格はしないんだとは思いますが)、目標に向かって努力することの大切さをあらためて教えてもらったような気がしてます。

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