まず第一に、大麻の毒性について。
Googleで「大麻 毒性」で検索し、上の2つ3つを読んでいただきたい。
総じて、次のような結論になる。
習慣性は、タバコより低い。
神経に与えるダメージは、アルコールより低い。酩酊からの回復もアルコールよりはやい。
発がん性、タールはタバコと同程度(煙を吸い込むという意味で)。
以上のことを取り上げるならば、アルコール、タバコを合法とし、大麻を非合法とする根拠は些か曖昧になる。
従って、今回の問題を突き詰めるならば、大麻を吸ったのがいけないのではなく、規則、法律を犯したことがいけない、と捉えるべきである。
が、アルコールやタバコを合法とした上で大麻を非合法とする、その合理性が曖昧であるとするならば、それを取締る法律もまた説得力を失ってしまうわけである。
コレに対する反駁として用意されているのが、
「より強い刺激を求め、いよいよヤバい毒性を持つ覚せい剤に手を出すようになってしまう」というような感じのアナウンス。
しかし、これは、裏を返せば、大麻に限定して合法とするならばそれ以外の麻薬、覚せい剤の取締りをどうするのか、取り締まりの技術論、法律の運用論が必要で、そこまで労力をかけるべきものなのか? 全部取締った方が楽じゃん、ということなのかもしれない。
或いは、このようなことも考えられる。つまり、ラリパッパなヤツが多いと、治安上の問題もさることながら、産業効率が著しく落ち、税収が落ちてしまい、そんなことはとんでもないことだ、というのがあるのかもしれない。これは、例えば、ガンジャの国、ジャマイカあたりの国を見てみると、そうなのかもしれない、と思ってしまう。実のところ、大麻はおろか、働き税金を納めるものからは、アルコールやタバコさえ取り上げたい、というのが、税金で生活するする人たちの本音なのかもしれない。だから、大昔、アメリカでは禁酒法なんてものもあったのだが、あれがあったからこそ、そういうものがいかに現実離れしているか理解できるというものだ。
結論として、大麻自体を悪とし、コレをいけないと言い切る事はできないが、しかしだ、これは現状、厳然たる法律違反で、法律違反、体制への造反を意図的にやっているのであればともかく、駄々漏れの欲望に任せて、何の覚悟もなく法律を犯し、結果手が後ろに回ってしまう、というのは、これは、ヒドく格好悪い。若い世代にはこういう言い方をするしかないのではあるまいか?
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