先日、妻と二人で20年ぶりに山形県米沢市の山奥、秘湯中の秘湯と言われるスイッチバックで有名な○湯温泉に行って来ました。勿論、今どき秘湯などというものは存在しなく、ここも人、人ウーなのであります。仕方のないことですね。我々も自慢の露天風呂に入り土産でも買って帰ろうかと思い、近代的になった建物に入って一歩か二歩踏み出したとたん呼び止められた。「お客さんは泊まりか」と聞くので「日帰りだがパンフレットがほしい」と答えたらそういう人は入っちゃいかんと言う。外にあるからと建物から出されてしまった。あげくピシャリと戸まで閉められて。うーむ。なるほど玄関の脇に小窓があり、日帰り入浴者はそこで料金を払うシステムなんですね。パンフもそこでくれました、とても無愛想に。土産は中でしか売っていないから日帰りの方はお土産も買えないんですね、きっと。有名になり黙ってても人が来るようになるとヒトはみんな変わってしまうんですかねえ。20年前、それはそれは秘湯と呼ぶにほんとにふさわしい素朴な建物と風光明媚なすばらしい温泉だったんです。景色は今も変わっていないのに。
土産はもちろん風呂にさえ入らないで帰ってきたのは言うまでもありません。パンフも途中で捨ててきました。二度と行かないでしょう。
えらいのは温泉であってあんたたちじゃないのに!
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