私はお芝居を見るのは初めてでした。一番最前列いたこともありその迫力に圧倒され、お芝居の面白さを痛感いたしました。
しかし嬉しかったのは、もこさんの生DJ(当然お芝居ですが) を見れたことです。もこさんの「ヒルアベ」が終わってから早一年。もこさんの語りかけるようなおしゃべりを聞く機会がなかなか無く、お芝居と分かっていながらも、もこさんが出てくる場面だけは公開放送聞いている感覚(芝居でも公開放送という設定でしたが)で見ていました。(見方が不純でしょうか?)
肝心のお芝居については、「反戦劇」だったので一方に偏った内容なのかと思っていましたが、いろいろな見方で戦争をとらえていて勉強になりました。
しかし、いくつか気になる台詞や言葉がありました。ひとつは、「この戦争は間違いだ。」「軍の上層部に戦争責任がある。」という台詞です。果たしてそうでしょうか?これは現代の日本人の「太平洋戦争」に対する大多数の見解だと思います。さらに、「日清・日露戦争」までは日本は良かった。しかし、「太平洋戦争」は間違っているという意見が多いと思います。日本は何を間違っていたのでしょうか?それに、アメリカ・イギリス・ソ連は間違っていなかったのでしょうか?
「軍部の上層部」とは誰のことですか?昭和天皇ですか?東条英機ですか?その人達が悪いのなら、原爆で大量殺人を行ったローズベルト、トルーマンはA級戦犯でしょうね。
あと一つ気になったのは、お芝居の中でしきりに「平和」という言葉が出てきました。当時の日本人に「平和」という概念があったのでしょうか?あったとしても、本当に「平和な日本」にしたいと思っていたのでしょうか?私には「平和」とは現代人の感覚でしかないような気がします。少なくとも、知覧特攻平和会館にある遺書からは、そのような気持ちは読みとれない気がします。
私は過去の戦争において「日本人は悪かった。特攻隊は間違いだった。」と、口が裂けても言えません。それでは、特攻で若い命を散らした先人達に申し訳ない気がします。
ところで、私も当然「世界平和」を願ってやみませんが、それって実現可能なのでしょうか?人間が文明を起こし、農耕を始めてから貧富の差が出て、戦争が始まりました。現代社会で本当に「世界平和」を実現するには、元の狩猟生活に戻るか、世界同時革命しかありませんが、それは不可能です。人類が文明文化を形成して生きていく以上、「世界平和」とは「人類の永遠のテーマ」のような気がします。
しかし、もこさんが最後に流していた涙は「世界平和」を本当に願う涙でしたね。もこさんって本当に優しい人ですね。「平和」を実現するのは難しいかもしれない。しかし、出演者、スタッフの方々はあえてお芝居を通じてその事を訴えたかったのですね。私にも出来ることはあると思います。みんなが「平和」に向けて少しずつ出来ることをやるしかないのではないのでしょうか。
みんなが、心から「日本は、世界はすばらしい」と言える日が来るまで・・・ (生意気言ってごめんなさい。出演者の皆さん、スタッフの皆さん、いつまでもお元気で。本当にありがとうございました。)
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