ここのところ、クレズウィルスが猛威を奮っております。
「ウィルス付のメールが送られて来た!」
そこで・・・
「送信者にお知らせしよう」という善意もあるでしょう。
「感染しやがって、ウィルス対策を怠ってるからだ!文句を言おう」という
お怒りもあるでしょう。
しかし、ちょっと待ってください。
このウィルスは送信者を偽装するんです。
必ずしも、メール一覧に出てくる送信者が本当の送信者とは限らないんです。
見かけ上の送信者にそのまま通知するのはあまりお奨め出来ません。
「間違いだったら、ごめんなさい。もしかして感染してますか?」
くらいの文章だったら、まだ良いんですが
「感染してるぞ!日頃から気を付けていないからだ!」
なんて文章だと救われません。
なにしろ、通知を送られた側は感染してないんですから。
もちろん、本当に感染してるかも知れませんが・・・確率は低いです。
注:いや、こんな文章のメールを私が実際に受け取ったわけではありませんが
あり得ないことでもないので。
PCのウィルスごときで、友好関係や信頼関係を失ったら面白くありません。
ウィルスを送られてお怒りもごもっともではありますが
速攻削除するだけに留めておきましょう。
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送信者偽装
このウィルスは感染したPCのアドレス帳から無作為にメールアドレスを抽出して
そのアドレスを送信者として偽装します。
Aさん、Bさん、Cさん、Dさんがいたとします。
感染したAのPCのアドレス帳にB、C、Dそれぞれのアドレスがあったとします。
ウィルスはCさんのアドレスを抽出して送信者を偽装してBとDにウィルスを添付した
メールを送るんです。
送られたBさん、Dさんは、てっきりCさんが感染者だと思い、通知したくなりますが
得策ではありません。
ウィルスはCさんにも送り、その際にCさんは自分からウィルスメールを送られるという
不可解な事態に悩みます。
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破壊活動
初期のクレズでは無かったのですが、亜種(初期をAとすると今はHまでかな)は
奇数月の6日に(これについても、更に亜種が出てくれば限定は出来ません)
感染したPC(データ)の破壊活動を行います。
大事なPCを壊されたら悲しくなっちゃいますよね。
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自分のPCがウィルスの媒介をしないように
自分のPCが破壊されないように
日頃からウイルス対策は充実させておきましょう。
どうしたら良いかわからない人は、近くにいる詳しい人や、ショップなどに
相談しましょう。
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