「例え」は本質をずらしてしまうものなので、本当は良くないんですけれど、今回の事件を、学校の教室内でおこっていることに当てはめたいと思います。国単位なので内部で起こっていることは無視しちゃいました。「そこは違う」と思ったら、どんどん訂正してもらったり、全く別の例えを思いついたら、それを書いてもらっても結構です。(・・・って、自分の掲示板じゃないのに図々しいですが)賛同してくれる人みんなで、わかりやすいお話が作れたらいいなあ。
で、とりあえずこんなのを。
クラスでは変わり者で家庭内暴力も繰り返すアフガンさん家のタリバンは、昔から自分の行動について皆から「違うんじゃないの?」と言われつづけ、クラスのリーダー格のアメリカは、それに対して「こうするといいよ」と、正義のアドバイスをしてくれます。そして同時にアメリカはライバルのソ連とは仲の悪いタリバンにナイフを売ってあげます。ナイフを持ったタリバンは、人を傷つけることを覚えてしまいます。
タリバンは、人を傷つける毎日に自分が傷だらけで疲れきっていることに気がつきました。
「よくよく考えたらアメリカのアドバイスに振り回されていただけなんじゃないの?」
今ではすっかりいじめられっこになって、皆からちくちく攻撃されています。
ストレスの溜まりきったタリバンは学校帰りアメリカの家の前に行って、家の中に石を投げ込みます。
その石はいくつかアメリカの家族にぶつかって、血が流れました。
誰にやられたかは見えなかったけれど、クラスに行ってタリバンの顔を見ると、口には出しませんが、どうも彼がやったことのようです。
アフガンの友達は、彼を庇いますが、アメリカの力を知っているので困ってしまいます。
アメリカは急いで自分の味方になりそうなのを探して、自分の周りに集めます。
「俺の味方しなかったやつは、全員俺の敵だからな。中立はないぜ。」
昔、お父さんがアメリカのお父さんにケンカで負けたニッポンは、その後、家にもよく来るアメリカにそんなことを言われると、すぐに「僕は君を手伝うよ」と約束します。アメリカが家に来るおかげで確かにいじめられることが少なくなったような気がします。
「クラスのなかでめいよあるたちばにたちたいからね。」
ニッポンは胸を張って独り言を言いますが、誰も聞いてなさそうです。本当のところ、一緒になっていじめに加わらないと、後で何をされるかわかったものではありません。
その後、タリバンがこっそり送ってっておいた不幸の手紙で、アメリカはもう怒ってしまいます。
アメリカが、タリバンに「お前うちに来いよ。じゃないと俺の方から行くからな。」と言います。
いつまでもシラを切りつづけられ、とうとうアメリカは、夜中にタリバンの家、アフガン家に入っていきました。最初はアフガン家の隣の友達の家に上がって、そこから石をぶつけます。そこからアフガンの家に上がりこみ、石をあちこちに投げながらタリバンを追い詰めてゆきます。
「痛いよ、家族にぶつかって血が出てるよ。」
タリバンは逃げながら隣の家にも聞こえるように言います。
「ほんとかなあ、証拠がないね。」
でも確かに周りで何か壊れている音が聞こえているので、その辺りを狙って、おわびに食べ物も投げておきました。
タリバンはもうずいぶんと追い詰められてしまい、家族も家の中もぼろぼろです。
隣の友達にも助けを呼んでみますが、みんな成り行きを見守り、タリバンがいなくなったら、その家をどう使うか相談しています。
ニッポンは暴れまくって疲れるだろうアメリカに、後ろから食べ物と傷薬をなげてあげる事にしました。一緒に石を投げている他のアメリカの友達も、石をぶつけられいるアフガンの家族からも、ちょっと首を傾げられています。
「ほんとうにそれでいいの?」
どこからか声が聞こえている気がします。
私達は、何がしたいんでしょう?
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