昨日、もこさんが司会をなさった天童でのジャズ・フェスがありました。
「私が行くからにはきっと晴らしてみせようぞ」というもこさんのお言葉通り、
当日は見事な快晴、ジャズ・フェス日和となりました。
もこさんはピンク系の、裾の長いマーメードラインのワンピースでの登場で、
舞台の袖でラテンのリズムに合わせて踊る姿は人魚姫のようで素敵でした。
また、出演者や曲に関するもこさんの説明はわかりやすく、いろいろな知識や情報が
織り込まれていて、とてもためになりました。
プレイヤーの方がMCをなさるライブも、ご本人のカラーが出ておもしろいですが、
もこさんのような方が司会をなさるライブは、客観的な視点と情報が入るので、
私のような新米オーディエンスにとってはとても勉強になります。
プレイヤーの方々の演奏も本当に素晴らしくて……
ラテンYAROのプレイはラテンの熱さとセクシーさにあふれたステージングで、
私たちを躍らせて脱水症状寸前まで追い込んでくださいました。
森山カルテットは鬼気迫るものすごいプレイで、森山さんの重くて速いドラミングに
吸い込まれてしまいました。
東京Leaders Big Bandは、今年は佐藤達哉さんがいらっしゃって、
一曲目からタダセイさんと熱いソロのバトルを聴かせてくださいました。
池田さんの「アクエリアス」は本当に美しくて、暑さを忘れてしまいました。
ケイコ・リーさんは素晴らしい声量とあの声で、歌唱の部分でももちろん聴かせて
くださいましたが、なんと言っても野力さん、渡辺さん、渡嘉敷さんの
楽器セクションとの「ドゥビドゥバ対決」(笑)がすごかったです。
アンコールの「イマジン」は彼女得意のグッとくる弾き語りで、気がついたら、
私は隣にいた見知らぬ女の子と抱き合って泣いていました。
ディビッド・キコスキーとオールスターズは、強烈な加速感とグルーブ感で、
きっとすごいテクニックなのでしょうが、それを感じさせない「歌」もあって。
バラッドはピッとしているけど哀しくて、心の芯を揺さぶられました。
すべてのプログラムが終わった後、みなさんでのジャム・セッションがあって、
なんとディビッド・キコスキーがアルト・サックスを吹いたのですよ。
で、テナーのブレイクさんがピアノを弾きました。
滅多にないものを見せてもらったような気がします。
ただ去年もそうだったのですが、最後で必要以上に酔っ払った方々がちらほら……
失礼で無意味なヤジを飛ばしたり、失礼な振る舞いがあったりで、
出演されたミュージシャンの方々やもこさんに申し訳ないやら恥ずかしいやらで、
最後のほうは聴いた気がしませんでした。とても残念なことです。
このジャズ・フェスはいろんな規制が緩やかで、直接ミュージシャンの方々とも
触れ合えるのがいいところでもあったのに、あのような振る舞いがあっては
主催者のほうでももっと警備を厳しくせざるをえなくなるでしょう。
良識と節度のない行動のために、結局は自分で自分の首を締めることになります。
弾けることとハメを外すことは違います。もっと考えて行動すべきではないかな、
と苦い反省も残したジャズ・フェスでした。
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