学校では「開かれた学校」という試みがなされていました。
地域に学校を開放して、学校だけでなく地域ぐるみで
子供を育てていこうという事からでした。
・保護者でなくとも、参観日でなくとも、受付すれば自由に誰でも授業を参観できる
・後継者に困っているお年寄り農家には授業の一環で生徒が手伝いに行く。
頂いた幾ばくかの「バイト代」は生徒会が管理し使っていく。
・地域に住む職人さんなどに特別講師として授業をしてもらう。
等々の試みがなされ、地域の方が生徒の名前を覚え、双方が声を掛け合うなどの
状況が生まれてきていたようです。
その矢先、今回の惨劇です。
文部省を含め学校は「開かれた学校」の方針転換を余儀なくされたようです。
・授業中は空き教師、休み時間は全教師が校内を巡回
・訪問者には受付証を付けてもらい、付けていない人を発見したら警察に通報
と共に校外へ出てもらうようにする。
・参観日や運動会などの行事においても出入りを厳しくチェック。
いや、いっそ多数の方が来てチェックしきれないので行事自体を廃止するよう
警察から提案もあったようです。
・登下校時以外は校門を閉鎖する。
等々のセキュリティに関する強化をせざるを得ないようです。
ただ、ご存じのように学校の造りって校門だけでなく侵入しようと思えば
どこからでも入れるようになっているので、防ぎきれないってのが
現状のようです。
塀で囲み塀の上には有刺鉄線(実際に治安の良くない地域で尚かつ生徒も授業中に
抜け出すのが多い中学校ではあるようです)を張り巡らさなければ無理でしょう。
でも、そんな環境の学校で子供が過ごす事を考えるとねぇ。
それでも、子供達の安全が第一になってしまうのでしょうが・・・・
「閉ざされた学校」
何かあった時に「学校は何やっていたんだ」と責める風潮があるかぎり
そうせざるを得ないのでしょう。
でも、そうではないはずです。
「開かれた学校」でも安全なように、学校だけでなく地域全体が子供達を
守っていくようにしなければならないのではないでしょうか?
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