なるほど、ずしんと来ますよね。
でも 読み終えたあと、なんだか気持ちが静謐に、おだやかになるのを感じたのです。派手でも揺すぶられる感動でもないけれど、じんわりと沁みてくるというか。。。
人間で おろかで儚くも たよりない ある意味やさしい存在だなぁって。
私は 長崎という土地を さだまさしさんの歌の世界や 異国情緒豊かな、、とか、数々の島を持つ美しい地、、といったエトランゼの目でしか捉えてこなかったので、被爆体験も含めた 別な深い側面を 人の心の機微とともに 教えてくれていることに好感をもって読んだのでした。
中編が集まった小説集なのですが、中でも有明の干潟を舞台にした話が一番心打たれました。
なかにし礼さんの「長崎ぶらぶら節」も切なかったけれど。
長崎にお住まいのかたは どんな思いで読んでいらっしゃるのでしょう。
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