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投稿番号:100150  投稿日:2001年01月30日 21時53分20秒 パスワード
お名前:ふりいと

遺伝子組み換え作物

キーワード:遺伝子 操作 安全 自然
地域 :四国

今日は、仕事がお休みでしたので、遺伝子組み換え食品についてのお勉強に
行ってきました。
 わたしはこれまで、遺伝子組み換え作物というのは、毒性を持たせる遺伝
子を組み込み、害虫がつかないようにすることができるので、農薬等の散布
が減り、経済性や安全性が高まるので作られるようになったとの認識を持っ
ていました。確かマスコミで流される情報もこの手のものが多かったように
思います。
 ところが、遺伝子組み換え作物の内、そういう殺虫性を持ったものは30
%を切っており、残りの大多数は除草剤耐性のものなのだそうです。つまり、
除草剤を使っても枯れない。てことは、思っていたのとは逆に農薬使用を安
易にするということなのでしょうか。
 それと、もう一つびっくりしたのは、そういう遺伝子組み換え作物を日本
で栽培認可するにあたって、花粉飛散により交雑が起き、自然の生態系に変
化が起きるということを、厚生労働省の官僚が「想定していなかった」と言
ったということでした。
 この程度は、小学校の理科レベルの知識があれば気がつきそうなものです
が…。
 もともと、遺伝子組み換え作物は、クリーンルームなみの工場内でしか、
作るべきではないと思っていたわたしにはショックでした。
 スターリンク混入事件もアメリカでの説明不足、管理の徹底ができていな
かったという、初歩的なミスによるものでしたし、一度始めたらもとに戻し
様のない技術をこんなに杜撰な使われ方がされているのは、背筋が寒くなる
思いです。
 農水省では、栄養付加型の遺伝子組み換え稲を開発中だそうです。本気で
遺伝子組み換え食品を受け入れてもらいたかったら、これまでの失敗から学
んで徹底した管理ができなければ難しいと思いますが。
 日本では国家が国民を守るというのは、幻想なのでしょうか。

[1]サラさんからのコメント(2001年01月31日 01時09分52秒 )
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スターリンクについては、あまりにも・・・・でしたね。
この話が出てから随分経ちましたが、何故スターリンクが他の物に
混入したかの説明を非常に高名なアメリカの大学の先生がお話ししているのを
NHKで見ましたけれど、説明するほどの内容ではなかったですもんね。
スターリンクを栽培している、周囲200mか400mか(記憶が曖昧ですが)の
範囲内は干渉地域としていて、それを越える場所はスターリンクの影響がない物
として、栽培していたら・・・思った以上に花粉が飛んできたって話。
同じような話で、無農薬の問題もありますね。
いくら合鴨農法をやっていても、周囲が農薬散布していれば無農薬にはならない。
離れた場所で作っていても、上流で汚染されてしまうと、下流の自分の畑にも
農薬の影響する水が来てしまう。
無農薬の物を販売したりエコ活動を推進しているところに、つい先日取材(?)に
行く機会があったので、そのあたりの質問をしてみましたけれど、現状では
自分たちなりの基準をもって、それをクリアしているものを販売しているとの
ことでした。常に過渡期ではあるけれど、難しい問題ですね。。。

ある知り合いの農家の方が、「あの店で売られているニンジンは無農薬じゃない」
などと言うので、「なんでですか?」って聞いたらば
「そりゃあんた、うちが作っているニンジンだもの。」って。
虫食いの野菜でも良いからっていうけれど、実際に無農薬ではなかなか
市場に流通させる野菜を作るのは大変だ、商売にならないと嘆いていました。。。
全体の軌道修正をするのは、まだまだ時間がかかりそうですねぇ。

[2]ハッシーさんからのコメント(2001年01月31日 20時09分03秒 )
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 遺伝子組み替え作物にしても、人ゲノム解読にしても、クローン技術にしても、単に学問的な探求心や、人々を救うための美しい動機だけで、多額に費用が使われてるわけではない。儲かるからやるんですよね。

 「儲かる」

 この大きな声の前には、正論も押しつぶされるのが現実と言えましょう。原発にしても、産廃の問題にしても、危険性なんか始めから分かっている(もしくは予測できる)んです。
 儲かると分かっていて、実際は起きないかも知れない危険を考慮して止めるなんて事は、ちょっと選びにくいです。

 
 

[3]Keiさんからのコメント(2001年01月31日 20時26分54秒 )
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無農薬野菜以外売れなくなったら
業者も考えるのでは?
消費者が求めるものを市場に出してるんですよね。

同じ人参でも味が違います。
良い味の野菜を作るにはそれだけ手間暇かかるのでしょう。
手間暇かけたもの安価では出せません。
高い値でも買ってくれる人が増えるときっと
良い野菜が市場に出てくるのでしょう。

消費者イコール我々。
つまり、我々が変わらなければ変わらない気がします。
といいながら、外食の多い私です。
説得力ないですねぇ。

ちなみに実家の近所の無農薬野菜販売店で
売られていたトマトとってもとってもおいしかったです。

[4]ふりいとさんからのコメント(2001年02月03日 02時10分02秒 )
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「儲かる」というのは、価値観のうちの一つにすぎません。
 価値観の多様化などといわれて久しいのですが、相変わらず「金(かね)至上主義」
という価値観が社会の大多数を占めていることも事実です。
 しかし、世の中そう見捨てたものでもなく、儲かる儲からないというのが、それ
を消費するものの考え方一つで変わるようです。
 遺伝子組み替え食品も、ヨーロッパで全く受け入れられないため、世界最大の農
業国アメリカをはじめとした生産国の作付け面積は減少する一方だそうです。
 そのため、上に書いたように、新たな種類の遺伝子組み替え食品を考えざるを得
なくなっているのです。
 もちろん、問題の根本は付加価値をつければ良いというものではないのですが、
環境問題もそうですが、儲かる儲からないという基準も、多くの人が受け入れられ
ないものを作り続けることはできないという原理原則に則って、きちんと変えてい
くことが出来ます。
 原発も産廃も、状況は変わっています。前世紀の失敗からよく学び、物事を行う
前にどのような結果が予想されるかということを十分に吟味することが必要だと、
気がつき行動するべき時代になったと考えています。ゲノムもクローンもね。
 それとも、いつまでも前世紀の考えに固執して、同じ過ちを手を変え品を変え続
けていきたいと考えている人たちがそんなに多いのでしょうか。人間はそれほど愚
かな生き物なのでしょうか。
 無農薬野菜の流通は既存の流通にこだわる必要はないということや、本物の食べ
物が本当はおいしいけど、本物を食べたことがないと、本当のおいしさがわからな
くなるという問題については、別の機会でふれたいと思います。

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