愛について−本当に長くなりますが、ちょっとまじめに愛の話。
愛には愛する愛と愛される愛とがある。
愛する愛は、積極的で献身的、自己犠牲的でありより純粋である。なんの代償も求めない。愛する報酬として受け取るのは愛する幸せだけである。
愛される愛は、消極的で受動的、自己保全的であり、純粋には違いないが、愛するものから受け止めるだけである。
愛する愛は殆ど変質しない。というよりますます愛を深くしていくが、愛される愛は次第に愛されることに麻痺し、より多くの愛を要求し犠牲を強いるようになる。
●愛の名言集
○「おお、愛は我らを幸福にする。おお、愛は我らを豊かにする」ハイネ(ドイツの詩人)
○「愛されることは幸福ではなく、愛することこそ幸福だ」ヘッセ(ドイツの詩人)
○「人が天から心を授かっているのは愛するためである」ボアロー(フランスの詩人)
○「愛しうると云うことはすべてをなし得ると云うことである」チェーホフ(ロシアの小説家)
○「愛されなかったと云うことは、生きなかったと云うことと同義である」ルー・サロメ(ドイツの小説家)
○「愛は幸運の財布である。与えれば与えるほど中身が増す」ミューラー(ドイツの詩人)
○「もっとも良いタイプの愛情は相互に生命を与えあうものである」ラッセル(イギリスの哲学者)
○「愛の光なき人生は無意味である」シラー(ドイツの詩人)
○「財宝も地位も愛に比べれば塵芥にすぎない」グラッドストーン(イギリスの政治家)
○「許すと云うことの甘美さを知らぬ愛は愛ではない」ホイッチャー(アメリカの詩人)
○「愛せよ。人生において良いものはそれのみである」サンド(フランスの小説家)
○「もし君が人に愛されようと思うのなら、まず君が人を愛さなければならない」セネカ(ローマの哲学者)
○「愛は万人に。信頼は少数の人に」シェークスピア(イギリスの劇作家)
○「博愛を実践するには最大の勇気が必要である」ガンジー(インドの政治家)
○「愛は死よりも強し、死の恐怖よりも強し」ツルゲーネフ(ロシアの小説家)
○「女性の全生涯は愛情の歴史である」アービング(アメリカの小説家)
○「気に入る−ということは愛すると云うことと別なことだ。愛することはこの世に自分の分身を1つ持つと云うことだ」吉行淳之介(作家)
○「愛は信頼の行為である。神が存在するかしないかはどうでもよい。信ずるから信ずるのである。愛するから愛するのである。大した理由はない」ロマンロラン
○「火が光の初めであるように、常に愛が知識の初めである」カーライル(イギリスの思想家)
○「愛されることは燃え上がることだ。愛することは尽きることのない油で照り輝くことだ。愛されるとは滅びることであり、愛するとは滅びないことだ」リルゲ(ドイツの詩人)
そして最後に、
「なんのために生きているのですか。国のためですか、家のためですか、親のためですか、夫のためですか、子のためですか、自己のためですか。愛するもののためですか、愛するものを持っておいでですか」武者小路実篤(「お目出度き人」より)
おもいつくままに愛の言葉並べてみました。
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